鬼峠(三角点696.9m)

 ポイント
 緩やかな林道歩きの割には、展望が得られる。山歩きの初心者に最適と思われる。
民有林林道鬼峠線ルート

 アクセス
 占冠中央から占冠穂別(道道610号)線に入りJR鬼峠トンネル付近のカーブに民有林林道鬼峠線の入口がある。
 国土地理院地図  GPSトラックは「2007.2.10」の地図帖へ 周辺地図
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=
 2月10日<2007(H19)年 往復スキー7.412km 登り3:02 下り46>
 占冠から、民有林林道鬼峠線入口に辿り着く。準備をしていると、トンネルから振子特急が出て来た。真っ青な空の下に伸びる勾配10〜13%の林道を忠実に辿ると、絵柄がタヌキの距離標識(起点より0.5km)が出てくる。雪の下は簡易舗装だと聞いていたが、遊歩道にもなっているような雰囲気だ。雪の結晶が雲母の様に板状で大きく、朝日に輝く様はダイアモンドの様だ。
林道入口 林道の状況 起点から0.5km 輝く雪の道
 雪を冠した針葉樹と青空のコントラストが北海道だと言わんばかりに自己主張しているようだ。道はジグザグに登ってゆくので、その折り返しで占冠市街が一望できる所がある。進む方向に送電線が見え出すが、一段とまた道の雪が輝く出す。折り返しで、雪質が変わり、パウダーだったり、モナカになったりする。
針葉樹と青空 占冠市街 送電線が見え出す 輝く雪の道
 道は送電線の下に伸びているので、凄く見 晴が良い。しかし、雲が南側から押し寄せてくる。占冠の背後に姿を見せていた山も霞んでくる。今日は朝だけ天気が 良いのが分かっていたが、予定よりも1時間遅く、鬼峠林道入口を8時過ぎスタートだった。峠に着くまでなんとか良い天気が続くことを願いながら登って行く。道端には距離標識(起点から2km)と林道の看板が現れる。看板には「リクリエーションの森まで6.5km」と書かれていた。どうやら、林道はレクリエーションの森ま繋がっているようだ。送電線下からは真っ白な日勝峠の山々が見えていた。タラノキの刺には、まだ、樹氷が白く付着していて、見上げる青空に映えていた。
占冠市街 林道の看板 日勝峠の山々 樹氷の付いたタラノキ
 ようやく、鬼峠に到着するが、ニニウ方向へ下る馬車道はもはや雪原の中にも見出せなかった。今度は三角点鬼峠を目指すが 、30cmのラッセル3時間を過ぎてバテだす。遅れ気味だった愛棒がピッタリ後の付いてくる。鬼峠から北側の林が途切れて夕張岳が見えてくる。道の上には優雅なキツネの足跡とは程遠いタヌキ?と思われるガニ股で足が短さ故の不細工なトレースが付いていた。タヌキ?のトレースは遊んだような足跡でジグを切ったりしていた。また、送電線下から日勝峠の山々が真っ白に顔をだす。
鬼峠 夕張岳 タヌキの足跡? 日勝峠の山々
 送電線を潜ると山頂が現れる。鬼峠信号所の建物を確認して、林道から逸れて三角点 のある山頂を目指す。今日はシールを付けていないので、流石にウロコ板だけでは難儀をする。それでも、軽くジグを切りながら登り詰める。山頂は林の中の広い雪原で、真ん中に大 きな木が鎮座していた。先人もこの木は切れなかったんだと嬉 しくなる。ニニウ方向は木があり、見えなかった。隣の701m峰にもと思っていたが、余力が無く、早速、輝く雪の真っ只中で昼食にする。暖かな陽射しの下で寛ぎながら昼食を終え、大きな木と記念写真を写し、山頂を後にする。
山頂が現れる 山頂 輝く雪の正体 山頂の大木
 林道へ下る途中で、夕張岳、夕張の山々、鬼峠信号所、三角点:占冠も相次いで見えてくる。帰りは、緩やかな斜面をテレの練習をしながら下るのみ。初心者に最高のルートと思う。
夕張岳 夕張の山々 鬼峠信号所 三角点:占冠

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 二人の山行記録 (遊びの時間含む)
 2007(H19)年2月10日 晴れ 新雪30cmラッセル 往復スキー7.412km 登り3:02 下り46
 8:22林道入口→8:42起点0.5km→9:36起点1.5km→9:59起点2km→10:33鬼峠→11:02起点2.8km→11:05信号所→11:25頂上12:11→12:20信号所→12:57林道入口