78 花鳥蝶
 
手稲山は近くの山で、天気の悪いときには良く登って楽んでいます。
今回も天気が悪かったので、登ってきました。思いのほか、花が多くびっくりしました。うぐいすもすぐ傍で姿を見せてさえずってくれ、蝶も羽を広げて楽しませてくれました。

 
花のある野山と知らずに
何気なく歩き
思わぬ花との出会いで
立ち止まっては目を見張る
コウリンタンポポの強烈なオレンジ色
ベニバナイチヤクソウの可憐なピンクの花

鳥のさえずる林を 何気なく歩き
うぐいすの姿に 歓喜する
ケキョー ケキョー ホーホケキョ
小さな目のある小さな体
枝を渡りあるく可愛い小鳥

バッタの大群がいるとは知らず
入り込み 恐る恐る歩く道
サッポロフキバッタはグロテスクだ
黒い甲冑に身を固め
大群でフキを食べ尽くす
フキがまるでくもの巣のようになるまで
ガサガサ ガサガサ パラパラと動く

その中で 青紫の蝶が羽を休めている
花と見間違うほど美しい
いや 花よりも美しいかもしれない
早く 飛んで行きな
バッタに食べられてしまうと心配になるが
霧が蝶を包み隠し 何処かへ匿った


2001年7月8日 手稲山にて


山メール仲間の林さんが次のように感想を述べられていました。「ばったは菜食主義者で蝶々を食べたりしません。濡れ衣です。ばったもきれいだと思うんですけどね〜」と!
林さんの言われるように、バッタだって、生きているんですね!しかし、集団でいられるとどうも好きになれないのです。ごめんな さい、バッタさん!
バッタが集団でいると色が普段と変わったり、羽根が生えたりするようです。このことを集団相というらしいです。まるで戦争しているときの人間のようですね!


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