七ツ岳(956.9m)
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=

 ポイント
 湯ノ岱から長い林道なので慎重に運転する。特に、後半は少し荒れ気味なので更に慎重に運転する。広い駐車場、手入れの行き届いた登山道、綺麗な沼、短時間で本州を見渡せる頂上へ登れる山は珍しい。
 林道が途中で、通行止めになっている。登山道は、この時のコースが廃道になり、それに伴い新しく開鑿された西東コースも廃道になってしまった。現在は、南からの登山道が開鑿されている。
林道の途中から七ツ岳
上ノ沢川林道コース
(廃道)

 アクセス(上の国国民健康保養センター:01395-6-3147)
 湯ノ岱から湯ノ岱橋を渡り、橋の袂にある「上の国国民健康保養センター」の看板を左に見て、一路南下するだけ。舗装道路は間もなくダートになるが、分岐には標識がある。途中「終」の棒杭があり焦るが無関係だった。最後に「しらみずの沢橋」を渡り、上ノ沢川沿いの林道を辿る。林道の後半から形の良いピラミダルな山頂が見え隠れする。湯ノ岱からおよそ16km位林道を走る。カーナビでは七ツ岳の本当に近くまで来たことが分かる。
 国土地理院地図 GPSトラックは山の地図帳「2003.10.11」へ 周辺地図
分岐の標識(左) (大×) 草に隠れた標識 広い駐車場
 10月11日<2003(H15)年 往復3.460km 登り1:03 下り58>北の山游詩:飛行機雲
 広い駐車場の一角に登山口があるが、登山届ポストはなかった。広く刈られた紅葉のトンネルと化した登山道を登ってゆくと、「出口」の看板が出てくる。出口を入るわけには行かないので、出口ではない道を辿ると突然、「七ツ岳大沼」が現れる。
登山口 紅葉のトンネル 出口の標識 七ツ岳大沼
 紅葉を湖面に映した沼は綺麗だった。この沼は1周することが出来るようだ。
                         ←大
七ツ岳大沼
 湖畔を後にして、湖畔に沿って紅葉と沼と伴に歩く。沼から離れても紅葉は続きトンネルの中を進む。
湖畔を後に 湖畔の道 沼と伴に歩く 沼から離れても紅葉が
 道端には「1,000m」の道標が置かれていた。ダケカンバのトンネルも出てくる。紅葉のトンネルが無くなると「八〇〇m」の道標が出てきて、展望が開け紅葉の山々が一望できる。
頂上まで1000m タケカンバのトンネル 800m 展望が開け
 北側の展望が開けると、大岳、赤岳、大赤岳の連なり、平らな茂刈山、少し高い八幡岳が望まれた。
                     ←大
大岳      赤岳     大赤岳        茂刈山  八幡岳
 荒れた登山道を登って行くと、「山頂まで600m地点」の道標が出てくる。登山道は左側が切れ落ちて来るので、一寸緊張する。振り返ると大沼が見えたいた。どうやら、大沼が見られるように、傾斜に登山道を開いたのではと思う。この後、大沼を振り返り見ながら登ることになる。
荒れた登山道 山頂まで600m地点 切れ落ちた道 大沼を
 尾根に上がると、下笹の刈ったダケカンバ帯となり、山頂まで続く。尾根道からは、登るに連れて形を変える大沼を楽しみながら登る。突然、登山道の真中に岩が現れ、山頂かと思うが、山頂はまだ奥だった。
大沼を ダケカンバ帯の400m 大沼を 大きな岩
 主稜線に上がると、白神岳、松倉山、周防堂岳、百軒岳、袴腰岳、前千軒岳、大千軒岳、燈明岳が望めるようになる。
                     ←大
白神岳 周防堂岳 百軒岳 袴腰岳 前千軒岳 大千軒岳
 山頂に着くと、本州の津軽半島、下北半島が海一面に広がっていた。形の良い岩木山も顔をだしている。当別丸山と函館山も見えている。
もう少しで山頂 山頂(大×) 岩木山 丸山と函館山
