窟太郎子(三角点:580.5m) 563m峰

 ポイント
 563m峰からは倶多楽湖が遮る物がなく一望出来る。山頂からは徳瞬瞥山、ホロホロ山、恵庭岳、風不死岳が一望できる。
地獄谷ルート

 アクセス
 登別温泉の地獄谷に有料駐車場がある。
 国土地理院地図 GPSトラックは「2007.3.23」の地図帖へ 周辺地図
 3月23日<2007(H17)年 往復ツボ足10.787km 登り 2:08 下り 1:31>
=写真をクリックすると大きなサイズになります=
 地獄谷の駐車場を出発して、遊歩道から倶多楽湖の観光道路(道道350号線:倶多楽湖公園線)に出る。道路は除雪されていて、アスファルトがほとんど出ている。裏地獄谷は真新しいフェンスで立ち入り禁止になっていて、間近に見ることができなくなっていた。日和山の峠の先には真っ白なオロフレ山と加車山が見えていた。その道を登って行くと日和山展望台があり、そこから大湯沼や日和山が覗ける。
地獄谷 オロフレ・加車山 大湯沼 日和山
 真っ白なオロフレ山を真正面に見ながら舗装道路を登って行くと、日和山の峠に着く、日和山は音を立てて白煙を上げている。この山は残念ながら、土地入り禁止になっていて、登ることが出来ないので、ただ、見上げるのみだ。峠からは目指す三角点の「窟太郎子」が望める。右手に「登別温泉ふれあいの森」の大きな看板の架かる登別原始林を横目で見ながら進むと、左手に森林浴コース入口「白樺リンドウコース」が現れる。新雪の上にエゾリスと思われる真新しい足跡を見つける。
オロフレ山 白煙の日和山 窟太郎子 動物の足跡
 倶多楽湖公園線の看板の手前で、「倶多楽湖歩道830m」の小さな道標を見つける。外輪山の峠まで行くつもりだったが、意外と植林された松が多く、うっとうしいのと小さな沢が多いので、歩道から入ることにする。歩道は針葉樹の中なので暗いが、意外と広く、小さな沢を越えながら外輪山方向に伸びて行く。途中で真っ直ぐか左か迷うが、登って行く左を辿ると突然明るくなり、倒木地帯に到着する。倒木に上がると倶多楽湖が望めた。
倶多楽湖歩道分岐 歩道の看板 広い歩道 倒木地帯
 倒木地帯の山側は開けた広葉樹の尾根が覗いていた。今日は舗装道路を歩かなければならないので長靴を履いて、スノーシューを担いできたが、硬雪だったので使わずに登る。標高点563mへの登りは疎林帯で明るく左手にはカムイヌプリと鷲別岳が良く見えるようになる。
広葉樹の尾根 標高点563mへ カムイ・鷲別岳 標高点563m峰直下
 標高点563m直下で振り向くと倶多楽湖が遮る物が無く、一望することが出来感激する。外輪山の対岸には窟太郎山が見え、湖岸にはレークハウス、その右上には四方嶺(熊牧場の山)が見えていた。外輪山は潅木で覆われているので、こんなに展望の良いところがあるとは信じられなかった。
           ←大
倶多楽湖 窟太郎山(対岸) 倒木地帯   レークハウス 四方嶺
 余りにも、窟多楽湖が見えるので、振り返り、振り返りしながら登って行く。南側の海岸線には海に突き出た鷲別岬やイタンキ岬が見えていた。標高点563mの奥には来馬岳が姿を現す。
倶多楽湖 倶多楽湖 鷲別・イタンキ岬 来馬岳
 標高点563mの山頂からも倶多楽湖が一望出来、感激する。標高が上がると湖面の広い範囲が見える様になる。
                     ←大
倶多楽湖 窟太郎山(対岸) 倒木地帯   レークハウス 四方嶺
 山頂へは一旦コルへ下って、登り返すことになる。青空にダケパンバの白が映え、その白いダケタンバの影が白い雪原に黒く浮き出ていた。尾根に登ると、反対側の景色が良く見えるようになる。先ず、恵庭岳が現れ、少し霞んだ風不死岳・樽前岳が目に飛び込んで来る。
コルから山頂へ 山頂直下 恵庭岳 風不死・樽前
 山頂方向へ辿って行くと、今度は徳瞬瞥山とホロホロ山が顔を覗かせてくる。振り向けば倶多楽湖は端だけが見える程度になっていた。疎林帯の尾根を辿ると山頂には電波の反射板があり、西側に木が生えていて見通しが悪い。北側は開けていて徳瞬瞥山とホロホロ山が見える。
徳瞬瞥・ホロホロ 倶多楽湖が 山頂直下 反射板が
 徳瞬瞥山、ホロホロ山、恵庭岳、支笏湖の山々、風不死岳、樽前山のパノラマをみながら、小休止する。
                     ←大
徳瞬瞥 ホロホロ    恵庭   支笏湖の山々   風不死 樽前  
 東側は木立越しになるが三角形の加車山と来馬岳、雲に隠れたオロフレ山が見えた。相棒にメールを打ち終えると徳瞬瞥山とホロホロ山をに別れを告げて直ぐ下る。標高点563m峰は地図では反射板があることになっているが、何処にも見当らなかった。
加車山 来馬・オロフレ 徳瞬瞥・ホロホロ 標高点563m
 標高点563mをトラバース気味に下って行くと、眼下に倶多楽湖が待ち構えていた。
                     ←大
窟太郎山(対岸)     倶多楽湖        レークハウス   四方嶺
 下って行く尾根が倶多楽湖に突き出たような格好に見える。元来た道を忠実に辿り返しながら倒木地帯を越え、無事に観光道路に出る。後は、日和山や大湯沼、奥の沼を見ながら下って行く。
突き出た尾根に見え 日和山 大湯沼 奥の沼
 船見山の分岐から、船見山経由で歌碑を見ながら下って行く。熊笹のそよく丘より見おれせば・・
窟太郎子を振り返る 栗林加寿子の歌碑 栗林加寿子の歌碑 山頂の歌碑
窟太郎沢歩道コース
 9月24日 <2014(H26)年 未踏 夏道でもあるようだ> 
 登別温泉から倶多楽湖に向う道道350号線の途中で、ガードロープの切れ目から奥を見ると「←窟太郎沢歩道830m」の小さな看板がある。入口は木立に隠れているが、中は、それなりに整備されているようだ。この道は、三角点:窟太郎子580.5mに繋がっている。国土地理院地図には実線で示され、Googleの地図でもくっきりと、窟太郎子に延びている(初山のぼるさんが登っています)
ガードロープの切れ目 木立の中に 標識

山行記録冬山3へ   次窟多楽湖520m峰へ   アソビホロケール山へ

 二人の山行記録 (遊びの時間含む)
 2007(H19)年3月23日(金) 晴れ 往復ツボ足10.787km 登り2:08 下り1:31
 7:55地獄谷駐車場→8:11観光道路→8:25日和山看板→8:53歩道分岐→9:11倒木地帯→9:41標高点563m→9:48コル→10:03頂上10:12→10:26標高点563m→10:47歩道分岐→11:24舟船見山遊歩道→11:35船見山→11:43地獄谷駐車場