パンケ山(631.9m)

 ポイント
 砂利道の町道は片道10kmあるが歩き易い。ゲートが開放されたら車で登山口まで行けるが、登っている時間が5分足らずで、登山としては充実感がない。晴れていれば利尻富士が目の前に見えるだろう。北大の許可が必要なので敷居が高い山だった。三角点:下沢岳がある。
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=
パンケナイ川コース

 アクセス
 中川町の市街を北に進み、下中川にある踏み切りを目指す。踏み切りには「水産庁北海道さけますふ化場天塩市場中川事業所⇒0.5km」(現在は資源管理センター)、「団体営(土地総)けますふ化場入口」の標識、反対側には「パンケナイ川河川自然公園BMXコース」の標識がある。この踏み切りから町道中川北大線を進むと、一度、左へクランクし未舗装になるが、道なりに行くとチエーンをしたゲートになり入林ポストがある。
 入林許可は北大中川作業所пiFax)01656-7-2042に電話をして許可を得た.。
ゲートの入林届ポスト

 国土地理院地図 山の地図帳「2006.9.10」へ Google Map
 9月10日<2005(H17)年 往復20.661km 登り3:01 下り2:25>
 入林届ポストに記入して、チエーンのかかったゲートの隅から中へ入る。道はパンケナイ川沿いに付けられているので、せせらぎを聞き清流を見ながら進む。途中で、林道沢川を渡る。道端にはムラサキモメンヅル、リンドウ、ヤマハハコが顔を出す。流石に道北だと思う。パンケナイ川沿の道も、1時間程でいよいよ尾根へ上がりだす。パンケナイ川の支流(右股)を渡ると小さくジグを切り、このコース一番の急登になる。展望も利かず、花も少ないので、二人でナツメロのテープを聞きながら、時には歌いながら登る。ようやく、P309mを過ぎると山頂の頭が見え出すが、凄く遠くて辿り着けるか自信がなくなる。
パンケナイ川 林道沢川の橋 支流の橋 山頂が見え出す
 P309mからP407mへ向って比較的平らな道を辿る。山姿が一段とはっきり見えてくる。頂上の手前にあるP505mの位置が登るに連れて右にずれて行く。P407mの南側を通ると大きな木が目立つがほとんどの木の頭が枯れていた。寒さで育たないのかと思う。P407mに行く道は鎖で閉鎖されていた。
P407mが正面に 山頂とP505m P407mへ 頭の枯れた木
 P407mの南からは、頂上とP505mの位置が一寸ずれて見える。P407mの南までは東に進路を取っていたが、気が付けば南に向って直角に近く曲がり、下り気味に次のP385mを目指していた。道端の石はキラキラと輝く粒があり、蛇紋岩かとも思う。頂上とP505mの位置がまた一段とずれて見える。相棒が道の真ん中に古い熊の糞を発見する。付近を見回すが新しいのは無かった。
山頂とP505m 山頂とP505m 山を目指して南下 古い熊の糞
 P398m、P389mとアップダウンを繰り返し、P490mの北側に差し掛かると正面に山頂が見え出す。更に進むと少し尖ったP505mが正面に見えてくる。P505mを西からぐるっと回り込み山腹を辿る。道が大きく広がり駐車場が現れる。道端には、大平山でも見つけたグリーンの花と思っていた植物が黄色い小さな花を付けていた。駐車場で登山口を探すがないので、更に奥へ進むと丸太の階段が出て来た。
P490m北から P505mが真正面に 駐車場脇に 登山道へ
 登山口から僅か5分で山頂だった。南側のP610mにはペンケナイ川への道が続いていて、その南にペンケ山、その右奥に天狗山と思われる三角の山が見えていた。右手に転じれば中川市街、中川の北には利尻富士が頭だけ僅かに見せていた。朝は海の上にその雄姿を見せていたので、残念だった。
山頂 P610mとペンケ 中川市街 利尻富士
 北側には知駒岳とパンケ山の北ピーク、その右には敏音知岳と松音知岳が重なって見えていた。その背後にもポロヌプリらしき山影が見えるが判然としない。
 山頂で、昼食をしながら片道10kmの歩きで疲れた体を休ませる。風は少し強いものの、秋にしては心地よい暖かさだった。
 利尻富士がもっと良く見えないかと粘るが、依然霞んでいるので、早々に引き上げる。また、中川市街を見ながら短い登山道を下る。駐車場脇の法面にはトリカブトが咲いていた。
知駒岳と北P630m 敏音知と松音知 中川を見ながら下る トリカブト(大×)
 駐車場から少し下がるとダイモンジソウが岩場で咲いていた。花に止まっている蝶を写そうと何度も試みるが、警戒心が強く逃げられてしまうが、ようやく、ニガナに止まっている羽に目のあるベニヒカゲを写すことが出来た。モンシロチョウやモンキチョウは全く素早く写させてくれない。白い小さなウメバチソウも咲いていた。大阪万博の太陽の塔にも似た絵本に出てくる怖そうな木も現れる。
ダイモンジソウ(大×) ベニヒカゲ(大×) ウメバチソウ(大×) 怖そうな木
 リンドウ、ヤマハハコ、クサフジ等の咲く尾根道をひたすら下る。尾根道から川沿いの道に辿り着くと、函状になっている所があり、増水すると道が冠水するのではと思う。
リンドウ(大×) ヤマハハコ(大×) クサフジ(大×) 函状地形を

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 二人の山行記録(遊びの時間も含む)
 2005(H17)年9月10日(土) パンケナイ川コース 曇り 往復20.661km 登り3:01 下り2:25
 8:28町道入口→8:50林道沢川橋→9:21パンケナイ川右股橋(尾根へ)→9:46P309m南→10:12P407m南→10:20P385m→10:30P398m→10:36P389m→10:52P490m北→11:07P505m南→11:24駐車場→11:29頂上12:15→12:09駐車場→12:30P505m南→12:40P490m北→12:54P389m→13:02P398m→13:10P385m→13:20P407m南→13:38P309m南→13:56パンケナイ川右股橋(沢へ)→14:21林道沢川橋→14:40登山口