奥三角山(よこして山:354m)

 ポイント
 登山口は、小別沢、鉱山跡、宮の森(ワレ目)、盤渓の4つある。盤渓入口は札幌周辺自然歩道の「小別沢〜盤渓ルート」は消滅し、一般道になったが、それも警察犬訓練所の私有地で分断されている。三角山よりも展望は良い。
盤渓入口発着コース

 アクセス
 盤渓墓地の入口付近に路駐する。墓地にも駐車場はあるが、取り付き道路が少し荒れている。
 国土地理院地図 GPSトラックは山の地図帳「2021.12.6」へ 周辺地図
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=
 12月6日 <221(R3)年 一周6.627km 2:34> 
 奥三角山の全コースを巡ろうと、盤渓墓地の入口に路駐する。少し雨裂のある砂利道を登って行くと墓地に着く。墓地にも駐車できそうな場所はあった。道は墓地の奥に延びていた。パイプのバリケードを通過し、奥へ入って峠を越えて行くと、建物があった。琴似発寒川支流の左股川の左股の右股川沿いの道を下って行く。札幌周辺自然歩道「三角山〜盤渓ルート」は、少しササが被っていり所もある。
墓地看板 墓地の奥へ 建物分岐 自然歩道
 朽ちそうな札幌市自然歩道の道標が出て来ると、直ぐに分岐になる。この分岐は、来た道よりも山側に分岐して行く道の方が立派なので、間違わないように振り返って見る。道の真ん中に、車両通行禁止の看板が立っていた。その看板には「私有地につき進入禁止、札幌警察犬訓練所」と書かれていた。看板とともに立入禁止の三角コーンもある。車両通行禁止の標識は歩行者が除かれていると思う。だが、三角コーンの立ち入り禁止が気になった。それでも、自然歩道なのではと思いながら通過させていただく。
朽ちかけた標柱 自然歩道 分岐を振り返る 進入禁止
 警察犬訓練所入口の駐車スペースにも立入禁止の三角コーンが置かれていた。傍には「←1km/奥三角山」「←1kmばんけい」「1km→小別沢」の掠れた標柱がある。鉱山口を通過して、小別沢の遊歩道入口に着くと、自然歩道の案内図があった。
標柱 道標 鉱山口 遊歩道入口
 改めて札幌市自然歩道の地図を見ると、盤渓からの道は一般道になっていた。何時から小別沢〜盤渓ルートは消滅し、警察犬訓練所の道路が私道になったのだろうと考えながら遊歩道を登って行く。途中のコル分岐から、西峰252.8mを登ってみる。コルに下がって、奥三角山へは行かずに、ワレ目を目指す。
遊歩道地図 遊歩道 コル分岐 西峰
 途中に、札幌周辺自然歩道の看板があり、札幌市街が覗ける。ワレ目から宮の森入口に下って行くと、広場になり市街地が眺められた(キャンプ場だった)。
道標 ワレ目 ワレ目の看板 市街地を
 小別沢トンネルの出入口近くにある宮の森入口は「札幌野営場 by 焚火人キャンプ場」になっていた。駐車場もあるが、ここからの取り付きには、キャンプを申し込まなければならないようだ。晴れた夜に、奥三角山に登ると、夜景が奇麗だろうと想像する。再び、登り返して、尾根道に上がると、山一番と思われる大木がある。
キャンプ場入口 駐車場 キャンプ場 一番大きな木
 遊歩道の分岐から直登コースを登って行く。足元は、カチンカチンに凍っていて、長靴では滑るので、慎重に登って行く。山頂は、三角山よりも展望は良く、景色を眺めながら一息つく。
市街地を 山頂 山頂標識 三角山
 眼下には、荒井山、神社山、円山、宮の森シャンツェ、藻岩山と眺められる。
                     ←大
荒井山             神社山 円山        宮の森シャンツェ 藻岩山
 藻岩山から山側には、八垂別の山、三菱山、砥石山、ワレ山と続いていた。
                     ←大
藻岩山      八垂別の山             三菱山 砥石山
 最後は円山を見下ろし、手稲山に向かってコル分岐まで作業道跡を下り、再び、登り返して小別沢鉱山跡へと下って行く。道はすっかり奇麗になり、石段風に平らな石が並べられている所もある。
山頂 手稲山 鉱山分岐 石段風
 途中に石のベンチもある。南峰とのコルから直登コースを登ろうと思ったが、数十歩で止めてしまう。鉱山跡を眺めながら下って行くと十字路風になり、直進する道が不鮮明になっていた。
石のベンチ 鉱山跡 十字路(直進)
 鉱山入口に付き、振り返ると、以前よりも荒れた様子だった。再び、警察犬(大沢)訓練所前に立つと、沢の駐車スペースにも立ち入り禁止の三角コーンが置かれ、私有地につき進入禁止の看板が立っていた。どうしても、看板には電話番号が書かれていないので、立入許可をもらうにも立ち入らなければならない。何方かに会ったら許可をもらうしか思いつかないので、足早に通り抜ける。地図に載っている登山道と川を挟んで反対側の作業道は、藪化が進んでいるようだった。この上には、下っている時に対岸に簡易トイレも見えていたのが、何があるのだろうか。登り返して行くと、道は分岐し、どうしても、太い左に行ってしまう。真っすぐの道に戻り登り返して行くと、コンクリートで造ったと思われる粘土細工のような石仏が鎮座していた。ナナメ地蔵と呼んでいる人もいるようだ。頭の恰好からは大仏に近いと思う。最後に、バリケードを交わし、墓地を後にする。
鉱山入口 作業道入口 石仏 バリケード

 =私道考=
 大沢警察犬訓練所が札幌周辺自然歩道「三角山〜盤渓ルート」を遮断したことは残念です。法に基づいた権利の主張は、その通りなのですが、無害通行者の楽しみは残してほしかったと思います。大沢警察犬訓練所も通行方法を提示して、一般開放して頂きたいと思っています。例えば、鈴を鳴らさず、声を立てず速やかに立ち去ることとか。やっぱり、犬の訓練には、人が近づくだけで、ダメなのでしょうか。
 反面、一般開放された奥三角山の地主さんには感謝しています。山頂からの景色も素晴らしく、良く整備されていて、頭が下がります。

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 山行記録
 2014(H26)年4月30日(水) 晴れ 一周6.627km 2:34
 9:07盤渓墓地入口→9:09墓地→9:14建物→9:20道標→9:21分岐→9:22看板:進入禁止→犬訓練所横→9::26鉱山入口→9:30小別沢入口→9:45コル分岐(西峰往復)9:52→9:59直登分岐→10:09ワレメ→10:12キャンプ場入口→10:20ワレ目→10:24直登分岐→10:39奥三角山10:43→10:44鉱山分岐→10:49コル分岐→11:00鉱山分岐→11:06直登分岐→11:11十字路直進→11:19鉱山入口→犬訓練所→11:23立入禁止標識→11:24分岐(直進)→11:25道標→11:33建物→11:36峠→11:39墓地→11:41盤渓墓地入口