有珠山(733m)
外輪山展望台(531m)火口原展望台(475.5m)
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=

 ポイント
 有珠からの登山道は尾根に上がった瞬間に別世界が広がる。尾根には展望台が2つある。遊歩道は外輪山伝いに有珠山ロープウェイまで繋がっている。案内板の記述に遊歩道とあるのが一般的な登山道で、登山道と表記されているのは市道有珠登山道線で砂利道だ。昔は、展望台まで自動車で行けたが、今は、入口にゲートがあり一般車両は通行禁止になっている。
 国土地理院地図  周辺地図
2002.12.1
有珠コース

 アクセス
 国道37号線で虻田から有珠に入り、有珠善光寺を右にやり過ごすと、有珠山の道標が左側に立っている。そこを、左折し、高速道路の手前まで行くと、左手に数十台駐車できる駐車場がある。そこに、車を停めて高速道路をくぐると、左に散策路入口がある。ここにも数台駐車できる。良く見ると大きな土石流用のダム施設がある。
有珠市街の標識(’02) 高速道路沿いの(’02) 散策路入口へ(’02) 土石流ダム(’02)
 4月10日<2019(H31)年 往復7.442km 登り1:46 下り登山道1:08>
 高速道路アンダーパス手前の駐車場に停め、遊歩道の入口を目指す。遊歩道の案内図を見ると、登山道表記の市道有珠登山道線には×印がありませんでした。愛棒が登山届を書いている間に、防災の森づくりの看板を眺める。遊歩道をの道標に従って登って行く。治山の森の出会いにも道標があった。
遊歩道入口 防災の森づくり 道標 林道出会い
 遊歩道の道標には、登山道の表記もある。小沢を越える所もある。外輪山展望台まであと1.5キロの看板が現れる。小沢沿いにはまだ残雪があった。
登山道へ 小沢へ あと1.5キロ 残雪を
 案内板が現れ、以前、×印だった登山道へも行けるようになっていた。外輪山展望台まであと1キロの看板が現れると、広い林道を横断する。
案内板 作業道の看板 あと1キロ 林道横断
 外輪山展望台まであと0.5キロの看板が現れる。噴火湾の対岸には駒ヶ岳の姿も見えていた。最後の登りを外輪山へと登り切ると、尾根道になる。
あと0.5キロ 駒ヶ岳 外輪山へ 尾根道を
 地蔵さんや奥の院を見ながら奥へと辿って行くと、方位盤のある外輪山展望台に到着する。展望台の看板が新しくなり、「473m/南外輪山展望台/South Rim Lookout」と書かれていた(ここは外輪山展望台で、以前の看板の標高は520m(国土地理院では531m)のはずだと、帰ってから気が付く)
奥の院 羊蹄山 方位盤 外輪山展望台
 噴火湾は、棚引く白い雲の影が、白いオーロラの様に穏やかな海面に映えていた。
                     ←大
駒ヶ岳         有珠の港              イコリ岬
 有珠山も雄大な姿を見せていた。
                     ←大
  西山   洞爺湖 羊蹄山       小有珠           有珠新山
 石板には1977年8月7日の噴火のことや昔は富士山の様だったことの解説が刻まれていた。展望台のベンチが塞がっていたので、火口原展望台まで下ることにする。火口原展望台では「火口展望台/標高470メートル/Observation Point for the crater basin of Mt.Usu」の看板前で記念写真を写す。
1977.8.7 昔有珠富士 火口原展望台へ 火口原展望台
 噴火の経歴、鳥瞰図、国土地理院のGPS測量施設を見て回り、有珠山を見上げながら麦芽風味の炭酸飲料を飲む。火口原展望台の割には火口が見にくくなってきている。
噴火の経歴 鳥瞰図 国土地理院 有珠山
