砂原西円山(544m) 

 ポイント
 噴火湾を囲む山々の展望の山。駒ケ岳と砂原岳は現在も登山規制中で、原則的には登山は禁止.。西円山の登山道は笹刈りされ快適だった。しかし、高山植物帯のロープは朽ち果てていた。
砂原望洋の森コース 

 アクセス
 八雲方向から尾白内のJR袴線橋を渡る右手前から舗装された下砂原林道に入り、砂原岳登山口(望洋の森公園)を目指す。登山口まで全線舗装で結構広い駐車場がある。
国土地理院地図 GPSトラックは山の地図帳「2004.4.25」へ 周辺地図

=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=
 4月25日<2004(H16)年 往復5.250km 登り1:15 下り1:20>
 下砂原林道から登山口の看板に導かれ右折すると、前方に雪化粧をしているのだが鬼瓦のような砂原岳が出迎えてくれる。駐車場から青い海を振り返ると対岸に羊蹄山やニセコ、ホロホロ山や徳瞬瞥岳が白く見えていた。駐車場近辺は工事が終わったようで、綺麗になっていた。砂防ダムはまだ工事中だったが、立派なダムに仕上がっていた。
登山口へ車で 駐車場から海を 望洋の森入口 松葉沢から砂原岳
 看板の脇を通り望洋の森の入口へ進む。森というよりは公園のようで、森の奥には砂原岳の登山口がある。更に、その奥に進むと舗装された林道があり、立派な「松葉沢」の看板がでてきた。砂原岳の写真を撮っていると、パトロール車から男性が下りてきて、入山禁止だと告げられる。折角、朝早く札幌から来たのだから、西円山まで登りたいと言うと、男性は私も札幌に居たと言う。世間話をしている内に通してくれた。
 そそくさと、舗装された林道から手摺の付いた木段を登って行くと、なるほど、登山道を鉄柱にロープを張って塞いでいて、入山禁止と朱書された看板が添えられていた。落葉松の枝が落ちて歩き難いので、除けながら登って行く。やがて、木の切り株の椅子が並んだ第一休憩場がでてきた。その広場には「秀峰駒ケ岳」の一部剥げ落ちた看板があり、暫し勉強する。
木段へ 入山禁止のゲート 木段を登る 第一休憩所
 直ぐに、今度は切り株の椅子だけの休憩所が出てきて、右下に道が分かれている。林を抜けると笹原になり展望も開け、道標まで出てくる。砂原岳を見上げるとエボガエルの様に見える。左側は深い沢で、土や岩が丸見えの松葉沢だ。道が火山灰に変わってくると高山植物帯となる。
林から笹原へ 西円山まで1.4km(大×) エボガエルの様な 高山植物帯へ
 振り返ると真っ白なニセコの山々と羊蹄山が見えてくる。休憩舎があるコブからは羊蹄山が良く見える。ここから、少し下ると、西円山まであと約0.9kmの道標があわられる。
ニセコ連峰 休憩舎と羊蹄山 次のコブと西円山へ 西円山まで0.9km(大×)
 残雪を踏んでトラバース気味に進むと、T字型の砂原漁港と羊蹄山が一直線に見えてくる。残念ながら羊蹄山は頭を出してくれない。次のコブを超えると、また、西円山まで0.4kmの道標が出てくる。西円山が目前になるとなるほど円山だと納得できる山姿だった。
残雪を踏んで 砂原漁港と羊蹄 西円山まで0.4km(大×) 西円山までもう少し
 コルへ着くと、砂原岳登山道の分岐があった。西円山の頂上へ着くと、テーブルとベンチがあり、至れり尽せりと言った雰囲気だった。ベンチに座って早速食事をとるが、風が吹けば流石にまだ寒さが堪えた。親切に看板もある。噴火湾の展望は素晴らしいが、写真を撮るには少し木が邪魔をする。砂原岳を見ながら食事をしていると、一人で砂原岳に登って行く人影があった。山肌を良く見ると切り立った岩が顔を覗かせていた。
砂原岳分岐から 山頂から砂原岳を 山頂(大×) 切り立った岩
 寒いので、砂原岳を見上げて早々に下山する。
                               ←大
砂原岳
 コルへ下がって行くと、狩場山と思われる真っ白な連峰が浮いていた。帰りは山肌が剥き出しになった松葉沢を真正面に見ながら下る。岩も見ごたえがある。
コルへ下がる 狩場山? 剥き出しの松葉沢
 看板の無い第二休憩所からは左に下って見ると、僅かに開きかけたオオバナエンレイソウ、エゾムラサキツツジが咲いていた。エゾムラサキツツジはインク色のもあったが、道南にエゾムラサイツツジが自生しているのか不思議だった。
 この道は掛潤第二ファームポンドに通じていて、一旦、舗装道路でてしまう。掛潤第二ファームポンドを時計回りに半周して、元の道に戻る。
オオバナエンレイソウ (ピンク)エゾムラサキツツジ(普通) 掛潤第二ファームポンド

 =道中記=
 黒松内の道の駅でトイレタイムを終えて、出ようとしたが、左右から車が来たので通過するのを待って出たら、前の車がいきなり徐行をした。私も何かと思い徐行すると、猫が数匹、対向車線にうずくまっていた。よく見ると、子供の猫の傍に母猫と兄弟と思われる猫が死んでしまった子猫を取り囲んでいた。母親は恨めしそうに、悲しそうに、何ともいえない表情で私を見つめた。私は何もしてやれないので、そっと離れた。どうやら、先程の車がはねたようだった。
 帰りに、猫がはねられた所を通過したが、誰が処理したのか跡形がなくてほっとする。黒松内の道の駅でソフトクリームと菓子パンを買う。菓子パンはジャム、クリーム、餡、豆パンと餅食感のパンだったが、全部食べてしまう。今度はニセコの道の駅で上げ芋を買う。また、丸くなってしまいそうだ。流石に、円山帰りだけある。

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 二人の山行記録
 2004(H16)年4月25日(日) 砂原望洋の森コース 晴れ 往復5.250km 登り1:15 下り1:20
 9:45駐車場→9:50林道→10:10切り株下休憩所→10:22西丸山まで後1.4km→10:39休憩舎→10:43後0.9km→10:51後0.4km→11:00山頂11:27→11:47休憩舎→12:16切り株上休憩所→12:31掛潤第2ファームポンド→12:39林道→12:47駐車場