小樽定山渓線(道道1号線)開鑿慰霊碑(650m)

 ポイント
 忘れられた先人の慰霊碑が標高650mの地点にひっそりと立っている。この地点は新しい道路に面しているので、朝里峠にあった慰霊碑を移設したのではと思われる。青木郭公の句碑でもある。

 アクセス
 小樽(朝里)から定山渓に行く途中にある「朝里峠トンネル」小樽口にある除雪旋回スペースの一角に建っている。
  国土地理院の地形図 周辺地図
=写真をクリックすると大きなサイズになります=
 小樽定山渓線は、今は道道1号線だが、建設当時の1930年(昭和5年)に地崎晴次が創立した「小樽定山渓自動車道株式会社」が小樽から定山渓に向かう観光用有料道路として計画し、1932年(昭和7年)に開通したという。この工事で亡くなられた中里久蔵氏の慰霊碑が忘れられたようにひっそりと佇む。慰霊碑には「車道開く 原始茂りの 雲の上 郭公」と彫られているので、青木郭公の句碑でもあるようだ。
 その回りには「セグロセキレイ」と思われる鳥が羽根を休め、対岸には三角点「沢頭:928.0m」の奇岩が見えていた。この元となったルートは張碓に住んでいた定山和尚が測量した路線だったという。当時の小樽は大都市だったので温泉客を運ぶためだったようだ。
慰霊碑 銅版 セグロセキレイ 奇岩
 =銅版に書かれた内容=
 故中里久蔵君、昭和七年九月二十八日没
君ハ本道路開鑿(かいさく)ニ際創業ヨリ多大ノ苦難
ヲ嘗メ遂ニ開通旬日ヲ俣ズシテ逝ク而シテ
霊魂長ニ此ノ道ト共ニアラン茲ニ其ノ遺髪
ヲ収メ以ッテ礎石トナス
 昭和九年十月建之 小樽定山渓道路株式会社

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 二人の散歩路記録
 2003年8月15日