龍宮神社(28.3m)

 アクセス
 小樽駅前から西側にある三角市場に向かい、船見坂を渡ると、社標「龍宮神社/武揚建立」が建つ階段がある。駐車場へは石碑に向かって左側の急坂を登る。
 国土地理院地図  Google Map
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=
 7月14日<2014(H26)>
 小樽駅に降り立ち、駅前から三角市場の南側に延びる道を辿り、船見坂の通りを横断する。下り気味に辿ると、左側に「龍宮神社/武揚建立」と刻まれた社標がある。階段の反対側には鳥居が見えていた。
小樽駅前 三角市場 社標と階段 鳥居を
 階段を上がって行くと、境内はいなほ幼稚園の園児が遊んでいた。拝殿の脇に立像が見えるので、近づいてみると大きな錨と立像が鎮座していた。立像の傍に解説板があり、見ると榎本武揚の生涯が記されていた。どうやら、左手に持っているのは海律全書、右手には羅針盤を持っているようだ。お隣の国も、海の国際法「海律全書」を熟読して、国際社会の仲間入りをして欲しいと願う気持ちが湧いてきた。
 立像の前には麻生太郎氏が総理大臣になる直前の2008(H20)年8月9日に植樹したようだ。榎本武揚没後100年を記念して2009年6月に建立されたので、官軍の系譜を引く麻生氏は立像を見に来たのではなく、賊軍だった榎本武揚が建立した龍宮神社を参拝するために来たことになる。
境内 錨と立像 解説板 麻生氏植樹
 改めて見ると、立像の右手側には石仏、左手側には錨、前には麻生氏の植樹した「いちい」の木が配置されている。遊んでいる園児を避けながら拝殿に向かうと、榎本武揚(えのもとたけわき)の生い立ちが記された看板がある。榎本武揚は箱館戦争のイメージしか無かったが、小樽や北海道に貢献していたとは知らなかった(己の浅学を恥じる)。
石仏 植樹と立像 拝殿 生い立ち
 拝殿の前には榎本武揚が揮毫した石碑「北海鎮護」が鎮座している。拝殿から振り返ると、JRの函館本線が間近に見えていた。園児に遊ばれながら、階段を下って改めて、龍宮神社の石碑の傍にある、展示品を見て展示されている人形が榎本武揚だと納得する。
 帰りがけ、船見坂を上がり、港を見るが船は見えなかった。
北海鎮護 JR函館本線 展示品 船見坂
 袴線橋の船見橋を渡り、小樽駅を裏から見ながら歩く。
船見橋 小樽駅
 8月28日<2023(R5)年>
 車で境内の駐車場に上がると、変わらぬ姿で迎えてくれた。神社はカムイ外伝とやらに出てくる所らしく孫達は喜んでいた。娘が社務所で御朱印を貰っている間に、武揚の立像や、境内から見える石造りの建物を眺める。
境内 拝殿 立像 石造り
 

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 二人の散歩路記録
 2023(R5)年8月28日(月) 2014(H26)年7月14日(月)