 登山道が閉鎖されていなかったので、車で上った50年前を思い出し下った行く。登山道からは、有珠湾が見え、棚引く白い雲が海面に映えるオーロラにも似た風景に感動する。砂利道の登山道を下って行くと、火口原展望台1.5kmの標識が現れる。貯金山の分岐の手前に閉じられたゲートが現れ、どうしようかと思ったら歩行者用のゲートがあり難なく通過出来た。採石場の分岐に出て、ダンプが来ないように祈りながら登山口に向かう。
有珠湾 登山道を 火口原展望台1.5km 分岐
 
 9月20日<2010(H22)年 往復8.296km 登り治山の森経由1:33 下り53>
 朝が早いと思ったら、もう既に5台が駐車していた。準備を整えて、早速、遊歩道の入口を目指す。道の下を振返ると、地元の方々が続々と徒歩で登って来られていた。看板は新しいものに取り替えられていた。内容的にも濃いものになっているが、「治山の森の入口」と小さく書かれているが、実際の地図とは大きく異なっているように思える。砂防ダム沿いに延びている遊歩道を辿って行くが、以前は、この土手の上に上がれダムの中が見えたと思うが、今は、樹木が茂って林の中の道となっている。
高速道路を 遊歩道入口 遊歩道案内図 遊歩道を
 目の前に舗装道路が現れて、その道端に、治山の森の看板が立っている。古い治山の森の看板の方が地図には忠実になっているが、掠れて見えないと所がある。遊歩道には行かずに、治山の森の中に延びる舗装道路を辿って行く。今日は、治山の森の中にある展望台へ寄って見るためだった。
 途中で、遊歩道への小道を2か所通過しながら登って行くと、犬を散歩しながら男性が下って来た。リードを外しているので、犬の方が先にわれわれに近づいて来た。真っ直ぐ、愛棒に近づいたので雄犬だろうかと確認する間もなく、男性が恐縮して近づいて来た。この男性に展望台のことを聞くと、もう、朽ち果ててしまって跡形も無いという。
 それでも、三角点「展望台」を目指して登って行くと、舗装道路が下りだし、砂利道が真っ直ぐ延びている分岐になる。このところに展望台があったろうと思いながら、反対側に看板が立つ一角の草むらに三角点を見付ける。三角点を見付けて、このまま、林道を辿って登ろうと思ったら、工事中で立ち入り禁止の看板が架かっていた。仕方が無く、戻ろうかとおもったら、丁度、車が到着して、中から工事関係者が降りてきたので、入れないかと聞いてみた。すると、東北訛の男性が良いと言って、工事の邪魔にならない所まで案内してくれた。久しぶりに心地よく心に響く東北弁を楽しみながら、感謝して分かれる。右の工事現場から分岐する左側の道を辿って行くと、林道はジグを切り出す。愛棒はジグの先がどうなるのか不安そうに辿っていた。
治山の森 舗装切れ 左へ ジグを切りだす
 ジグを切っていた林道は、緩やかな草深い林道になりだす。単調な林道を辿って行くと看板が立っている遊歩道へと合流する。遊歩道は手入れが行き届いているが、林道よりも急になる。ロープが垂れているところもある。
緩やかな林道を 遊歩道へ合流 急な ロープが
 外輪山展望台まであと1.0キロの表示が出てくると、西山へ行く砂利道を横断する。遊歩道を登って行くと、いよいよイコリ岬や有珠湾が見えてくる。
後1.0キロ 林道を横断 イコリ岬を 有珠湾を
 外輪山展望台まであと0.5キロの表示が出てくると、外輪山が間近に思えてくる。有珠湾には丸いポロノット森林公園やアルトリ岬が良く見える。イコリ岬の幌扶斯山も見えてくる。
後0.5キロ 外輪山へ 有珠湾を イコリ岬を
 遊歩道を登って行くと、目の前に遊歩道を乱雑に掘り起こした跡があり、周辺の草も寝ていた。こんな掘り起こしは熊しか心当たりがないと思いながら登って行くと、外輪山に上がってしまう。外輪山に上がり、まず、外輪山展望台を目指す。途中、地蔵さんや気象観測装置の傍を通りながら、奥の洞爺湖と羊蹄山が良く見える所を探しながら登って行く。今日の羊蹄山は雲に覆われてはいたが、洞爺湖の奥に鎮座していた。
掘り起こし? 外輪山へ上がる 気象観測装置 羊蹄山と洞爺湖