 山頂に上がると、遠くに駒ヶ岳、袴腰岳、眼下に親岳、海に突き出た函館山が望まれた。
                     ←大
駒ヶ岳         袴腰岳 親岳  函館山
 知内市街方向を良く見ると知内ダムが牛岳に隠れて見えていた。燈明岳とか周防堂山、白神岳というのはいかにも本州らしい山名で、流石に函館だなと感心する。白神岳は白神岬にあり、アンテナが数本見える。津軽海峡を挟んで、津軽半島や岩木山も見える。本州側から見ると蝦夷地が広がって見えているんだと思うと、宗谷海峡を思い出す。
                     ←大
下北半島   牛岳  燈明岳   馬岳 丸岳 長山 津軽半島 岩木 白神
 大千軒岳方向はすっきり見えない。
                     ←大
大千軒岳
 こんな贅沢な景色の中で、久しぶりに二人で少し早い昼食をする。頂上は暖かく長閑たったので、寛いで少しうとうとと寝てしまう。ひっくり返っていると駒ケ岳方向から飛行機雲が上がっていた。やがて青空を一直線に白い線を描いて飛んで行った。
 帰りは、先程の戦闘機は何処かへ行ってしまったと言ったら、愛棒が白神岬の尖った山の上の雲の上に飛んでいると言う。何度見ても私には見えなかった。飛行機雲の航跡からして千歳から北朝鮮の方角に飛行していたようだ。
 満足して、山頂を下って行くと、木立越しに大沼が見える。登りで気が付かなかった大きな木を交わして下りて行く。
飛行機雲(大×) 山頂を後に 山頂直下から大沼 大きな木を交わし
 刻々と形を変える紅葉に包まれた大沼を見ながら下る。仮払われたばっかりの200m地点を振り返り、大沼を見ながら下って行く。
大沼を見ながら下る 200m地点 大沼を見ながら
 鎖場ではロープを頼りに下って行く。下りは大沼がよく見えるので、しばしば立ち止まる。再び、切れ落ちた登山道を通過する。
鎖場 大沼を見ながら 切れ落ちた登山道 大沼を見ながら
 切れ落ちた登山道が過ぎて、普通の登山道になりほっとすると、エゾアジサイが咲いていた。
切れ落ちた登山道 登山道を エゾアジサイ(大×)
 刻々と形を変える紅葉に包まれた大沼を見ながら下るが、最後に林の中の道になる。大沼に着くと日差しが強くなった性か紅葉が綺麗だった。その分、風が出てきたので、湖面に映える紅葉は波に消されていた。
林の中を 大沼が 紅葉と大沼 湖畔の道
 大沼の湖畔の道を辿り、紅葉を見上げならが紅葉のトンネルを引き返す。駐車場に出ると、「七ッ岳登山道入り口ここより一九〇〇m」の標柱があり、その傍に1730mの標柱もある。
湖畔の道 紅葉 紅葉の中を 入口標識

 =七ツ岳の山名考=
 七ツ岳は周囲の山々7つの最高峰なので、七ツ岳と呼ばれている。北から時計回りに、親岳695m、牛岳666m、燈明岳611.1m、馬岳661m、丸岳531m、長岳580.6mと連なり、その頂点が七ツ岳956m。七ツ岳風景林:北海道森林管理局 (maff.go.jp)

 =温泉考=
 湯ノ岱には温泉が2軒あるが、上の国国民健康保養センターにお世話になった。入湯料は大人350円、シャンプー、石鹸なしなので持参のこと。100円コインロッカは廊下にあり、使用後は戻る。温泉は3通りあり、熱目で褐色、炭酸泉、温いジャグジーだ。露天風呂はない。

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 二人の山行記録(遊びの時間を含む)
 2003(H15)年10月11日(土) 晴れ 上ノ沢川林道コース 往復3.460km 登り1:03 下り58
 10:04駐車場→10:12大沼→10:24:1000m→10:30:800m→10:39:600m→10:48分:400m→11:01岩→11:07頂上11:49→12:16:600m→12:24:800m→12:41大沼→12:47駐車場