ピヤシリ山(978.0m)東峰(991m)
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=

 ポイント
 ピヤシリスキー場コース:整備された林道を走り、少し登ると頂上だ。九度山とセットで楽しむと良いと思う。
 サンルコース:御車の滝、ピヤシリ湿原、カヌマップの岩、ロウソク岩等変化に富んでいる。
 山頂に三角点:飛鏃岳がある。
 国土地理院地図  Google Map
案内図
サンルコース

 アクセス
 国道239号線を名寄方向から下川町市街に入り、郵便局辺りを右折するとると「上川北部森林管理署(01655-4-2551)」がある。この玄関に地図が張ってあり、地図の中からゲートb探す。ピヤシリ山は左上で、ゲートbヘ3と5だった。次に、ゲートbフ一覧から鍵b探し、小さな入林許可証の裏に鍵b書き写す。入林届に必要事項を記帳し登山口を目指す。
 市街を少し引き返し、「道道60号線(下川雄武線)」に右折し名寄川に架かる「御料橋」を渡る。サンル牧場を左手に見ながらサンル川沿いの舗装道路を辿るが、東進していた道が北進しだすと、交差点の左手に小屋があり、「国営草地開発道路サンル12線」の看板が現れるので左折する。舗装道路は二股となり鉱山沢川沿いの砂利道へ右折する(行過ぎると橋)。2.7kmほど進むと珊瑠鉱業所があり、その付近にゲート(ゲートbR)がある。このゲートから約4kmで左手に「ピヤシリ2km」の棒杭が立っ鎖のゲート(ゲートbT)がある。鎖のゲートから約2kmで登山口。この林道の路面はしっかりしているが草が生い茂っているので、車から降りて車で行くかを決めると良いと思う。入口近くの状況が一番悪い。駐車場は5台位の駐車スペースがある。
 GPSトラックは山の地図帳「2005.11.3」へ
サンル12線へ左折 右折(鍵3) 開放ゲートへ左折 棒杭へ左折(鍵5)
 11年3日<2005(H17)年 往復7.475km 登り1:42 下り1:06>
 古惚けた「ピヤシリ自然休養林」の看板のある駐車場に着くと、車が一台停まっていた。その車の後ろに駐車する。奥には立派な看板があり、その間を通り抜けると、登山道が続いていた。右側の林道が登山道のように見えるので、「直進」の看板が真ん中にある。
 広めに良く整備された登山道を登って行くと、急登になり水の流れる音が聞こえてくる。御車の滝の看板が現れ、滝であることを知る。滝には看板が新旧あり、上の新しい看板の方が良く滝を眺めることが出来る。看板には40mの表示があった。
登山口へ 看板を越えて直進 整備された登山道 御車の滝
 御車の滝から登って行くと、先行していたダブルストックの男性が下ってきた。結構若いのにダブルストックは早すぎないかとも思う。登山道を辿ると、山の上にロウソク岩と思われる岩が見え出す。道が平らになりだすと、ピヤシリ湿原になり、道自体がが湿原と思われるところを通過する。湿原からはまた少し急な登山道を辿る。何時折れたのか、ダケカンバが額縁のようになっている。その背後にはカヌマップの岩が遠望される。いつの間にか、迫力のあるカヌマップの岩に近づきだす。
山の上に岩が見える ピヤシリ湿原 カヌマップの岩を遠望 カヌマップの岩へ
 カヌマップの岩の下をぐるっと回りながら、苔むした岩のある登山道を登る。登り切るとローソク岩への道が分岐する。道を辿って行くと道の真ん中に岩が現れたり、ローソク岩のような岩が見えるが、いずれもローソク岩ではない。道はT字になり、下を見ると岩山があった。岩に隙間のあるところからどうやらロウソク岩のようだと、急ぎ足になる。
カヌマップの岩を巻く ローソク岩への道 ローソク岩かと ローソク岩へ
 近づくと、ローソクというよりは、モアイ像に似ていると思う。岩の上にも上がれるが、天気が下り坂で展望は良くない。ローソク岩もそこそこにして先を急ぐ。ローソク岩からは東峰のコブ980mを目掛けて尾根伝いに上がって行く。東峰の標高は991mと本峰よりも高いが、登山道がない。それでも、誰かがテープくらいは付けているのではと思う。上がりきると登山道に合流(ローソク岩上分岐)し、ピヤシリ山の山頂や砦のような岩を見ながら平坦な登山道を辿る。
ローソク岩 モアイに似ている ピヤシリ山の山頂へ
 東峰から山頂を目指す平らな登山道を辿ると、砦のような大きな岩がどんどん近づいてくる。砦のような岩の分岐を過ぎると、一旦ハイマツの中を通り山頂に躍り出る。山頂は植生保護のためロープが張られていた。山頂は風が強いので、砦のような岩の分岐に戻って、昼食をする。
砦のような岩が現れ 砦のような岩が近づく ハイマツのトンネルを抜け 山頂(大×)
 帰りは、ローソク岩の下分岐からロウソク岩経由で登ったので、まだ見ていなかった大きな岩の下を通過する。登りでは見ることがなかったピヤシリ湿原の全景が望まれるが、枯れ草の原っぱだった。湿原に架かる苔むして滑る丸木橋を越えながら下って行く。再び御車の滝を見ながら急な登山道を下る。駐車場に着くとわれわれの車がぽつんと1台残っていた。
大きな岩の下を通過 ピヤシリ湿原の全景 湿原の苔むした丸木橋 駐車場へ下る
スキー場コース

