雌阿寒岳(1499m)

 ポイント
 景色は雌阿寒岳、花は阿寒富士が多い。活火山なので、標高が低い割にはスケールが大きい。
=写真をクリックすると大きなサイズになります=
阿寒湖畔コース

 アクセス
 まりも国道241号線を走り、阿寒湖畔に入りかけるとキャンプ場手前に反対を向いた「雌阿寒岳登山口」の標識がある。
 この道「フレベツ・白水林道」を辿り、奥へ進むと道が右に分岐(ここにも駐車ができる)する。この細い道に入り奥へ進むと登山口があり、登山届出ポストが設置されている。
林道の分岐 登山口

 国土地理院地図  GPSトラックは「山の地図帳2004.8.21」へ  Google Map
 8月21日<2004(H16) 往復13.024km 登り2:07 下り1:40> 
 フレベツ・白水林道を奥へ進むと分岐のところに一台の車が停まっていた。道は更に右へ分岐するが、少し狭くなるので、奥へ進まず、われわれも分岐に車を停める。道は入口だけが狭いが途中から広くなり、普通車でも大丈夫と思った。駐車場も結構広い。
 登山口の駐車場に着き登山届を済ませて登山道へ進む。道端にはゴゼンタチバナやイワツツジが赤い実を付けていた。山頂までの距離標識も完備されている。始めは林の中を歩き、やがてハイマツ帯になる。
 山頂まで3.5kmの地点からは突然、展望が開け、剣ケ峰や銀河鉄道のシャポーのような岩が真正面に顔を出す。
イワツツジの実(大×) 山頂まで3.5km 剣ケ峰 シャポー岩
 ゴツゴツとした岩だらけの剣ケ峰やシャポーのような岩を見上げ暫し見蕩れる。
                     ←大
             剣ケ峰         シャポーのような岩
 ハイマツに代わり高山植物が現れ岩場となると、一気に展望が開け、振り返ると阿寒湖と雄阿寒岳が望まれる。ゴゼンタチバナの代わりにプレップの赤い実が目立つようになる。剣ケ峰の頂上をみると岩だらけだった。
フレップ(大×) 阿寒湖と雄阿寒 高山植物帯を 剣ケ峰の頂上
 メアカンフスマにしては少し小柄だが白い花を咲かせ、ガンコウランが黒い実を付けていた。頂上まで後2kmの標識があるところからはようやく頂上が見えるようになった。剣ケ峰のコルへ上がる途中に焦げたホットケーキのような岩を通過する。
メアカンフスマ(大×) ガンコウランの実(大×) 後2kmから山頂を 剣ケ峰のコルへ
 剣ケ峰のコルへ上がるとケルンがあり、中マチネシリ火口が一望できる。火口原に昔イオウを採掘した道を探すがあるはずも無い。火口からは今でも噴煙が上がっていて、活火山だと実感させられる。剣ケ峰へも踏み跡が続いているが登る人がいるようだ。
                             ←大
ケルン   雌阿寒岳   中マチネシリ火口        剣ケ峰
 登山道は中マチネシリ火口の回りに伸びていて、目で追うと山頂まで登山道が続いている。裸の登山道なので凄く遠い感じがする。剣ケ峰、阿寒湖、雄阿寒岳を振り返り、中マチネシリ火口を見ながら一つ一つコブを登っては下る。登りは火山性ガスで結構息苦しい。
火口の縁を登る コブを登る 剣ケ峰と雄阿寒を 中マチネシリ火口
 最後の上りになると、凄い音がして戦闘機がなにかの音だと思っていたら、雷だった。火口壁の分岐近くなると急に強風が吹き雨が振り出してきた。愛棒は堪らずカッパを着る。とにかく、山頂へ急ぎ岩陰に避難と思ったら山頂に着く頃には止んでいた。休む前に赤沼を見ようと、野中温泉コースを少し下る。火口の中を見ると以前出ていなかったところから噴煙が上がっていた。岩が岩の隙間に引っかかっているところから赤沼が望まれようやく写真を撮す。
 雄阿寒岳の方を見ると前線の雲が一直線となり頂上に引っかかる形で止まっていた。風も無風状態となり、やれやれと思い昼食にする。
 帰りに青沼を覗くが天気の性で余り青くはなかった。
対岸の火口壁から 岩の隙間に岩が 赤沼 青沼と阿寒富士
 山頂に戻り、フップシ岳、阿寒湖、雄阿寒岳、剣ケ峰、フレベツ岳を一望して、下山する。
                     ←大
フップシ岳     阿寒湖 雄阿寒岳 剣ケ峰  フレベツ岳
 火口壁の分岐から下るが、登りよりも下りの方が景色が良く眺められ雄阿寒岳、阿寒湖、剣ケ峰、中マチネシリ火口原と楽しみながら下る。
火口壁の分岐を 剣ケ峰と雄阿寒を見て 正面に雄阿寒が 剣ケ峰のコルへ
 アップダウンを繰り返して、中マチネシリ火口を横目でみながら辿る。剣ケ峰のコルを越えると、阿寒湖と雄阿寒岳が、また見え出す。後からは暗雲が立ち込めてきていた。下山するまでは振らないだろうと思っていたが、とうとう、林の中で降り出してきた。
コルを越えて 中マチネシリ火口原 剣ケ峰のコルを下る 阿寒湖と雄阿寒岳を
 車で阿寒湖畔の温泉に向う頃には本格的に降り出した。
  =温泉=
 阿寒湖畔のビューホテル入湯料600円、石鹸シャンプー化粧品付き。露天風呂は女性のみ。
 =道中記=
 日高町に指しかかったときに、くっきりと二重の虹が出ていました。虹の中と外がまるで自動車のワイパーでフロントガラスを拭いたような境がありました。夕焼けも燃えるような!
車中から二重の虹 北日高岳に二重の虹 日高町の夕焼け

二人の山行記録もくじ7へ   次雌阿寒岳・阿寒富士へ  アソビホロケール山へ

 二人の山行記録 (遊びの時間含む)
 2004(H16)年8月21日(土) 曇り時々雨 往復13.024km 登り2:07 下り1:40
 8:52林道分岐→9:06登山口→9:16・5km→9:25・4.5km→9:47・3.5km→10:00・3km→10:11・2.5km→10:31・2km→剣ケ峰コル→10:43・1.5km→10:52・1.0km→11:09・0.5km→11:13頂上12:01→12:16・1.0km→12:25・1.5km→剣ケ峰コル→12:35・2km→12:47・2.5km→12:55・3km→13:04・3.5km→13:27・4.5km→13.31・5km→13:39・5.5km→13:41登山口 →13:51林道分岐