小鉾岳(791.7m)                         OK 

 ポイント
 低山にしては登り応えがあり、展望も良い山だ。頂上の岩塔も見応えがある。子供連れは無理なようだ。
中二股林道コース
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=

 アクセス
 国道5号線を八雲から南下し野田生に入ると、桜野の道標があり、右折し道道573号線(桜野野田生線)に入る。わらび野、桜野と進み、牧場を左手に見て通過したら、目の前に通交止めのバリケードが見える。その右手前に、「野田生中二股林道」の標識が立っている。この分岐を右折し、直ぐに林道は分岐するが直進し、左手に林が見えてきたらその中の道に左折する。林を抜けると3台くらい駐車できるスペースがあり、その直ぐ奥に「小鉾岳歩道」の看板がある。
通交止めゲート 林道へ右折 林道分岐直進(’03) 林の真中左折(’03)

  国土地理院地図  GPSトラックは山の地図帖「2009.5.15」へ 周辺地図
 5月15日 <2009(H21)年 登り1:53 下り1:17>
 駐車場の前からは山頂方向の岩塔が見え、牧草地の奥には道路の残雪が白く残る「乙部岳」が見えていた。駐車場に一番乗りして、準備をするが虫が多くて大変だった。愛棒は早速、防虫網を被り、藪に隠れ気味の「小鉾岳歩道2,150m」と書かれた八雲営林署の看板から登って行く。
山頂方向の岩塔を(↑大) 乙部岳を(↑大) 駐車場 登山口
 道端には、早速、春の花の代表格の「タチツボスミレ」が顔を出す。ブナの林も春の芽吹色ですっかり覆われたてが、もう芽吹くことの無い朽ち木もある。ブナの森には大木が目立ち森の中には「オオサクラソウ」が咲きだしてくる。
タチツボスミレ ブナの朽木 ブナの大木 オオサクラソウ
 咲き誇る「オオサクラソウ」を見ながらルンルン気分で登って行くと、熊の糞が落ちていた。「シラネアオイ 」も顔を出すが、今朝の寒さで元気が無いようだ。対岸の「横山」から「中二股川」に落ちる滝も、登っている途中は音だけを聴いていたが、木立越しに見えて来る。ブナの根が網の目に伸びている上も通過してい行く。
熊の糞 シラネアオイ 横山の滝 木の根を
 木立越しに山頂から延びる道路が残雪で白い線になった「乙部岳」が見えてくる。登山道の真ん中に岩塔が出てくるが、右から交わす。もう、真っ赤な「ツルシキミ」の実がなっていた。枯葉の中に黄色い見慣れない花だと思ったら、「イタヤカエデ」の木から落ちて来た落花だった。
乙部岳 岩塔 ツルシキミ イタヤカエデの落花
 「オオサクラソウ」を見ながら登って行くと、岩場になり崖から亀の頭が出ていた。そう言えば、以前来た時には牛の顔もあったが、今回は牛には見えない。
オオサクラソウ 岩場 亀は健在 牛には見えない
 目立たない「ニシキゴロモ」の花も咲いていた。地図の616m地点に上がると、ネマガリダケの道になり、残雪も出て来る。残雪のお蔭でネマガリダケが寝ていて真っ白な「乙部岳」が見えて来る。
ニシキゴロモ ネマガリダケの道 残雪が 乙部岳が
 地図には表示されない最後の小さなコブを越えると、山頂が目の前に現れる。最初は、急峻な岩壁に見えるが、その斜面に登山道が付いている。山頂の肩越しに「突符山」が見えている。山頂を見ると、愛棒はもう登り始めていた。
最後のコブ 山頂 山頂を 山頂直下
 山頂手前のコブから山頂直下のコルへ下る道は、足元から深い谷になっている。その道も草木の根で維持されているが、下は結構抉られているので、慎重に通過する。山頂直下は這い上がるところもあるが、登り切ると平らになり、目の前に三角点が現れる。最高点は地図では分らないが、更に奥で登ることは出来ない。
深い谷 山頂へ 三角点 最高点
 以前、山頂標識があったピークからは、最高点から西から北に「突符山」「スルカイ岳」「沖沢山」、尖った「雄鉾岳」、遠くに白い「遊楽部岳」、三角の「ペンケ岳」、隣りの「砂蘭部岳」と展開している。
                     ←大
       突符山        スルカイ岳    沖沢山  雄鉾岳 遊楽部 ペンケ岳        砂蘭部岳
 東から南側には噴火湾が広がり、「野田生岳」の奥に「砂原岳」と「駒ケ岳」、「大堀山」「鍋岳」、山頂までの保守道路が白い線に見える「乙部岳」が展開している。
                     ←大
 噴火湾             野田生 砂原 駒ケ岳                       大堀山     鍋岳 乙部
 三角点の山頂に戻って西側を見ると、最高点に隠れていた「紋内岳」が見えていた。昼食には少し早いので、三角点近くに陣取り、ゆで卵を食べココアを飲む。
                     ←大
        乙部岳                紋内岳 
 「砂原岳」と「駒ケ岳」を眺めて、新しくなった山頂標識と記念写真を撮し山頂を後にする。隣りの「横山」や「砂蘭部岳」が結構高い山だと再認識しながら下って行く。岩山なのに「イワハタザオ」が咲いていないなと思いながら、探して下りると1株咲いていた。
砂原 駒ケ岳 山頂標識(大×) 横山に向かって イワハタザオ
 「野田生岳」の奥に「駒ケ岳」を見たり、山頂を振り返りながら、青空と同化してしまったような噴火湾の海を見ながら下って行く。時折、ブナの大木を通過する。
野田生と駒ケ岳 山頂を振り返る 噴火湾を ブナの大木
 登って来た時には、まだ開いていなかった「ツバメオモト」「ノウゴウイチゴ」が咲いていた。細く急な尾根は転がり落ちないように確り下る。思わず掴んだ木には小さな壺状の赤い花「コヨウラクツツジ」が咲いていた。
ツバメオモト ノウゴウイチゴ 急な下り コヨウラクツツジ
 11月9日 <2003(H15)年 登り1:49 下り1:27>         山の山游詩:ブナの白い肌
 今日は夏山ガイドブックとインターネットでダウンロードした地図を出掛けに玄関に忘れて来てしまった。おまけに道中の眠気覚ましのコーヒー、おにぎり、愛棒の化粧道具等を一緒に忘れてしまった。
 仕方が無く、頭に入っている情報を頼りに、野田生から桜野の標識を右に曲がる。後は、カーナビの画面と睨めっこをして進む。方向は間違っていないようで、わらび野、桜野と進んで行く。小鉾岳も見え出し安心するが、牧場を過ぎると山を通り過ぎるようで気が気でなかった。