 アクセス
 国道40号線を北に向かって走り、名寄市を過ぎると、右側にピヤシリスキー場の看板があり右折する。しばらくすると、スキー場や名寄サンピラー温泉が出て来る。更に、奥に進むとキャンプ場があり舗装が切れる。
 この右にも登山届ポストがある。この林道を一山越えて結構走ると、鎖のゲートと駐車場所のある登山口に着く。このゲートは土日祝日には開いているようだ。ここから更に林道を走ると、山小屋があるところで行き止まりとなる。管理人がいて、登山届を出す。
キャンプ場傍の届け出 キャンプ場 登山口の標識 右が鎖のかかる登山道
 8月15日<2002(H14)年(頂上は歩いて直ぐ)>    
 雄武へ抜ける峰越林道を走っていると、ピヤシリ山荘「樹氷」の前を通り過ぎ、まもなく、突然広くなり道標がにぎやかにでてくる。良く見ると真っ直ぐ行くと雄武、ピヤシリ山は右へとなっていた。古い看板には峰越越と薄っすらと読める。広いところが駐車場所と思って車をとめようとしたが、登山道の入り口に鎖がしていなかった。どうやらまだ、車で行けると思い右に曲がる。
 半信半疑で恐る恐る走るが、意外と良い道で安心する。もう頂上に着くのではと思うほど上がると、立派な避難小屋があり、町の車もとまっていた。小屋の中から、管理人さんが出てきて、登山届を書けと言う。下でも書いてきたと言ったが、あれはあれだと言うので、愛棒が中へ入って書く。管理人さんは傍に付いて話しかけてくる。土日、祝日だけ開門は10時で閉門は15時、平日は鎖をしていると言う。今日は平日だが、たまたま気が向いたので開けたようだった。また、一緒に行っても良いと言われたが、昼食をする手前もあり、やんわりと断る。駐車場の一角に登山口の道標が見えたので、早速登って行く。
避難小屋 薪ストーブ 管理人さん 登山口
 ハイマツの中を登って行くと、100m足らずで頂上に着いてしまう。山頂には立派な山頂標識立っていたので、早速、記念写真を撮す。山頂にはヤマハハコやイワツツジの実が見られた。
ハイマツの中を 頂上(大×) ヤマハハコ(大×) イワツツジの実(大×)
 下川側には砦のような大岩が鎮座していて、気になる存在だった。東峰(991m)は山頂よりも高く、直ぐ近くに思えた。
                     ←大
砦のような岩     東峰              山頂標識
 山頂標識の傍に、石で出来た立派な円形の方位盤もある。遠くには、ウエンシリ岳や九度山と思われる山影が煙っていた。
                    ←大
山頂      ウエンシリ岳        案内盤  九度山
 山頂には高山植物を保護するためにロープが張らている一角がある。山頂からは天気が良ければ、大雪山やオホーツク海も見えそうだった。何か物足りないので、下川側の東峰まで行くことにして準備をする。
                     ←大
植生保護の山頂
 山頂から大きな岩をめがけて少し下り、下川方面の道標があるところから東峰を目指す。直線距離にして1km弱なので、1時間で往復できると思った。最初に、大きな岩に立ち寄ると、岩の傍に小道がある。どうやら、登っている人もいるのではと思う。
 道中の登山道は笹の背が高く見晴らしは良くなかったが、振り向けばピヤシリ山の山頂と大きな岩が垣間見られた。笹原に大きな木が現れると東峰に近づいた感じになる。
岩と下川分岐 砦のような岩(大×) 大岩を振り向く 大きな木
 道は下りだすので、東峰を越えてしまったようだったが、周囲は笹薮で山頂も無かった。少し下って行くがなにも無いので、引き返すことにした。ピヤシリ湿原もあるはずだったが、少し遠すぎるようだ。道端のツルリンドウやハイオトリギの花を見ながら引き返す。
道は下りに 東峰からピヤシリ山 ツルリンドウ(大×) ハイオトリギ(大×)
 大きな岩はピヤシリ山のブローチのようにも見え、チャームポイントの一つだと思いながら引き返す。
                     ←大
ピヤシリ山へ帰る
段々岩が大きくなる
 東峰からピヤシリ山に帰りながら、砦のような大きな岩が近づいて来るのを楽しむ。山頂に引き返し昼食とするが、風が強いので早々に下山する。
 避難小屋に引き返し登山届の写真を撮そうとすると、管理人さんはまた話しかけてきた。先ほどに岩には春先に花がいっぱい咲くので、春にまたおいでと言う。
 隠れた湿原のことを聞くと、地図で場所を示してくれた。どうやら片道1時間半くらいかかるらしい。
 下川からの登山道の状況を聞くが、私が地理不案内でさっぱり分らずじまいだったが、鉱山側ともう一つ登山道があるらしい。あちらは熊が多いとも付け加えた。また、雄武に行く林道も途中が崩れていて行けないような話しだった。

 =温泉考=
 名寄温泉「サンピラー」シャンプー石鹸付き400円、露天風呂なし、沸かし湯と温泉がある。

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 二人の山行記録(遊びの時間を含む)
 2005(H17)年11月3日(木) 晴れ後曇り サンルコース 往復7.475km 登り1:42 下り1:06
 10:35登山口→10:53御車の滝→11:12ピヤシリ湿原→11:31カヌマップの岩→11:36ローソク岩上分岐→11:49ローソク岩→12:01ローソク岩上分岐→12:17頂上12:35→12:49ローソク岩上分岐→12:55ローソク岩下分岐→13:13ピヤシリ湿原→13:25御車の滝→13:41登山口
 2002(H14)年8月15日 曇り スキー場コース
 12:20避難小屋→12:25頂上→12:46東峰(989m)→13:01頂上13:20→13:26避難小屋