 外輪山展望台からはウインザー洞爺ホテルの建っている幌内山、尾根続きの西山、洞爺湖、その奥に羊蹄山目の前の小有珠、噴煙を上げる有珠新山が良く見えていた。
                     ←大
ウインザーH  西山 洞爺湖 羊蹄山   小有珠    有珠新山
 オガリ山を中心に見ると、左手前に小有珠、噴煙を上げている有珠新山、ギザギザの頭のオガリ山、その奥に大有珠、その下にロープウェイの展望台が見える。
                     ←大
小有珠   有珠新山   オガリ山  銀沼火口 大有珠 ロープウェイ展望台
 西端まで行くと立ち入り禁止になり、その所から有珠の港、イコリ岬、幌扶斯山、ウインザー洞爺ホテルの建つ幌内山、手前に西山が一段と近くに見える。
                     ←大
有珠の港       イコリ岬       ウインザーH     西山
 一旦、西の端から外輪山展望台へ帰り、ベンチに座りビール風味の炭酸飲料を飲みながら景色を楽しむ。展望台の看板で記念写真を撮し、有珠善光寺の奥の院を見ながら東のピークに向うと、犬を連れた男性と山ガール二人とすれ違う。
展望台へ帰る 外輪山展望台 展望台で(大×) 奥の院
 帰りは、室蘭方向が良く見える車道(登山道)の方向に下らずに、エゾニワトコの赤い実を見ながら元来た道を下る。下りは林道を通らずに、遊歩道を一直線に下って行く。
室蘭方向 下る エゾニワトコ 林道を横切り
 外輪山展望台まであと1.5kmの距離や果樹園などの標識を見ながら下って行く。最後に、トイレのある駐車場に到着するが、広い駐車場は満杯に近かった。
距離標識 分岐標識 遊歩道を トイレと駐車場
 12月1日<2002(H14)年 登り1:12 下り55> 
 散策路入口には案内板があり、治山の森の右隅に遊歩道が描かれている。車道は作業道と化し徒歩禁止だ。ダムの法面沿いに歩き出すと、綺麗な鳥が下りてきて遊んでいる。しばし、見とれて写真をズームで撮るが、ズームでは何所にいるのかわからないので、感で撮る。
 土石流用のダムの中を見ながら歩く。溜まったら、掻き出すのかダンプも十分入れるスロープが付いていた。直ぐに作業道が出てきて、横断する。標識はこまめに出てくるので迷う心配はない。
散策路案内 基点(大×) ダム内部 綺麗な鳥が(大×)
 手入れの良く行き届いた全長2.6kmの遊歩道を登って行く。この道は、木段があったり、沢を越えたり、作業道を横切ったりする。最初は林の中なので展望が利かない。実は、雪があると思って登山靴を止めてストックと長靴で登山だった。道にはほとんど雪がないので、登山靴にすれば良かったと思う。
 道標は後1.5km、1km、0.5kmとある。途中作業道を横切るところには案内板が設置され、遊歩道以外の通行を禁止し、470mの火口展望台へは直接行けなくなっていた。確か、昔は車で上れたと思う。道端にはツルリンドウの赤い実がなっていた。
整備された遊歩道 後1.5kmの看板 途中の案内板 ツルリンドウ(大×)
 それでも後1kmを過ぎる辺りから道が凍っていた。それを過ぎると噴火湾が大々的に現れる。イコリ岬(礼文華)の奥には真っ白な狩場山が浮いて見える。後0.5kmの道標も立っていて、ツルウメモドキの実が見られる。
後1kmの看板 イコリ岬と狩場山 後0.5kmの道標 ツルウメモドキ(大×)
 エゾニワトコの赤い実も青空の下にあった。尾根に取り付く前にはもう遮るものはないので、噴火湾が一段と大きく見える。昔、有珠山は富士山のような山だったと刻まれた「有珠富士」の石板を見付ける。外輪山展望台で、早速、洞爺湖と小有珠をバックに記念写真を撮す。
エゾニワトコ もう少しで尾根だ 有珠富士 外輪山展望台(大×)
 外輪山展望台からは、イコリ岬、ウインザーH、西山、ニセコ連峰、羊蹄山、洞爺湖、尻別岳と見渡せる。羊蹄山、ニセコ連峰、尻別岳は、いずれも、もう雪で真っ白だった。ニセコの左には昆布岳が見え、こんなにニセコが近く見えるんだと感心する。イコリ岬の上に真っ白な狩場山が見える。
