アポイピンネシリ(957.7m) 
アポイ岳北口コース
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=

 ポイント
 登りはきつくないが、ハイマツのある尾根道は未整備状態で、道がハイマツに塞がれているところが多い。ダニもいるので、ハイマツの下をくぐった時は注意が必要だ。
 国土地理院地図 周辺地図
02.6.22様似から
 6月17日 <2002(H14)年 登り2:00 下り1:30>               北の山游詩:山の友達

 アクセス
 【様似から】様似市街に入り大通2の信号を左折し、道道233号線に入る。田代を通過し、様似ダムのへの道を左に見て、進むと、「エサマンベツ橋」の青い看板が現れる。橋を渡ったら直ぐに右に入る。林道をしばらく進むと、右に冬島への道が分かれる。ここを真っ直ぐ進むと、「様似大泉林道」の看板が立つ分岐になり右に曲がる。峠になると登山口が現われる。
冬島分岐は真っ直ぐ(大×) 大泉林道は右へ
 【冬島から】アポイ山麓自然公園の舗装道路を北進し、T字路を右折して「様似大泉林道」に入り、峠の登山口を目指す。
 登山口には、ピンネシリもアポイ岳の一部と考えているようで、アポイ岳登山道の標柱がある。この登山口の左側には木段があり「ガンビの神の祠」がある。誰が、どんな目的で作ったのだろうか。
 始めは暗いトドマツ人工林の森を登って行く。森の前半はオオサクラソウが咲いた痕も多く見受けられた。森を抜けると、オオタカネイバラやミヤマハンショウズルが咲いていた。登山道は良く整備されていて、快適だった。
登山口 トドマツ造林の森 オオタカネイバラ ミヤマハンショウズル
 イソツツジも現れ、標高が高くなったことが実感される。ハイマツ帯になると真っ赤な雄花は綺麗だが、水を吸ったハイマツに触れる度に体が濡れる。愛棒は早目に雨合羽を着る。チシマフロウも現われる。森の切れ目からは辛うじて様似が見える。
イソツツジ ハイマツの雄花 チシマフロウ 様似が
 やがて、岩場になると、アポイアズマギク、エゾツツジ、アポイヤマブキショウマが咲き出す。
岩場に出る アポイアズマギク エゾツツジ ヤマブキショウマ
 835m峰を巻きながら登って行くと、ミヤマオダマキ、キンロバイ、ハクサンチドリも咲き出す。 
835m峰を巻いて ミヤマオダマキ キンロバイ ハクサンチドリ
 岩場のゴゼンタチバナをなんとか撮し、尾根に上がる。尾根に上がると風が強くなり、チングルマが動いて焦点が定まらず、随分ピンボケになってしまった。ハイマツの水分で濡れた手が寒さで痺れてきたので、私も雨合羽を上だけ着る。まったく周囲が見えなくなったので、GPSを見るともう直ぐ、頂上だった。こんなときにはGPSはありがたい。
 アポイ岳の縦走路から戻り気味に、少し登ると頂上だった。頂上でも周囲が全く見えなかった。幸運にも、座ると風当たりが弱いので、座って昼食にする。その前に、びしょ濡れになっていたズボンを脱いで、肌にじかにカッパを付け人並みになった。麦芽汁の炭酸飲料を飲んでも体が温まらないので、ココアを飲んだ。食べているうちに、ダニが2匹愛棒の膝の上で食べ物にありつこうとしていた。こんな天気でもダニは活発に活動するんだと、野生の強さを思い知る。
ゴゼンタチバナ 尾根に上がる チングルマ 頂上(大×)
 長居は無用だったので、早々に立ち去ることにして下るが、愛棒はアポイ岳の縦走路目掛けて下っていった(この分岐には標識がない)。頂上直下には形の良いシンパクがあった。こんな低山にシンパクがあるなんて信じられなかった。いつまでも、大事にして欲しいと願う。下りに、撮し損なったエゾノマルバシモツケ、ヒロハヘビノボラス、岩場のラッパの様なコケとフレップの写真を撮すが、頂上で換えたばかりの軍手がびしょ濡れになっていて、デジカメがかわいそうだった。
シンパク エゾノマルバシモツケ ヒロハヘビノボラス コケとフレップ
 相変わらず風の強い尾根道だったが、それでもカンゾウやアヤメ等を見て下る。下るに連れて、幌満ダムや様似方向が見えてきた。
尾根道を帰る カンゾウ アヤメ 幌満ダム
 10月16日 <2007(H19)年 登り2:05 下り1:48>

