132 山の友達


アポイ岳の裏山のイメージが強いピンネシリへ登った時のことです。ハイマツ帯はアポイ岳に比較すれば、未整備状態で、尾根に上がってからは雨風が強くなり大変でした。
こんな悪天候でも、HYMLの沢登り好きは沢登で遊んでいたのです。

風も友 雨も友
雲も友の山々
山は友達が多い

花々も 木々も
鹿も 熊も ダニも
みんな山の友達さ

人間も友達なんだけど
天気が悪いだとか
山道が悪いとか
いろいろうるさいことを言う

こんなことを言うのは人間だけだ
鹿も熊も雨が降ったって
元気で野山を駈けずり回っている
風が吹いたってびくともしない

だけど 時には変な人間もいるんだ
わざわざ 沢で水遊びをしている奴さ
藪だって平気で漕いで登るんだ
熊もびっくりして呆れてる

人間って色々いるんだな
うるさい奴も 変な奴も
そんな奴らに一つだけ言っときたい
山は人のためだけにある分けではないよ
だけど 天気の悪い時には来るなよ
楽しそうでなくて 見ちゃいられないよ
わが友 人間たち 普通の人よ


2002年6月22日  アポイピンネシリにて

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