手稲峰(595.2m) 454m峰 宮の澤(310.7m)
=手稲山北東尾根=

 ポイント
 手稲山(タンネウェンシリ)から派生する北東尾根は、ネオパラ山から始まりネオパラ北東峰(643.3m)、手稲峰(595.2)、454m峰、宮の澤(310.7m)と連なっている。手稲峰から延び下る尾根は岩場の細尾根が多く、スノーシュー向きと思われる。
手稲区西宮の沢ルート
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=
 1月29日<2008(H20) 往復スノーシュー7.142km 登り3:44 下り1:24> 
 アクセス
 手稲から国道5号線を札幌方向に走り、右手の宮越家具から南19条宮の沢線に右折する。札樽道を潜って、すぐ右側に真っ直ぐ山に向かう道があり、左折や右折をしながら分譲地の一番上まで行って車を停める。分譲地から三角点:宮の澤を見上げながら山に向かうと直ぐ林道がある。
  国土地理院地図  GPSトラックは「2008.1.29」の地図帖へ  周辺地図
 分譲地の奥に見える鉄塔のある山(三角点:宮の澤)に向かうと直ぐに林道がある(この林道は桂の沢川の右叉に沿っている)。林道には、人の足跡は無く、その代り狐、鹿、リスなどの動物の足跡が付いている。鼠は直角に曲がることが出来るんだと感心する。
分譲地の奥から 狐の足跡 鹿の足跡 リスの足跡
 鉄塔が見えだすと林道は左に曲がってしまうので、送電線の下を沢伝いに登って行くと楽だが、今回は、三角点:宮の澤に直接登ることにする。左右に岩を見ながら真っ直ぐ登って行くが、スノーシューズが滑って中々登ることが出来ない。仕方がなく、カニの様に左右に体を振りながら登って行くが、中々ペースが上がらない。ようやく、「三角点:宮の澤」に着き、一息入れる。
送電線 右の岩 左の岩 三角点:宮の澤
 三角点:宮の澤からは円山、三角山、藻岩山が良く見える。市街地が近いだけあって、札幌の市街が間近に一望できる。特に、琴似市街地が眼下にあり、その奥には真っ白にみえる北大構内が印象的だ。三角点:宮の澤から送電線方向に下って、送電線下に着くと、高速道路が弓形に見えていた。送電線を後にして、以前より潅木が濃くなったように感じる林の中に突入する。林の中にはオオカメノキの冬芽が大きくなっていて、暖かな春を感じさせる。
円山・三角・藻岩 琴似市街 高速道路 オオカメノキの芽
 市街地を見ながら尾根の端に来ると、丁度、船の舳先のようになっていて、市街地に迫り出したような恰好になっている。狐も市街地を見に行ったのか、足跡が付いていた。尾根を登って行くと、冬木立越しに、手稲土功川が真っ直ぐ伸びているのが見えた。手前に「手稲渓仁会病院」中央右に前田整形病院その奥に曙の市営住宅群と手稲森林公園が見える。454m峰の手前にはコブがあり、それを乗り越えて454m峰に着く。奥には手稲峰が見えていたが、まだまだ遠い。
尾根の端 手稲土功川 454m峰手前のコブ 454m峰から手稲峰
 454m峰を過ぎ下って行くと、尾根が段々狭くなって、雪庇が付きだす。雪の上には肉球の良く見える狐の足跡があった。更に、進みと、円山、三角山、藻岩山が良く見えるようになる。
尾根が狭くなる 尾根に雪庇が目立つ 狐の足跡 円山・三角・藻岩
 札幌の駅前も良く見え、一際、JRタワーが目立つ。以前、来た時にはこの辺で昼食をしたと思う。痩せ尾根が、更に細くなって行き、コル近くには大きな岩が鎮座している。この岩の縁を通過して、更に、奥を目指す。やがて、尾根越しに「手稲峰」が見えるようになる。痩せ尾根が傾斜を増して来るので、休み休み登って行く。一息入れようと、振り返ると、石狩湾新港が見えていた。新川河口方向に手稲の下水処理場が見えて来るが、残念ながらオタナイの沼は見えなかった。
札幌駅前 尾根越しに手稲峰が 石狩湾新港 新川河口方向
 痩せ尾根は、更に、細くなり雪庇が目立つようになる。細い尾根の上に大きな岩が立ちはだかり、もう行けないかと思ったら、岩の縁にどうやら歩けそうなスペースを見つけ、無事通過する。傾斜は更に急になり、喘ぎながら登って行く。
雪庇と藪 痩せ尾根が 再び、岩が 急登
 急傾斜の上、吹き溜まりがあり、何度も後退りしながら登って行く。目の前が開けたら、ピンクテープのぶら下がっている山頂だった。奥にはネオパラ山が一段と大きく見えていた。早速、遅い昼食をしながら休憩をする。今日は、急ごしらえだったので、二枚の食パンの間にブリーベリージャムを塗っただけのサンドイッチだ。喉が詰まるので、ココアを飲みながら景色を見て楽しむ。時間が無いので早々に山頂を後にしようと立ち上がると、小樽方向が明るくなり、赤岩山を背景にした小樽港が見えていた。目の前の砥石山を見ながら下って行く。
吹き溜まり 山頂 小樽を望む 砥石山
 登りでは、写真を撮す余裕がなかったが、下りでは尾根上に鎮座する大きな岩を見ながら下って行く。雪庇も結構な発達をしていたんだと感心しながら慎重に下る。454m峰のコルにある岩も撮す。
大きな岩を上から 大きな岩を下から 垂れ下がっている雪庇 454m峰のコルの岩
 454m峰を登り返していると、冬木立越しに荒々しい山が見え出す。小樽にあんな山があったかなと思いながら下って行く。あの崖の様な斜面があるのは銭函天狗山ではと思う。再び、札幌市街地も見え出す。454m峰を下りだすと林の中になり、一目散に下る。三角点:宮の澤には寄らずに、送電線下を下る。途中で、大きな岩の傍に寄って見る。後は、登って来たトレース目掛け下って行き、無事、トレースに合流して、林道を下って行く。登りに動物の糞がある所は下りに踏まないように迂回していた所を危なく真っ直ぐ進んでしまうところだった。駐車場所に着いて、宮の澤を振り返って山に感謝する。
銭函天狗山? 札幌市街地 宮の澤の岩 宮の澤を振り返る

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 二人の登山記録 (遊びの時間含む)
 2008(H20)年1月29日(火)
 晴れ ラッセル20〜40cm 往復スノーシュー7.142km登り3:44 下り1:24
 9:47分譲地→11:18宮の澤→12:17P454m→13:31頂上13:51→13:51P454m→15:15分譲地