中岳温泉(1840m) ピウケナイ沢 |
ポイント ピウケナイ川の渡渉は飛び石が欠けていて、ハイカーには無理だ。中岳温泉は秘湯だと思っていたが、混み合っていた。 |
大雪山旭岳ロープウェイコース |
アクセス 大雪山旭岳ロープウェイを目指す。ロープウェイ前の駐車場は終日500円だが、直ぐ手前に無料の公共駐車場がある。 国土地理院地形図 GPSトラックは山の地図帳「2011.9.26」へ 周辺地図 |
9月26日 <2011(H23)年 一周5時間12分> |
公共駐車場に車を停め、湧駒別川に架かる橋を渡り、ロープウェイ山麓駅に観光客に混じって入る。丁度、8時30分のゴンドラに間に合った。運良く、後ろの窓側になったので、コンドラから外の景色を楽しむことが出来た。ゴンドラの山麓駅から離れると、山麓の紅葉が望めるようになるが、紅葉には少し早そうだった。山頂駅に着くと、古い山頂駅舎越しに旭岳が煙っていた。 |
山麓駅へ(大×) | ゴンドラから | 山麓の紅葉 | 山頂駅から旭岳 |
駅前から夫婦池方向に向かって進むと、第1展望台があり目的地の安足間岳と当麻岳、旭岳が望まれる。次に、第2展望台に上がると、満月沼が良く見え、第3展望台からは夫婦池の片割れの摺鉢池が良く見える。 |
安足間岳を | 第1展望台から | 満月沼 | 摺鉢池 |
第3展望台では、旭岳から雲がとれたところを撮そうとカメラマンが待ち構えていたが、先を急ぐので旭岳を見上げ、鏡沼の辺を辿って行く。「裾合平2.5km」の道標を見て、夫婦池の分岐から裾合平の方へと辿って行くと、安足間岳が真正面に見えて来る。木段には瀕死の状態のエルタデハが止まっていた。 |
旭岳を | 鏡池 | 安足間岳を | エルタデハ(大×) |
旭岳の裾野にトラバース気味に付けれれた登山道を、アップダウンを繰り返しながら辿って行くと、旭岳が間近に感じられる。登山道の両脇は赤く紅葉したチングルマが見られるようになる。行く手には奇岩が見え、道端にはシラタマノキの白い実が見られる。 |
旭岳が間近に | 紅葉したチングルマ | 奇岩が | シラタマノキの実(大×) |
旭岳を見ながら辿って行くと、先程見えていた奇岩地帯に辿り着き、岩場になって来る。振り返ると、まだ、鏡池が見えていた。 |
旭岳を見ながら | 旭岳と奇岩 | 岩場を | 振り返ると鏡池 |
「姿見ノ池1.9km/愛山渓8.2km」の道標の立つ高みへ辿り着くと、今度は、枯れ沢のザレ場を辿り始める。行く手にはピラミダルな小塚、大塚があり、その後ろに真っ白な鋸岳や北鎮岳が見えて来る。 |
姿見ノ池から1.9km(大×) | ザレ場を | 大塚に向かって | 真っ白な北鎮岳 |
真っ白な鋸岳、北鎮岳、中岳を見ながら辿って行くと、大きな枯れ沢を渡る。枯れ沢からは大塚と小塚が真正面に見えて来る。枯れ沢を過ぎると、紅葉と真っ白な北鎮岳のコントラストが素晴らしい。 |
真っ白な北鎮岳 | 枯れ沢を | 大塚と小塚 | 真っ白な北鎮岳 |
目の前には、当麻乗越、当麻岳、安足間岳に囲まれた小塚、大塚が良く見えて来る。 |
当麻乗越 当麻岳 小塚 安足間岳 大塚 |
再び、大きな枯れ沢を渡り、その下流を見ると紅葉が綺麗で、上流には旭岳が見えていた。真っ赤なナナカマドの実が現れ、その背後に安足間岳と大塚が見え出す。 |
大きな枯沢 | 枯沢の下流 | 旭岳を | 安足間と大塚 |
真っ白な北鎮岳が青空に浮かぶと紅葉も引き立つように見える。大塚、小塚を見ながら裾合平に下りだすと木道になり奇岩が現れる。裾合平の分岐には、休憩所があるが誰も居なかった。 |
北鎮岳 | 裾合平に下り | 木道と奇岩 | 裾合平分岐 |
分岐には、遭難者のケルンが建立されていると思い見ると、案内標識だった。石碑にはプレートが嵌め込まれていたので、読むと慰霊碑のようだ。 国立公園内には慰霊碑の建立が禁止なので、案内標識にしたのだろうかとか、それならば最初に「ここは裾合平です」とかの文言を入れた方が良かったのではとか思いながら、当麻乗越まで行こうとピウケナイ川へと下りて行く。途中の道には奇岩や沼が見られる。 |
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登山標識 | 奇岩の間を | 奇岩 | 沼 |
奇岩を見ながら当麻乗越へ向かって下って行くと、大塚、小塚が間近に見えて来る。道は、木道が無くなりぬかるんで来ると、川の流れる音が聞こえてくる。川の音が大きいので、渡渉できるかと心配しながら下って行く。 |
奇岩 | 下がり始める | 大塚を | 沢に下る |
ピウケナイ川の辺に立ち、渡渉地点を探すが、どのルートも一歩分が足りないように感じた。上流には滝があり超えられないと右往左往することになる。もうこれまでと、渡渉を諦め、中岳温泉に向かうことにする。再び、登り返しながら振り向くと、当麻乗越への道がはっきりと見えていた。熊岳と旭岳を見ながら登り返して行く。 |
