四ツ峰(789.2)

 ポイント
 山頂よりは南側のコブからの展望が良い。スキーよりはスノーシュー向きの山と思われる。
滝の沢林道ルート

 アクセス
 さっぽろ湖の辺に延びる定山渓レークライン:道道1号(小樽定山渓)線には四ツ峰トンネル」と滝の沢大橋がある。登山の入口となる滝の沢林道は滝の沢大橋の付根(展望台の前)にある。
 国土地理院地図 GPSトラックは山の地図帖「2008.3.21」へ  周辺地図
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=
 1月18日<2003(H15)年 スキー 途中撤退>   北の山游詩:雪の芽吹き
 朝里から四ツ峰トンネルを越え、展望台の駐車場に駐車しようとしたら、変なトラックが中にあり、除雪していなかった。仕方が無く、定山渓側にスペースを見つけ駐車する。
 ようやく、準備が出来て、「四ツ峰トンネル」の方を見たら、定山渓天狗岳が白く光っていた。滝の沢林道までは事故が怖いので車道を通らず、道端の雪の上をラッセルする。
           ←大
駐車場所から定天、展望台、四ツ峰トンネルを
 滝の沢林道の入口には、ブリキの看板がある。林道には結構深い新雪が30cm位、積もっていて誰も行った形跡がない。今日は、ラッセルが大変なので、頂上までは無理だと直感する。まず、行ける所まで行こうと思い出発する。最初は、滝の沢大橋や四ツ峰トンネルが中々遠ざからない。カーブで、橋とトンネルに再接近するところもある。定山渓天狗岳も迫って見える。
滝の沢林道入口 滝の沢橋と定天 四ツ峰の585m峰 また橋が近くになる
 カーブを過ぎると、一番南にある四ツ峰の585m峰が目の前に現れだす。滝の沢川を左に見て平らな林道の深雪をラッセルするが、直ぐにばててしまう。今年になって始めての深い雪のラッセルだったのと、風邪で寝込んだ後だったせいでもある。
 まず、滝の沢川を渡るポイントを目指す。ようやく、定山渓天狗岳が見えなくなると、936m峰と思われる白い峰が見え出す。白いところは送電線が通っているところなのだろう。
 滝の沢川の幅も狭くなり、砂防ダムの水音が聞こえ出す。間もなく、橋のような所を通過すると、川原へ下りて行く道路が左に分岐する。ここを直進すると、道には森が迫ってくる。道の左側に看板があった。時計を見るともう1時間以上かかっているので、頂上は無理と判断し、地図に500と記載されている尾根を諦め、昼食場所を探すことにして、林道の左にある看板から沢に入ることにした。
四ツ峰の頂上を 新雪が深くラッセルが大変だった 途中に看板が
 沢は始め緩やかで、期待が持てたが、ドンドン傾斜がきつくなり、雪も深く重たくなってきた。もう、足が上がらず、これまでと思い昼食のベンチを作る。スキーを脱ぐと腰のあたりまで埋った。やはり、地図どおりの地形だった。もう一寸で平らな尾根が見えるんだが、その一寸が行けなかった。
沢の中(597m辺り) 登れなかった沢と左右の尾根の状態 昼食(大×)
 昼食地点からは烏帽子岳の南面と思われる険しい山が梢超しに見え隠れしていた。時折、風が吹き木に積もった雪が固まりとなって落ちてきた。
 帰りは凍った滝の沢川を見ながら平坦な道をのんびりと帰る。川の真ん中に橋桁が残っているところをみると、ダムが出来るまえに道路があったのだろうか。もう、定山渓天狗岳は雪が降っていて、見えなくなっていた。
烏帽子岳の南面 597m地点 凍った滝の沢川 川の真ん中に橋桁?
 3月21日<2008(H20)年 往復スノーシュー9.213km 登り2:58 下り1:22>
 定山渓天狗岳と滝の沢大橋に見送られ出発する。カリカリの滝の沢林道(延長5522m)にはスノーモビルの跡があり、その上に昨日のものと思われるスノーシューズの跡が付いていた。林道は大きくUターンするような恰好になり、定山渓天狗岳と四ツ峰トンネルが真正面に現れる。林道は大きくカーブし滝の沢川沿いを進むようになると送電線を伴った936m峰が沢の奥に見て来る。
定天と滝の沢大橋 滝の沢林道 定天と四ツ峰トンネル 滝の沢から936m峰
 橋を渡ると林道はT字分岐(T1)になるが、ここは直進する。林道の法面は斑雪となりフキノトウが顔を出し始め、川は雪しろで流れが活気付いて春が来たようだ。林道が開放されたように広くなり分集林の看板が出てくる。以前登った時にはここから取り付いたが、傾斜が急でスキーっでは登れなかった。林道は暗く狭い状態になり沢沿いに延びて行く。
T1分岐 フキノトウ 分集林看板 滝の沢川沿いを