 【幌満から】幌満川沿いの舗装道路に入り、「封鎖中のアポイ岳登山口」「砕石場」「天然記念物幌満ゴヨウマツ自生地の碑」「幌満ダム」と通過する。ダム湖の湖岸沿いの道が湖を離れる所で分岐になり、町林道様似パンケ線がオナルシベ川に架かる橋を渡りだすが、分岐に「様似大泉林道」の看板が立つ。良く見ると「ピンネシリ登山口4.5km先」の看板も立っているので、左に曲がる。分岐からは廃屋も見える。峠になると登山口が現われる。駐車場は6台程度停めることができる。
アポイ岳登山口 ゴヨウマツ自生地の碑 幌満ダム 様似大泉林道
 登山口に立って、登山届ポストを開けると中は空だった。やれやれと思い丸太で土留めされた道を登って行く。最初は暗い松林の中をジグを切って登って行くが、自然林になると、紅葉も見られる。背の低いササの道を登って行くと、苔生した倒木や岩の多い地帯が現れる。
登山口 道端の紅葉 背の低いササの道 苔生した道
 やがて、木立越しに日高の山々が見えて来る。尖ったのは楽古岳、谷に雪が白く見えるのが神威岳だろうかと眺める。尾根に上がると、急に展望が開け、楽古岳?、神威岳?も良く見え出す。
楽古岳? 神威岳? 楽古岳? 神威岳?
 様似からぐるっと見回すと、奥にペラリ山、手前に金山、その奥にピセナイ山と思われる山々が望まれる。
                     ←大
   様似                 ペラリ山 金山(手前) ピセナイ山             日高山脈
 日高山脈には真っ白な谷の神威岳、ピリカヌプリ、豊似岳、オムシャヌプリ、十勝岳、楽古岳、広尾岳、豊似岳と連なって見える。
                     ←大
   神威岳 ピリカヌプリ 豊似岳 オムシャヌプリ 十勝岳 楽古岳      広尾岳        豊似岳
 尾根からは、シャクナゲと紅葉の中を辿ると、853m峰の東斜面を登って行く。道は岩場に変わり花の時期ならお花畑になっている所だ。山の斜面から様似がわずかに覗く。853m峰を巻きながら登って行くと、山頂と957m峰が望まれる。
シャクナゲと紅葉 853m峰の東斜面を 様似が 山頂と957m峰
 上がった所は痩せ尾根なので右にエンルム岬、左に襟裳岬が望まれる。尾根に上がるとコブとコブの間はハイマツが度々行く手を塞ぐようになる。その都度、ハイマツを押し上げたり、交わしたりして進む。小さなコブの870m峰もハイマツの中を登って行く。
エンルム岬 襟裳岬 870m峰を登る
 870m峰に登ると左手下に真っ青な幌満湖が望まれる。次の957m峰も見えて来るが、登らずに、道は東斜面に伸びている。道を塞ぐハイマツを持ち上げたり、交わしたりしながら辿る。ハイマツや草で足元が確認できずに、膝を岩にぶつけたり、切り株に足を打ち付けたりしながら登って行く。957m峰をトラバースする恰好になり、コルに到着する。コルから山頂を見上げると、東斜面に道が続いているのが見える。また、ハイマツの中に道が続いていた。ハイマツから出ると岩場の斜面になり最後は、縦走路からU字を描いて山頂に到着する。山頂もハイマツの中で、山頂標識と三角点の小さなスペースで、遅い昼食をする。
幌満湖 957m峰 山頂を望む 山頂
 山頂からは山肌が白い神威岳、ピリカヌプリ、オムシャヌプリ、十勝岳、楽古岳、広尾岳と連なって見える。雲が日高山脈の頂きを覆い初めてきたので、見えなくなってしまった山もある。
                               ←大
   神威岳 ピリカヌプリ   オムシャヌプリ  十勝岳     楽古岳              広尾岳
 海側に目を転じれば、豊似岳、襟裳市街、襟裳岬、ゴヨウマツの自生地である幌満山、尾根続きの吉田岳、アポイ岳と広がっている。
                               ←大
豊似岳   襟裳岬 幌満山(ゴヨウマツ自生地)     吉田岳  アポイ岳
 様似のエンルム岬も見ることができる。何か違和感を感じてアポイ岳方向を見ると金色に枯れた草か木が毛虫のように這っているように見えた。国土地理院の地図には山頂となっている957m峰も三角形の山容を見せている。三角点と山頂標識の前で、遅い昼食を食べ、早々に下る。
エンルム岬 アポイ岳 957m峰 山頂(大×)
 山頂からは、一旦、幌満山を見ながら南へ下りだすと、縦走路が見える910m峰、吉田岳、アポイ岳が眼前に広がる。再び、ハイマツと格闘しながら下って行く。
幌満山を見ながら 幌満山 下山 市街地を
 山頂からは、一旦、幌満山を見ながら南へ下りだすと、縦走路が見える910m峰、吉田岳、アポイ岳が眼前に広がる。再び、ハイマツと格闘しながら下って行く。
           ←大
           910m峰      吉田岳 アポイ岳
 山頂からは、一旦、幌満山を見ながら南へ下りだすと、縦走路が見える910m峰、吉田岳、アポイ岳が眼前に広がる。再び、ハイマツと格闘しながら下って行く。
           ←大
957m峰へ向かって下る
 今度は北へ進路を取って957m峰に向かって下って行く。957m峰のトラバース中に山頂を振り返って見ると、山腹にくっきりと道が見えていた。再び、ハイマツと格闘しながら下って行が、時折、雑木林になるとホッとする。
957m峰から山頂を 白樺の道を 957m峰を下る エンルム岬
 岩場の957m峰を下って行き、振り返ると、西尾根の840m峰越しに様似市街とエンルム岬が見えてくる。870m峰、835m峰と岩場やハイマツの中を下って行く。無事、登山口に辿り着き、登山届ポスト横の特別天然記念物の看板を見る。ガンビの神様の標柱があり、木段を登って行くと「ガンビの神の祠」がある。誰が、どんな目的で作ったのだろうか。
870m峰へ向かって 835m峰を下る 特別天然記念物 ガンビの神様
 

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 二人の山行記録(遊びの時間も含む) 
 2007(H19)年10月16日(火) 晴れ
 11:01登山口→13:06頂上13:26→15:14登山口
 2002(H14)年6月22日(土) 小雨 強風
 9:31登山口→11:29頂上12:04→13:34登山口