渡渉地点 | 上流 | 当麻乗越への道が | 熊岳と旭岳 |
途中、道端には、ゴーグルの様な池があった。再び、奇岩と旭岳を見ながら引き返すと、小さな沼の辺にワタスゲの白い帽子が揺れていた。 |
ゴーグルの様な | 奇岩と旭岳 | 奇岩 | ワタスゲ(大×) |
チングルマの白い帽子も道端に見えていた。旭岳と熊岳を見ながら木道を引き返すと、再び、分岐に辿り着く。今度は中岳温泉に向けて進路を取り直す。木道を辿って行くと、シマリスが餌をねだって姿を現すが、何もださないのでいなくなった。 |
チングマ(大×) | 熊岳と旭岳 | 分岐 | シマリスが(大×) |
この辺りからの大塚、小塚が一段とピラミダルな姿を現す。北鎮岳や安足間岳は大塚、小塚を引き立てるかのように雲に覆われていた。手前には真っ赤なチングルマがじゅうたんの様に敷き詰められている。 |
小塚・大塚とチングルマの紅葉 |
木道の上を足取り軽く、チングルマの紅葉の中を、横目で小塚、大塚、安足間岳を見ながら辿って行く。正面には鋸岳、真っ白な北鎮岳や中岳が青空と紅葉に挟まれて浮き上がっていた。 |
紅葉の中を | 小塚・大塚 | 北鎮岳と中岳 | 紅葉と北鎮 |
中岳温泉が遠望されるようになると木道が途切れ、快適だった足元がいきなりワイルドに感じてしまう。泥濘を避けながら中岳温泉のある谷へと向かう。谷は大きくV字に見えて来る。 |
木道が途切れ | 北鎮岳と中岳 | 温泉のある谷へ | V字の谷が近づく |
谷が間近になると左の岩山が手前にあることに気が付く。頭上には、紅葉を撮っていると思われるヘリコプターが飛び交っていた。登山道は岩場に消えるので、歩き易いところを選んで登って行くと、温泉が近いと思わせる白い川が流れていた。 |
谷が間近に | ヘリコプタ(大×) | 岩場に | 白い川が |
岩場を登りきると、大勢の人で賑わっていた。近づくと、足湯で女性が、小さな湯船の方で男性が憩っていた。秘湯だと思っていたので、盛況ぶりに呆気にとられる。ちょっと早いが、ここで昼食にしようと、岩場に陣取る。青空の広がる上流を見上げるとゴツゴツとした岩が迫っていた。 昼食を終え、お鉢の縁まで上がる気力が無いので、下山を開始する。温泉マニアと思われる男性が一人自分のビデオを撮りVサインをしているのを横目で見ながら湯船の横を通過する。 |
賑わう温泉 | 湯船 | 上流 | 下山開始 |
振り返ると、温泉マヌアの男性が体を拭いている最中だった。白い川が流れる谷を下り終え、振り返ると、帽子の様な岩が綺麗にみえた。谷を振り返り、ながら戻って行く。 |
振り返る | 白い川を | 帽子のような岩 | 谷を振り返り |
真っ白な熊岳の裾野は紅葉真っ盛りだが、逆光なのですこし控え目に見えた。旭岳は全く逆光なのと次から次と雲に覆われていた。 |
真っ白な熊岳と紅葉 |
旭岳が良く見えるお花畑で、凍結融解を繰り返してできたアースハンモックを見付ける。妖精が砂遊びをした跡のようにも見える。道端の小さな沼を囲っている草も、黄色く波打って綺麗だった。木道が一部途切れるところ辺りから、裾合平の紅葉や小さな沼を眺める。 |
アースハンモック | 沼と紅葉 | 木道が途切れる | 沼と紅葉 |
裾合平の分岐に帰って来ると、大勢の人たちが休憩していた。分岐からは登り返しが始まり、道端にはバッタが最後の仕事をしていた。晴れ間が広がったので振り返って見ると北鎮岳が見えていた。 |
裾合平の分岐 | 登り返し | バッタ(大×) | 北鎮岳を |
旭岳も雲が取れ、良く見えるようになるが、安足間岳は陰って来ていた。夫婦池の分岐に着き鏡沼を見ながら姿見ノ池を目指すが、観光客が多くて身動きができない。なんとか、観光客のご一行さんの列から抜け出し、噴煙を上げた旭岳を見上げる。 |
旭岳を | 安足間岳を | 鏡沼 | 旭岳を |
噴気孔に立ち寄り、地獄谷を間近で見て、大勢の観光客で賑わう姿見展望台へ一登りする。観光客の合間を縫って看板前で記念写真を撮す。 |
噴気孔(大×) | 地獄谷 | 姿見展望台 | 姿見の池(大×) |
一番奥の第5展望台に上がり、旭岳小屋を眺めベンチに座って風に吹かれる。最後に姿見ノ池を一望して山頂駅に戻る。 |
旭岳小屋 | 第5展望台(大×) | 姿見の池 | 山頂駅に |
=姿見の池探勝路は「北の水辺遊び」の別ページあり= |
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二人の山行記録 (遊びの時間含む) 2011(H23)年9月26日(月) 晴れときどき曇り 一周5:12 8:42山頂駅→8:54夫婦池分岐→9:59裾合平分岐→10:25ピウケナイ川(渉れず)10:34→10:58裾合平分岐→11:37中岳温泉11:58→12:34裾合平分岐→13:37夫婦池分岐→13:57姿見の池14:04→14:15山頂駅 |