 黄色い看板が4つもあるT字分岐(T2)が出て来る。左側の「林道←(四ツ峰)」「室蘭西幹線←56〜57」に進むのが正解だが、スノーシューズの跡は直進している。もっと良いルートがあるのかと思い、トレースしてみることにする。直進してい行くと、橋が見えてくる。橋を渡ると目的の「地図に500と記載されている尾根」には取り付けないと思ったら、スノーシューズの跡は左の林に入っていた。われわれもその跡を追うが、先程左折するはずだった林道に出てしまい、更に、奥へ進んでいた。その跡を追うと、なんと急な沢を上がって行った。われわれは、ここは上がれないと思い、もっと楽な所を探しながら戻る。
T2分岐(左へ) 橋は渡らない 林道に合流 沢を上がった跡
 林道の法面が意外と邪魔で登ることができないが、それでも何とか尾根に取り付くことが出来た。一生懸命急な斜面を登って行くと、所々で作業道とぶつかり、使えそうな所を使いなが楽をする。地図で見るより複雑な地形を登って行くと、平らになり、目の前が開けてくる。送電線の下の真っ白な斜面を登って行くき、振り返ると烏帽子岳が見えていた。烏帽子岳をバックに740mとのコルを目掛けて登って行く。
急傾斜を登る 送電線下に到着 烏帽子岳を 烏帽子岳をバックに
 百松沢山と烏帽子岳が連なって見えていた。
                                 ←大
百松沢山       烏帽子岳
 コルに上がり、少し辿ると、沢から上がって来たと思われるスノーシューの跡が小さな雪庇を乗り越えていた。どうやら、急な所を直登して来たようだ。二本目の送電線からは隣りの定山渓天狗岳が送電線に引っかかった恰好で見えて来た。ヒクタ峰、白井岳も良く見えるようになる。ヒクタ峰の岩塔も良く見えてくる。
コルに上がる 定天が現れる ヒクタ峰・白井岳 ヒクタ峰の岩塔
 ヒクタ峰と白井岳を見ながら登って行き、振り返ると支笏湖の山々が見えていた。イチャンコッペ山、幌平山、空沼岳、頭だけの恵庭岳、札幌岳と見えていた。空沼岳の横には様茶平が見えているような気もする。隣りの定山渓天狗岳からは送電線が取れ、すっきりと望めるようになっていた。山頂手前のコブまでは真っ白な雪原で見晴らしが良い。
ヒクタ峰・白井岳 空沼・恵庭・札幌 定山渓天狗岳 山頂手前のコブへ
 真っ白な無意根山も遮るものが無く綺麗に見える。今年はまだ雪崩は起きていないようだ。山頂に着くと、山仲間では俗っぽいと悪名の高い峰風さんの山頂標識があった。山頂は木立が多く展望は無いが、辛うじて隣りの定山渓天狗岳が見えていた。展望がないので、先ほどのコブに戻って昼食とする。真正面には小天狗岳の奥にはホロホロ山、徳瞬瞥山が見えていた。
無為根山 山頂 山頂から定天 ホロホロ・徳瞬瞥
 右側には無為根山、定山渓天狗岳、ヒクタ峰、白井岳が連なった見える。
                     ←大
無意根山            定山渓天狗岳        ヒクタ峰     白井岳
 左側には百松沢山、烏帽子岳、遠くにイチャンコッペ山、幌平山、空沼岳、頭だけの恵庭岳、札幌岳、直ぐ目の前に小天狗岳その奥にホロホロ山、徳瞬瞥山が連なっていた。
                                 ←大
百松沢山 烏帽子岳     イチャン 空沼 恵庭 札幌 小天 ホロ 徳瞬
 帰りは、雪が腐ってきていて、ザクザクなので、滑りながら下る。登って来た跡を目掛け、直線的に下るので、あっという間に林道に下ってしまう。苦労して登った急傾斜がウソのように思える。林道の法面からデブリが転げ落ちていて、バウムクーヘン状になったのもある。見上げると、もう落ちてくる雪は無く、地肌が現れいていた。最後は展望台越しに定山渓小天狗岳を見て終る。
腐れ雪の下り 林道に出る バウムクーヘン状に 小天狗岳と展望台
 車での帰り道、滝の沢大橋から四ツ峰トンネルの斜面に取り付く足跡 、道道から取り付く足跡があり、皆さん思い思いに楽しんでい るんだと思った。

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 二人の山行記録 (遊びの時間含む)
 2008(H20)年3月21日(金) 晴れ 往復スノーシュー9.213km ラッセル無し
 8:00林道入口→8:27T1分岐(直進)→8:41分集林看板→8:54T2分岐(直進:正解は左)→9:13林道に合流→9:18沢登り取り付き→9:22引き返し尾根へ取り付き(地図の500)→10:22送電線下→10:34尾根(コル)へ→10:58山頂→11:04昼食場所11:46→12:16林道へ→12:22T2分岐→12:39T1分岐→13:08林道入口
 2003(H15)年1月18日(土) 晴れ後曇り スキー 新雪、深雪(30cm)
 10:10駐車場所→10:22林道入口→11:32分集林看板→12:24昼食場所12:55→12:15分集林看板→13:54駐車場所