稲穂峠(393m) 稲穂峠 島義勇詩碑 松浦武四郎歌碑 まつらの滝 ルベシベの滝 |
アクセス 国道5号線を仁木町側から稲穂トンネルに向って上がって行くと、右側に解説板、石碑、まつらの滝がある。前に駐車できる広場がある。 トンネルを抜け共和町に入ると右側の旧道にルベシベの滝がある。駐車場は旧道入口を一寸過ぎた左側にある。 トンネルの出入り口の近くなので、交通事故にはくれぐれも注意。 国土地理院の地図 周辺地図 |
稲穂峠 |
トンネルが出来てから通ることは無くなったが、旧国道はまだ残っている。仁木町側は荒れてしまったがまつらの滝から旧道が延びている。共和町側は銀山都デジタルテレビ中継局の作業道入口として健在だ。稲穂峠にはメモリアルなものは何もない。 |
2003(H15)7.26 | 2015(H27).6.12 | 2004(H16)1.3 | 2015(H27).6.12 |
仁木町側入口 | 共和町側入口 | 稲穂峠 |
まつらの滝<2003(H15)年7月26日> |
仁木町側の旧国道入口前に広場があり、車を入れて行くと、石碑や解説板が物々しく設置されている。まつらの滝自体は岩を濡らす程度のもので、滝と言えるような滝ではないが由緒があるようだ。 |
奥に滝がある | 立派な名碑 | まつらの滝 |
島義勇詩碑<2003(H15)年7月26日> |
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円い石碑に書かれている文字は読める漢字もある。台座の碑文が無ければ私にとっては珍文漢文だ。 |
行盡一山還一山 風寒日暮尚躋攀 隔渓忽聞豺狼吠 峰上蕭然月一彎 渓雲蔵月暗前程 脚下亦聴怒水聲 忽喜人携樺皮到 炬光千點照吾行 サイン? ※蕭は? 脚の月は足 |
島義勇詩碑建立の誌
明治二年十月八日、開拓使判官 島義勇は部下四十余名を引き連れて 石狩本府建設のため札幌に向かう途中 稲穂峠にさしかかりその嶮路と風雪 に難渋し夜に入るに到った。困り果 てていた矢先樺皮を携え、迎えにきた 里人の炬火に一行は大いに喜び 山麓のルベシベ通行屋へ無事着くこ とができた。 島義勇はこの峠越えの苦難と里人 たちの温情を漢詩に残した。 いま。於に往時を偲んでこの碑を建 立した。 なお、「●●学人島義勇」は直筆の 署名である。 |
碑文 | 台座の碑文 |
松浦武四郎歌碑<2003(H15)年7月26日> |
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三角おにぎり形の石碑は何とか読める。 |
岩 ほ切 木を伐 草を 苅そけて みちたひらけし 山のかけ と も 松浦竹四郎源弘誌 |
建立之誌
竹四郎(武四郎とも言 う) は、安政四年 旧暦の 五月十日、岩内領よりこの 山の上の新道稲穂峠を越え、 その出来栄えを感じて和歌を一 首書き記した。 いまここに往時を回顧し、 これを記念してこの碑を建立 した。 なお松浦竹四郎源の弘誌は 自筆の署名である。 昭和63年5月14日 建立者 久保武夫 揮毫 海原斉観洋 石工 和田一成 |
歌碑 | 台座の碑文 |
松浦武四郎 幕末のエゾ地探検家であり、北海道の名づけ親でもあった松浦武四郎は、文 政元年(1818年)二月六日伊勢国一志郡須川村(現三重県三雲村小野江) の郷 士松浦桂介の四男として生まれる。本名は弘、幼名は竹四郎が通り名になった 十三歳から儒者平松楽斉の塾に学び、天保四年以来諸国を遊歴し、各地の名士 を訪れ見聞を広め探検家としての力量をみがいた。弘化元年の春我が国の北 辺が外寇の危機にあるとの風説を聞きエゾ地(北海道・樺太・千島) 探索の緊要 性を感じ、弘化二年(1845年) 武四郎二十八歳、初めてエゾ地に渡った。以 来安政五年まで前後六回に亘ってエゾ地全域をくまなく探索して膨大なエゾ日 誌類と詳細な地図を作成した。安政四年、箱館奉行よりエゾ地山川地理取調方 の命を受け、同年五月十四日その巡検の途次、岩内から余市に至る新開の余市 越え山道を検分しながら稲穂峠を越え、七曲り、然別、オサルナイを経て余市 に向かったが、先ず新道の出来栄えを和歌に託し、次いで現在の仁木町に当る地 域の山野に着目して、その豊富な樹木や余市川の水利に恵まれた広い沃土、そ れに余市や小樽をひかえた地理的好位置などを挙げ、早期に開墾の必要性を説 いている。けだし仁木町にとっては松浦武四郎は、その開拓の黎明を告げた先覚 者というべきである。明治三年、官を辞して野に下った武四郎は以後北海道関 係の出版指導や開拓計画に参与したが明治二十一年二月十日永眠された。 |
看 板 |
ルベシベの滝> |
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共和町側から旧国道に入り、カーブに差し掛かるとルベシベの滝が見えて来る。 この滝は累標岳から流れ出るシマツケナイ川の上流部にある。確り、滝つぼもある。 |
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全景(’15) |
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散歩路記録 2015(H27)年6月12日(金)晴れ 2003(15)年7月26日(土)晴れ 2004(H16)年1月3日(土)曇り |