湯内岳(645m)

 ポイント
 緩やかな尾根を歩き、山頂直下では少し急な傾斜を登る。山頂は平らなので、GPSに山頂のウエイポイントを入れて登った方が良いかもしれない。
梅川ルート

 アクセス
 余市の梅川町に辿り着き、梅川を渡らないように注意して、舗装された第3号幹線を走り山へ向う。道がループになる所から林道があるはずだがと思っていたが、舗装された道は真っ直ぐ伸びている。途中に右に分かれる道はあるが、真っ直ぐ進むと突き当たりになる。突き当り周辺には果樹園の施設があるが、道の延長線が尾根に続く林道だ。
 国土地理院地図  GPSトラックは「2006.2.25」の地図帖へ 周辺地図
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=
 2月25日<2006(H18)年 往復スキー10.144km 登り3:12 下り1:25>
 早とちりをして、今走ってきた舗装道路が尾根に続く林道だと思わず、何とか地図にある尾根道へ上がろうと思う。道と尾根の間には沢があり、渡れないが少し下がったところに橋があった。果樹園の縁を通らせて頂き、何とか尾根に上がる。尾根に上がる途中で振り返ると、ユニークな形をした尻場山が見える。犬のようにも、ライオンの顔のようにも見えなかなか迫力がある。
 尾根道を辿って行くと右側の沢からスノーシューの跡が上がってくる。1週間前に登られた高山さんと思われるトレースと確信し、雑木林の尾根道を辿ると、今度は少し下がって行く。尾根道にはこんなに下がる所はなく、しかも林道が横断している雪原に出る。地図を広げて見ると百姓沢(三角点:179.47m)から上がらないとこんな雪原は無いと悟る。目の前にある林道は本来の辿るべき林道だとは思うが、スノーシューの跡は林へ続いているので、我々も辿る。林の中から雪原の端へでると、余市の港が見えてきた。
尻場山 尾根に上がる 雪原を林道が横切る 余市の港が
 青空の下、右には島泊(三角点:493.87m)が新雪を冠した林の奥に見えて来る。振り返れば余市湾の奥に赤岩山、右に塩谷丸山と桃内毛無山が連なって見える。対岸には増毛の山々が霞んで見えていた。湯内岳の山頂も見えるが、結構遠くに感じる。と言うのも、辛うじて登っていると感じる程度の尾根道をひたすら登るだけなのに、今日は愛棒のペースが今一で心配だったからだ。白樺林の中は雪の白さとはまた違う綺麗さがあり気が休まる。
三角点島泊を望む 塩谷丸山 山頂を望む 白樺林を通過
 広い林道を横切る頃には、いよいよ山頂が間近に近づいてくる。左には隣の豊丘の丸山が見え、振り返れば余市湾が先程より煙ってしまっていた。山頂直下はゲレンデ状態だったが、傾斜があり雪崩が心配になる。スノーシュー跡は直登だが、我々はジグを切って登る。
山頂が間近に 隣の丸山 振り返ると余市湾 山頂直下
 ゲレンデの途中に朽ちた大木があり、近づいてアメリカインディアン風の「knock on wood」で木を叩いて、木から幸福を分けてもらう。山頂直下の台地状地形が目の前に現れる。雪だるまの転がっている斜面には入らず、傾斜の比較的緩い傾斜をジグを切りながら登る。台地状地形の縁に立ち振り返ると尻場山と余市湾、余市市街が一望できた。
朽ちた大木 山頂直下の台地 尻場山と余市湾 余市市街
 一応、頂上を目指し平らな地形を進むが最高地点を探すのは難しく、高みと思しきところに立ち周囲を見渡す。どうやら、山頂らしきところの近くにある大木と記念写真を写し、林の中の山頂を後にする。
 台地状地形の縁に陣取り余市湾を眼前に昼食をする。銀山の後には羊蹄山が煙っていたが、余市岳、無意根山は時々雄姿を見せる。尻場山や赤岩山も結構ユニークな形で存在感がある。
山頂の大木 林の山頂を後に 羊蹄山を望む 余市湾を望む
 滑りながら、南側を覗いてみると、丸山の奥に累標(ルベシベ)岳が望まれた。ゲレンデ状の斜面はキックターンを繰り返し下る。下りは、ワックスの選択が当り緩傾斜でも快調に下ることが出来た。180m地点の雪原からは余市岳と隣の大黒山が望まれた。大黒山は本峰よりも1m低い東峰(恵比寿山)の方が白く見えた。
丸山と累標岳 ゲレンデを滑る 余市岳 大黒山

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 二人の山行記録
 2006(H18)年2月25日(土) 曇り時々晴れ 往復スキー10.144km 登り3:12 下り1:25
 8:07駐車場所→8:38雪原→8:54地点204m→10:32林道横断→10:45朽木の大木→
11:19山頂周辺11:2311:30台地の肩(昼食)12:17→13:35駐車場