ヤンカ山(619.3m)前ヤンカ山(542m)西峰(505m)

 ポイント
 原則的に尾根通しの登山道だが、樹木が茂ってきたら展望は無いので、春先が最も良い時期ではと思う。危険なところは無いが、尾根は痩せているので注意。
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=
東〜西(滝ノ沢)コース

 アクセス
 ヤンカ山の道路標識は一切ないので、熊石町役場を目指す。役場横の駐車場から目指すヤンカ山と前ヤンカが見える。この道を直ぐ右に曲がり山へ進むと、途中に墓場があり、更に奥へ進む。勢至堂川に架かる根崎橋を越えてから、道は大きく左に曲がるがここを真っ直ぐ行くと、「登山口」の看板があり駐車スペースと登山ポストがある。林道を奥へ進むと東側登山口がある。
役場裏から(右へ) 林道にある道標

 国土地理院地図 GPSトラックは「山の地図帳2005.5.14」へ  Google Map
 5月14日<2005(H17)年 一周4.405km 登り2:12 下り1:17>
 登山口は数台駐車できるが、グループ登山の場合は停め方によっては結構駐車できるスペースがある。赤い旗と登山ポストがあり、記帳しようと思ったら、地元の方々の日記帖だった。その隅に記念のため記帳させていただく。林道を置くへ進むと直ぐに「東コース」の看板が出て来た。まず、東からと思い入口を入るが、いきなり急登が始まる。脹脛やアキレス腱が伸びる。登る前にストレッチをしておけば良かったと思った。傾斜が緩くなって、ほっとしながら林の中を進むがそれでも急だ。
登山口 東コース入口 いきなり急登が 少し平に
 登山道にはドングリやその破片が落ちていて、踏むとバリバリと音がする。登山道沿いにはイワハタザオ、オオサクラソウ、シラネアオイが顔を出す。キクサキイチゲはまだ寝ぼけ顔で下を向いている。カタクリはもう葉だけだった。合目の標識は完備されていたが、丸い距離標識は擦れて良く見えなかった。
イワハタザオ オオサクラソウ シラネアオイ 五合目(大×)
 急峻なヤンカ山山頂を木立越しに見ながら登って行き、六合目を過ぎると、前ヤンカのピークとなる。ピークからは北側の遊楽部岳や冷水岳が望める。前ヤンカのピークからヤンカ山と反対側に下る道が付いているが、何処まで行くのか不明だ。ヤンカの山頂を改めて見上げると、急峻なのに驚く。一度、コルへ下りだすと、南白水岳も良くみえるようになる。白水岳は更に奥に位置するので南白水岳に隠れて見えない。
前ヤンカ(大×) 遊楽部と冷水 急峻なヤンカの山頂 南白水と遊楽部
 黒いやや盛り上がった土に草が茂っていたが、何だろうと思いながら登って行く。コルから痩せ尾根を辿り、急峻な登山道を登りだすが、まだ七合目だ。急な尾根を青空目掛けて登って行く。九合目の標識をみて一息付くと、大展望が広がっていた。
コルから痩せ尾根を 七合目(大×) 青空を目掛けて(大×) 九合目
 九合目から南白水岳、遊楽部岳、冷水岳が眼前に望める。
           ←大
南白水岳       遊楽部岳      冷水岳
 右側には雄鉾岳が雲間がら頭を出していた。大展望で疲れが吹き飛び、鐘が吊られた山頂に辿り着く。早速、熊払いの鐘を鳴らす。
 山頂では真っ白な頭の南白水岳をバックに記念写真を撮る。山頂は木が茂っていて狭いので昼食はせず、早々に下る。
雄鉾岳 鐘のある山頂へ 山頂標識 山頂(大×)
 下り斜面はまだカタクリが咲いていた。尾根道はどんどん、西側へ下る道もあるが、何処に通じているのか分からない。
 急な傾斜をロープにしがみ付いて下る。下ってから振り返ると木の根が剥き出しになっていて登山道とは見えなかった。一旦、痩せ尾根から作業道へルートを替える。振り返ると、作業道から尾根道への取り付きは赤いテープが付いていた。
細い稜線 カタクリの道を 急な傾斜を下る 尾根から作業道へ
 また、コルに下り、西峰(505m)へ登って行く。ピークからは熊石港が見えるようになる。下って行くと古い狸の溜め糞と思われる土に還った黒い塊に雑草が茂っていた。登っている時に見たのよりは雑草が少なかった。ヤンカ山を見ると雪崩跡のある山肌が丸見えになって見える。
西峰(505m)へ 熊石港を望む 狸の溜め糞 ヤンカ山を望む
 前ヤンカも結構なコブに見える。五合目辺りからは一気に展望が開けてくる。トドマツの植林地が眼下に見え、その奥に熊石港が見えて来た。天気が良ければ奥尻島が見えるのだが残念だ。この後は味気ない植林地を暫く下って行く。植林地が過ぎ三合目になると、ツルシキミの赤い実が現れほっとする。
前ヤンカ 植林地と熊石港 植林地 ツルシキミ
 その束の間に、ドキッとするクマの糞が落ちていた。キョロキョロ見ながら歩いたようで、愛棒が朽ちた株につまずき、朽木と共に音を出して転ぶ。オオカメノキを見て再びほっとする。一合目の標識と共に登山道が滑床の綺麗な流れに突き当たる。
クマの糞 オオカメノキ 1合目 滝上の滑床の流れ
 辺りを探すと、左手の沢の対岸に道が見える。左側にロープがあったので、沢と沢の間に下る。若狭の滝を眺めて、改めて下って来た道を滝の右に見て帰る。対岸に上がると林道になり、登山口に繋がっている林道だった。駐車場に戻ってほっとする。
滝へ下る 若狭の滝 滝に向って右に道 駐車場
 車を運転して暫くしてから、愛棒の杖を置き忘れたことに気が付く。

 =ドライブ考=
 帰路、稲穂峠手前にある登坂車線でのこと、左からどんどん追い越される車があった。制限速度以下だから違反ではないが、左に寄って走ってもらいたいと思っていたら、もう、一車線になっていた。仕方が無く、後について暫し走っていた。稲穂峠を越えて平地になると、駐車場に右ウインカーを出して入るようだった。やれやれと思い、やや左寄り交そうとしたら、いきなり、左の駐車場へウインカーを上げながら入っていった。急ハンドルを切り衝突を逃れた。二人連れの若い女性だった。こんな運転をしていたら何時か事故を起こすのではと憂鬱になる。

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 二人の山行記録(遊びの時間を含む)
 東〜西(滝ノ沢)コース
 2005(H17)年5月14日(土) 晴れ後曇り 一周4.405km 登り2:12 下り1:17
 9:01登山口→9:03東入口→9:16東一合目→9:23東二合目→9:33山頂まで1500m→9:59東四合目→10:09東五合目→10:33東六合目→10:39前ヤンカ→10:59東七合目→11:06東八合目→11:11東九合目→11:13ヤンカ頂上11:19→11:28西八合目→11:50西峰→11:58西五合目→12:06西四合目→12:10西三号目→12:19西二合目→12:25西一合目→12:58登山口