                     ←大
イコリ岬     ウインザーH  西山 ニセコ連峰 羊蹄山 洞爺湖   尻別岳
 正面にオガリ山、その左には白い煙を上げている有珠新山と小有珠、大有珠は尖った岩で覆われていた。
                     ←大
小有珠 有珠新山  オガリ山  大有珠 ロープウェイ   外輪山展望台
 振り返ると室蘭岳や伊達紋別岳が霞んで見えていた。海側には丸い岬のある有珠の港、対岸には駒ヶ岳がぼんやりと見えていた。気が付くと西の端まで来ていた。これから、東の外れにあるロープウェイ側の火口展望台に行くことにする。火口原展望台はロープウェイ側にも同じ名前であるがそれとは別だ。また、外輪山展望台を通過して、有珠善光寺の奥の院の下に寄って見る。火口がより近くに見える。
                     ←大
室蘭方向       駒ヶ岳          有珠の港
 ここから、また尾根を下って行く。車道と平行して下ると火口展望台だ。立派なトイレもある。ロープウェイ展望台が上に見える。上の展望台から下るようにするのだろうか。昔の話で恐縮だが、この展望台まで車で上がれたような気がするのだが?新婚旅行の帰りに寄ったのだが?写真が一枚もないとは?
 さすがに、火口原展望台だけあって、火口が良く見える。時折、オガリ山方向からボゴッ!という音が聞こえてくる。
                     ←大
小有珠  有珠新山  オガリ山   大有珠  ロープウェイ展望台
 477m火口原展望台で記念写真を撮し、昼食をするために外輪山展望台に戻る。再び、外輪山展望台に戻り、洞爺湖と羊蹄山が見えるベンチに陣取る。
火口原展望台(大×) 火口原展望台を振り返り 再び外輪山展望台へ 洞爺湖と羊蹄山
 これが贅沢な景色だった。ニセコ、羊蹄山、洞爺湖、目の前に有珠の白煙を見ながら、もう小春日和とは季節的に言わないけれど、正に小春日和だった。青空を見上げると、飛行機雲が見えていた。帰りに、有珠の港を見ながら尾根を下って行く。
こんな景色で昼食 飛行機雲 有珠の港 尾根を下りて帰る

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 二人の山行記録 (遊びの時間含む)
 2019(H31)年4月10日(水) 晴れ
 往復距離7.442km 登り1:46 下り登山道1:08
 8:33駐車場→8:38登山口→8:49林道出会い→9:51遊歩道へ合流→924あと1.5km→930林道横断→947後1km→955作業道横断→11:51後1km→10:02後0.5km→10:14外輪山→10:19外輪山展望台10:30→10:43火口原展望台11:00→登山道へ→11:30火口原展望台1.5km→11:16分岐→11:28分岐→11:40ゲート→11:48採石場分岐→11:52登山口→11:55駐車場
 2010(H22)年9月20日(月) 晴れ 往復8.296km 治山の森経由登り1:33 下り53
 8:46駐車場→8:49登山口→治山の森→9:10展望台跡9:14→9:51遊歩道へ合流→10:02後1km→10:04作業道横断→11:51後1km→11:59後0.5km→10:19外輪山→10:23外輪山展望台→10:28西端→10:49東最高地点→10:52下山口→11:03作業道横断→11:13作業道横断→11:43登山口→11:45駐車場
 2002(H14)年12月1日(日) 晴れ 小春日和 登り1:12 下り55
 11:01登山口→11:34後1.5km→11:39作業道横断→11:51後1km→11:59後0.5km→12:13外輪山→12:16西端→12:42東の火口原展望台→12:58外輪山展望台13:26→13:50作業道横断→14:21登山口