奥手稲山(948.9m)
星置川沿いの林道コース

 ポイント
 道標は一切なく、山頂直下には登山道も無い。頂上へ上がるには残雪が無いと難しい。夏山ガイドブックのタイムは夏道を頂上直下の林道までなので、残雪期のタイムは1時間よけいの3時間30分見た方が良いと思う。

 アクセス
 札幌から国道5号線を走り、信号「稲穂1−8」で左折しする。札樽道の陸橋を渡って行くと、右に採石場へ下る道がある。右折すると、王子緑化採石場ゲートがあり、その手前の駐車スペースを見付け車を停める(日曜日限定)。採石場の中を通り、ゲートのある星置川沿いの道を行く。 日曜以外はダンプが走り回っているので注意!
  国土地理院地図 GPSトラックは「2008.5.11」山の地図帖へ 周辺地図
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=
 5月11日<2008(H20) 山頂直下まで往復16.905km 登り3:13 下り2:27 >
 「関係者以外立入禁止」の看板の立つ王子緑化採石場のゲートをくぐり、採石場の奥にある林道ゲートを目指す。林道ゲートにも「関係者以外立入禁止」「熊出没のため立入禁止」の看板が立っているが、自己責任で入らせていただく。星置川沿いの林道に入ると、直ぐに山腹に残雪の一直線を伴った奥手稲山が見えてくる。道端にはニリンソウ、タチツボスミレが僅かに見られる。
採石場ゲートの手前 林道ゲート ゲートから奥手稲山を タチツボスミレ(大×)
 30分位歩くと銭天分岐があり直進すると、直ぐに奥手稲分岐があり右折する。星置川沿いの道が、ジグを切って上って行く。途中で、新川河口付近にあるオタナイの沼が木立越しに見えて来る。少し平らになると、前方に奥手稲山も見え出す。突然、山菜採りと思われる車が3台上がって行った。雨後だったので砂埃を被らずに済んだ。
銭天分岐 奥手稲分岐 オタナイの沼 奥手稲山を
 北尾根を見上げると木々の芽吹きが始まっていて、まるで紅葉の様に綺麗だ。途中、ご夫婦の登山者がいて、ヨモギを採っていた。何処まで行かれたかと尋ねると、その辺で止めて帰って来たとのことだった。銭函川の分岐を通過すると、道はジグザグを止めて真っ直ぐに上って行く。途中、真っ黒な比較的新しい熊の糞が落ちていた。宇宙戦艦ヤマトの様な形をした手稲山も見えて来る。パチンコ尾根側に船首を向けているので、波動砲も見えそうだ。また、ご夫婦の登山者が下って来たが、一目散に下って行くので、声をかける暇がなかった。
木々の芽吹き 銭函川分岐 熊の糞 手稲山を
 崖の上にはヤシオツツジが咲いていた。一息入れて振り返ると市街地が見えていた。前方には奥手稲山が見え出す。良く見ると山腹を横一文字に通過する林道があり、その道が残雪で白線の様に見える。一人の男性が下ってきたので、山頂に行けるか聞いたら、残雪の所から引返したとのことだった。
 やがて、ガラーンとした広場に出てしまう。広場からは春香沢への分岐があり、モーターバイクの跡も付いていた。
ヤシオツツジ 振り返ると市街地が 奥手稲山を 春香沢分岐
 奥手稲山が見えてか中々近づかない、やがて、林道に残雪が現われると山頂直下の壁が見え出す。稜線はすっかり雪が消えて笹が立ち上げっていた。山頂へ行くのは諦めて、山頂直下の残雪の上を辿ると、対岸の東峰(920m)には林道が延びていた。山頂直下に着くと、崖崩れで一段と見晴らしが良くなっている所を見つける。
奥手稲山へ 山頂直下 山頂直下の林道 対岸に林道
 目の前には石狩湾があり、その奥には屏風の様に増毛の山々が広がっている景色を堪能する時間が流れる。石狩平野に突き出て見える阿蘇岩山を見ると、戦略的には良い所にレーダーサイトがあると思う。
                               ←大
増毛の山々と石狩湾
 それでも、未練多らしく、山頂への道を探しに、山頂直下の雪の上を辿って見ると、小さなオタナイの沼が青く見えていた。東峰(920m)側のコルまで辿って見るが、やはり登れるような残雪は無かった。
山頂直下 オタナイの沼 東峰側のコル 
 戻って、増毛の山々と石狩湾を見ながら山頂直下で昼食を食べる。昼食を食べ終わり、下山を開始する。山頂直下の岩を振り返りながら、別れを告げる。
増毛の山々と石狩湾 下山開始 山頂直下を振り返りながら
 広場に戻ると、東峰(920m)に延びる真っ白な林道を横目で見て、その反対側には春香山と和宇尻山が木立越しみ見えていた。残念ながら小樽の海は見えなかった。もう、見えなくなるかと奥手稲山を振り返って見て、市街地を見ながら下って行く。
東峰が対岸に 春香山と和宇尻山が 奥手稲山を 市街地に向かって
 東峰(920m)の奥に星置山の北峰(950m)、手稲山と手稲山の西峰が見えて来た。山腹には星置川の右岸に延びる林道がくっきりと白く見える所がある。
 再び、手稲山を見ながら、市街地に向かって下る。途中の銭函川の分岐は立派に整備されているようだった。途中で、高そうなバギーに出会い、あいさつを交わして下る。とにかく、立派な林道なので、車の往来が多い。ようやく、林道ゲートに着くと、山菜採りの車が採石場に集合していた。
星置山 手稲山 市街地に向かって 銭函川分岐
 5月26日<1996(H8) 登り3時間強 >
 採石場から星置川沿いの林道を辿って行くと、銭函天狗山の分岐が現れる。その分岐を直進して、ニリンソウ、シラネアオイ、タチツボスミレなどの春の花々を見ながら登って行く。奥手稲山の分岐からジグを切って登って行く。銭函天狗山の第二分岐に差し掛かると、間もなく残雪が現れ雪の上を歩くことになる。
 先行者の男性が下山して来た。この男性の足跡に導かれて登って行くが、途中から不鮮明になって来る。天気が良いので足跡がみるみる溶け出しているようなので、目印の枝を雪の上に刺しながら登って行く。春香山の分岐から、残雪があり30分位で山頂に辿り着けた。
 山頂からは手稲山が思ったよりも遠くに見えていた。登って来た林道は手稲山方向に更に延びて見えた。
道標と 手稲山と 銭天と
 山頂には山頂標識が見当たらないので、道標と思われる看板、手稲山、銭天と記念写真を撮す。
 帰りの残雪の上は、刺した枝を見付けて安心して下って行く。
 天気が良かったので、残雪も緩み谷側に亀裂が見られたので極力山側を歩く。

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 二人の山行記録(遊びの時間含む)
 2008年5月11日(日) 晴れ 往復16.905km 登り3:13 下り2:27
 8:26砕石場ゲート前→8:31林道ゲート→9:02銭天分岐→9:04奥手稲分岐→10:42銭函川分岐→11:26土場(春香沢分岐)→11:39山頂直下→11:47コル→12:12山頂直下→12:26土場(春香沢分岐)→13:02銭函川分岐→14:23奥手稲分岐→14:25銭天分岐→14:44林道ゲート→14:49採石場ゲート
 1996年5月26日(日) 晴れ 登り3時間強