ウコタキヌプリ(745.2m) 幽仙峡に![]() ![]() |
ポイント 本別から登山口までおよそ20kmあり、前半は舗装道路、後半はダートだが道路状態は良い。最後の雨後滝山林道は轍があり、車に応じて駐車場所を考える。登山道は前半は小川沿い、次に林道、最後は林や笹の登山道を登る。小山の割には変化に富んでいる。登山道は三角点のある前峰で、本峰(747m)は後にあるが標高差はさほど無い。藪漕ぎで本峰へも行けそうだ。 |
雨後滝山林道コース |
アクセス 本別町には「ウコタキヌプリ」の案内板は無いので、登山口を探すことから始まる。まず、本別市街地の裏にある本別川沿いの「本別公園」を探す。次に、その奥にある綺麗な渓谷の「幽仙峡」を目指す。途中で舗装道路が切れ、鹿柵が現れるが、柵は施錠されていないので、開閉して進む。幽仙峡には立派な東屋やトイレットペーパー付きの綺麗なトイレ(源氏台)がある。更に、「本別沢右股林道」を奥へ進むと、林道が大きくカーブするところに無施錠だがゲートの付いた「雨後滝山林道」が現れる。入口には「ウコタキヌプリ」の案内板が設置されている。 本別沢右股林道は中足寄にも抜けることができるようだ(長い林道走行なのでエスケープルートとして心強い)。 国土地理院地図 GPSトラックは「山の地図帳2004.10.16」へ 周辺地図 |
本別公園 | 幽仙峡の東屋(振り返る) | 幽仙峡のトイレ | 雨後滝山林道(登山口へ) |
10月16日 < 2004(H16)年 登り1:25 下り1:19> |
雨後滝山林道ゲートから車で入るが途中で轍が深く越えられないので、手前の退避場に停める。本別川沿いに林道を辿って行くと、林道が川で分断されていた。標識は無いが、ピンクテープが付いた川原を上流に歩きだす。本別川沿いは大きなラワンブキに覆われ、荒れた感じがする。相棒は始めこんな薄気味の悪いところは嫌だと前を歩かないので、私が先頭に立ち、フキを払いながら、ルートファンディングをする。やがて沢は谷状になり両岸が迫ってくる。 |
林道沿いの退避場から | 本別川の川原を | 本別川の流れ | 両岸が迫って |
小川の岸を左に行ったり、右に行ったりしながら渡渉を繰り返す。水深が浅かったので楽に渡渉はできる。下を向きながら、フキを倒しながら進んで行くと、両岸が僅か数メートルといった感じで、最高に迫るところが出てくる。このところを過ぎるとまた徐々に広くなり、広場が現れ、この奥で沢歩きは終わる。 |
両岸が迫る | また僅かに広く | 結構広く | 広場が現れ |
広場を過ぎると、真中に標識があり、左側へ少しぬかるんだ道を進む。この道の両脇には枯れてはいるがキク科と思われる背の高いの植物が生い茂っている。枯れていなかったら、見通しは随分と悪いだろうと思う。後は暫し、急な林道跡の登山道を登って行く。時折、演習の音にしては小さく、遠くの雷にしても変だと思う音というよりは衝撃波のように、耳よりは腹に響く気になる音がする。 |
沢から尾根へ | 尾根取り付きへ(大×) | 急な林道跡を登る |
登山道は何本かの林道を繋いでいるが、要所要所に真っ赤な標識が付いているので安心だ。間違え易いところは倒木で塞いできた。紅葉した林道を登って行くと、疎林となり急登が待っていた。木の根をステップに急な傾斜を登って行き、林が途切れると、林道跡の背丈の低い笹の平坦な道となる。 |
紅葉の林道跡 | 林の急登(大×) | 林道跡の笹道 |
平坦な笹の道を折り返しながら登って行くとコブに着く。コブからは展望が開け、白糠方面の無名な山々が連なっていた。晴れていれば太平洋が見えるところだが、根釧平野では奇跡に近いことだろう。コブから尾根へ辿る間に、寒冷前線が迫っているのか北側から雲が迫り、風強くなってきた。 |
笹の道(大×) | コブへ | コブの展望 | 山頂へ |
低い丈の笹原を登ると頂上だった。頂上には山頂標識があり、赤い登山届出ポストが裏側に付いていた。頂上に着くと坂口さんの相棒が杖に使っていたと思われる枝が横たわっていたので、山頂標識に立てかける。頂上からは雄阿寒岳やニペソツ山が見えるようだが、南側の山々が霞んで見える程度だった。山頂は風が強く寒かったのと、時間が早かったので、食事をとらず早々に下山する。 |
最後の急登 | 頂上(大×) | 南隣の山々 | 南隣の山々(尾根から) |
登り易い割には急なところもあったと思いながら下山する。下山途中、フッキソウの白い実を見つけた。川沿いにはカエルも多い。カエルは保護色なので、中々見つけられないが枯葉や水面が動く。ようやく退避場に着くが、紅葉で綺麗なところだったと改めて思う。 |
急な道を下る | フッキソウの白い実 | カエル | 退避場へ |
=看板考= 雨後滝山林道ゲート前の看板には次のように書かれている。 |
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洒落た書き方だが怖い。鹿が居るのに見当たらなかったのは狩猟期間だからなのだろうか? STVラジオ、アイヌ語口座では「十勝と釧路の境にあるウコタキヌプリに鹿を司る神が鹿をおろしたので、ドドン、ドドンという音がしたという」と放送していたが、登山中に聞こえたのは鹿の落ちる音だったのだろうか? |
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二人の山行記録 (遊びの時間含む) 2004(H16)年10月16日 曇り 登り1:25 下り1:19 8:49駐車場→9:19尾根へ→9:58笹地へ→10:08コブ→10:14頂上10:27→11:02沢へ→11:27駐車場 |