橇別山(696m)

 ポイント
 尻別岳と橇負山の間にある橇負山寄りのピーク。期待以上に羊蹄山が奇麗に見えた。林道は、この時期には除雪されてしまう。

 アクセス
 留寿都喜茂別(道道257号)線の種苗管理センター沿いの尻別岳登山口近くに路駐する。
  国土地理院地図  GPSトラックは山の地図帳「2024.3.25」へ Google Map
 3月25日<2024(R6)年 ツボ足+スノーシュー+スキー 往復5.0995km 登り1:02 下り57>
 登山口に着くと、ユンボで林道の除雪が始まっていた。早速、スキーとスノーシューを担いで、ツボ足で出発する準備を整える。3時間位で下りて来ると約束して愛棒に見送られて出発する。除雪の邪魔にならないように、林道沿いに植えられた並木のほ場側を歩く。ほ場越しには橇別山も橇負山も間近に感じる。まだ除雪されていない林道に戻ると、尻別岳の西峰989mが行く手に見える。振り返ると羊蹄山が良く見えていた。
 何とかツボ足で我慢して来たが雪が融けて来て埋まるので、スノシューを履くことに。ベルトを締めようとしたら、右足の3本ある内の2本が切れてしまう。恐る恐る3本目を締めた。これでは尻負山は無理なので、橇別山までなんとか行こと思う。行く手には尻別岳西峰989mが雄姿を見せていた。羊蹄山を振り向きながらスキーとスノーシューのトレースを追いかけるように登って行く。直線だった林道が右に曲がりだすと、櫓が建っていてボーリングをしているようだ。何が出るのだろうか?
刻々と変わる羊蹄山 ボーリング
 今度は直角に曲がると、尻別岳の西峰が目の前に見えて来る。スノシューに何か違和感があり足元を見ると、左の1本も千切れていたので、だましだまし登ろうと思う。再び直角に曲がると、バックカントリー用の看板がある。スノーシューとスキーのトレースの主はここから入ったようだ。看板を良く見ると[BACK ON TRACK}[SKI POWERT EAT RAMEN SMILE MORE]のロゴがあるのみで、貼られた紙は真っ白に掠れていた。素人には到底滑ることが叶わない斜面だと思いながら林道を登って行く。再び、直角に曲がると左側に723mコルに向かうと思われるスキーのトレースがあった。トレースの主は橇負山から下って来たようだった。
、尻別岳の西峰 バンドが切れた 看板 723mコルへの
 スキーのトレースを遡って行くき振り返ると、西峰と本峰が並んでいた。直ぐ左側に723mコルに通じている林道が分岐する。林道沿いの林の切れ目から羊蹄山が見えて来る。
スキーのトレース 西峰と本峰 分岐:723mコルへ 羊蹄山
 羊蹄山を見て、尻追岳と橇別山のコルに向かって登って行く。コルに上がると、橇負山が見えていた。尾根を辿って橇別山を目指す。途中で、シュカブラが見られた。
羊蹄山 橇負山 橇別山へ シュカブラ
 山頂の東端に上がると、北側にダケカンバの額縁に入った羊蹄山が見られた。山頂は、リフトの山頂駅にも近いので、結構、スキーヤーも羊蹄山を見に来ているようだ。改めて、山頂を振り返り、尻負岳に向かって下って行く。
山頂の東から 山頂の裏から 山頂 尻負岳
 コルの手前では、パノラマが広がっていた。尻負岳、風不死岳、樽前山、白老三山、ホロホロ山、徳舜瞥山、オロフレ山、貫気別山と連なっていた。貫気別山の右側に、三角の気になる山を見付けるが、烏帽子岩のある364m峰ではないかと思う。
                     ←大
尻負岳 風不死 樽前  白老三山   ホロホロ 徳舜瞥 オロフレ 貫気別山 
コルから下って行くと、道の駅で待機してくれている愛棒から電話が入り、30分後に落ち合うことにする。斜面越しに羊蹄山が奇麗に見えた。林道に下りスキーの履きやすい所を見付けながら、羊蹄山を眺めながら下って行く。ようやく、比較的平らな所を見付けてスキーの準備をする。平なので、安心して板を雪の上に置いてしまう。スノシューを外している間に、一枚の板が小さな音を残して滑り落ちて行く。谷に落ちないことを祈りながら見ていたら、10m位でスノシューのトレースに引っかかって止まってくれた。スノシューを担いで、板一枚に乗って下って行く。
 下りでは、カリカリ、モナカ、ザラメと突然変わるので、楽しんで滑ることが出来なかった。へっぴり腰で何とか転ばず林道の直線部分まで下って行く。今までは、羊蹄山の左から放射状に巻雲が見られていのが、別な雲も直角に交わって来ていた。除雪作業は意外と早く、直ぐそこまで来ていた。仕方無く、ほ場の上を滑らせていただく。ほ場は雪のすぐ下に融雪促進剤が見え隠れしていた。除雪作業を横目で見ようと思ったら、すってんころりと転んでしまう。気を取り直して昆布岳を眺めながら道路に出る。スキーを外していたら、丁度、愛棒の車が迎えに来てくれていた。
羊蹄山を眺めながら 昆布岳
 

 =山名考=
 尻別岳から派生する尾根上に橇負山があり、その間にP696mとP773mがある。橇負山に近い696mを橇別山、尻別岳に近い773mを尻負岳と、勝手に呼んでみた。

 =カメラ考=
 羊蹄山を写そうと、カメラを取り出しモードダイヤルを確認すると、Pモードでは無く最初に写した数枚の写真が真っ白だった。ケースから出し入れするときにダイヤルが勝手に動くので、ビニールテープで固定していたが剥がれてしまっていた。ファンクション(FUNC)キーも勝手に押ささって、水中モードになり写真が赤みを帯びてしまうことが多々ある。山の明るい環境では、液晶ディスプレイが見難いので困ってしまう。カメラの機能が多すぎて使いきれない。

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 山行記録
 2024(R6)年3月25日(月) 晴れ ツボ足+スノーシュ+スキー往復5.879km 登り1:57 下り50
 8:16路駐場所→8:38スノーシュを履く→9:35尻別岳コル分岐→9:49林道から尾根へ→9:56コル→10:13頂上→10:25コル→10:36スキーを履く→10:43尻別岳コル分岐→11:03路駐場所