 夏山ガイドブックでは分岐に登山届ポストがあると記されているが、工事用の大きな看板と中二股林道の小さな看板があるだけだった。このところから、右に入ると直ぐに分岐になるが、何も道標がないので直進する。すると今度は人工林が出てきた。この中に道があるはずと思ったら、直ぐにそれらしき道が出てきたので左折する。草地にでると、右に車が1台停まっていた。その近くに、赤いテープが2つぶら下っていた。ここが登山口だと直感し、車を停めて赤いテープのところを覗きに行くと、「小鉾岳歩道」の看板があった。
 早速、用意して登るが始から急なので、まだ完治していない愛棒の膝が心配だった。案の定、直ぐに悲鳴を上げる。それでも意識して小股で登って行く。
登山口 上り口(大×) 小鉾岳歩道の標識 急な尾根道を
 登山道には落ち葉が積もり、刈られた笹が満ちていた。帰りに滑らないように、危ないところは除けながら登って行く。ブナの木はもう葉が無くなっていたが、ぶなの木肌がこんなに白かったかと、改めて感動する。白っぽい木肌が幻想的で、中に溶け込んでしまうのではと思った。反面、私のオレンジの帽子が紅葉真っ盛りだと、愛棒は見て笑っていた。岩場のコブをよじ登って越えたり、回り込んだりして進む。
白い肌のブナに溶け込みそうな尾根道 コブ 岩を回り込む
 背の高い笹の登山道を登って行き、大きなコブを越えるといきなり平坦になる。隣の横山に日が差して浮き上がって見える。小鉾岳の頂上も見え出す。頂上の最後のピークに立つと、尖った頂上が姿を見せる。
コブをよじ登る 隣の横山? 頂上の端が見えて 頂上間近
 登山道は左側が切れ落ちた尾根のコルに下って行くが、幅が狭く緊張する。コルから、切り立った斜面を登ることになる。愛棒は登れないので、ここに居ると言い出したが、折角だからと尻を押して登らせる。
頂上間近 頂上直下 頂上直下の崖
 頂上には3名の女性が記念写真を撮っている最中だったので、三角点の所に陣取る。最高地点は迫力のある形相で迎えてくれた。三角点からは「駒ケ岳」、雪の被った「乙部岳」「紋内岳」と「突符山」が見えていた。三角点に座りながら忘れたおにぎりの代わりに非常食のソーセージを頬張り、暖かいカップ麺を食べる。
三角点から最高点を 駒ケ岳を望む 乙部岳を望む 紋内岳 突符山
 山頂が空いたので、デジカメに三脚を付けて記念写真を撮しに行く。山頂からはまた変わった角度で最高地点を楽しむことができた。下に続いている崖も迫力があった。「砂欄部岳」はさらに近くに見えた。
 記念写真を撮している間なにか言いたそうにわれわれの方を見ていた。撮し終わって三角点に帰ろうとすると、一眼レフとデジカメを渡され、3人で記念写真を撮って欲しいという。早速、シャータ係になり、3人を写そうとすると、横断幕がでてきた。どうやら今期夏山の納会らしかった。
頂上(大×) 最高点を 最高点の崖 砂欄部岳
 寒くなってきたので先に挨拶をして頂上を後にする。小鉾岳の南稜はつるりとした綺麗な山肌をしていた。下りはゆっくり下ることにする。私が先に下り、枯葉や刈られた笹を取り除きながら下って行く。噴火湾も見えるのだが曇っていて綺麗ではない。
 通り過ぎる岩を横から見ると、亀や牛が顔を出しているように見えた。枕状溶岩のようでもあり、小鉾は昔は海中にあったのではと思わせる岩だった。
 登りで気が付かなかった滝の音がして見ると隣の横山の山裾に滝が見えていた。
綺麗な山肌 噴火湾 亀と牛が崖から顔を 横山の滝

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 二人の山行記録 中二股林道コース
 2009(H21)年5月15日(金) 晴れ 登り1:53 下り1:17
 9:18登山口→10:34P616→11:11頂上11:41→12:13P616→12:58登山口
 2003(H15)年11月9日(日) 曇り 登り1:49 下り1:27
 9:13登山口→11:02頂上11:38→13:05登山口