喜茂別岳(三角点1176.8m)萬年草湿原( 965.5m)中山湿原(872.7m)

 ポイント
 ゲートが開放された作業道(3,520m)は半分舗装されていて、緩やかにアップダウンを繰り返している。2つ目の送電線の下から中山湿原の入口がある。どん尻に無線中継所があり、その奥に、砂利を敷き詰めた広い歩道(NTTコース4,165m)がある。幅2mと広い歩道は小さなギャップにも板の橋があり、わずかな登りにも丸太の階段があるなど至れり尽せりだ。行程の中間辺りを登りきると、萬年草湿原になる。山頂への登山道は無いが、手前にある三角点のピークに山頂標識があり、展望は素晴らしい。NTT作業道は廃道に、中山湿原は国土地理院の地図から消えた。
NTT歩道+湿原コース

 アクセス
 定山渓国道(230号線)の中山峠西側にある札幌開発建設部(011-832-5555)の駐車場を目指す。広い駐車場には綺麗なトイレも設置されている。駐車場、トイレ(7時半前後は清掃中なので注意)共に一般開放されているので嬉しい。
 国土地理院地図 GPSトラックは山の地図帳「2014.6.24」へ Google マップ
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 6月24日<2014(H26)年 往復16.356km 登り3:09 下り3:01(湿原に立ち寄る)>
 駐車場から出発するときに、一角から羊蹄山が覗いていた。今日は、山頂から羊蹄山が見られるだろうと期待しながら、作業道のゲートに向かう。ゲートは開放されて、車でも入って行けるが歩いて行く。単調な未舗装の作業道が、舗装されてきたり、下ったり登ったりしている内に、送電線を2回潜る。2つ目は中山湿原への入口でもあるが、帰りに寄ろうと素通りする。アンテナ群からフェンス伝いに歩道へと入って行く。
駐車場から羊蹄山 作業道を アンテナ群が 歩道へ
 歩道入口には、「歩道/NTT/コース線/4,165m」の看板が架かっていた。歩道は少し荒れ気味で、昨年笹刈りをしたようには思えなかった。道端の、ノウゴウイチゴやエゾニワトコの花を見ながら展望の無い歩道を辿って行くと、木段が現れる。
歩道入口 歩道 エゾニワトコ 木段を
 登りきると、三角点:萬年草のある湿原に上がるとオオバナエンレイソウが咲いていた。歩道は湿原の縁を通過しているはずだが、湿原の全体は見えない。笹薮を漕いで、湿原を見に行くにしても、ぬかるんで辿り着けないのではと思いながら倒木の上から覗き見るが、判然とはしない。湿原沿いの歩道脇には綺麗な色のタチツボスミレやシナノキンバイソウが咲いていた。
オオバナエンレイソウ 萬年草湿原 タチツボスミレ シナノキンバイソウ
 ツバメオモトが咲く歩道を登って行くと、サンカヨウやマイヅルソウが咲いていた。どうやら、雪が融けて間もないように感じられた。再び、木段が現れ山頂が近づいてくる予感を感じる。
ツバメオモト 歩道を サンカヨウ 木段を
 あまり急ではない歩道を下を向きながら登って行くと、サンカヨウの葉の影がチョウチョウの様に羽ばたいて見えた。木段を登りながら振り返ると、札幌岳が見えていた。再び、道端のウコンウツギの花を見ながら登って行く。
影のチョウチョウ 木段を 振り返ると札幌岳 ウコンウツギ
 ハクサンチドリやノビネチドリの咲く木段を登りながら振り返ると、今度は恵庭岳が頭を覗かせていた。山頂直下の歩道を登り切ると、羊蹄山が待ってくれていた。
木段を ハクサンチドリ 恵庭岳 山頂直下
 尻別岳、羊蹄山、アンヌプリの頭が雲の上に飛び出ていた。
                     ←大
尻別岳         羊蹄山        アンヌプリ
 頂上の右側には、並河岳、中岳、雪が残る無意根山が間近に、ヒクタ峰、定山渓天狗岳、手稲山、烏帽子岳、百松沢山、神威岳、が遠くに並んで見える。
                     ←大
並河岳 中岳          無意根山         ヒクタ 定天   手稲山 烏帽子
 神威岳の右には、焼山、盤ノ沢山、札幌岳、狭薄山、空沼岳、漁岳、恵庭岳、小漁岳、フレ岳と続く。
                     ←大
百松沢 神威  砥石  焼山 盤ノ沢  札幌  狭薄 空沼   漁・恵庭・小漁
 漁岳、恵庭岳、小漁岳、フレ岳、丹鳴岳が遠くに、蓬莱山と小喜茂別岳が近くに、白老三山、ホロホロ山、オロフレ山が霞んで見えていた。
                     ←大
漁岳 恵庭 小漁岳 フレ 蓬莱山  小喜茂別岳 白老三山  ホロホロ オロフレ山 
 三角点の山頂で、麦芽風味の炭酸飲料を飲み終え、三角点と羊蹄山を後に下山を開始する。道端にはノビネチドリが咲いていた。
三角点の山頂 三角点 羊蹄山を ノビネチドリ
 三角点:萬年草付近には、ピンクテープが垂れているが三角点の目印かは判然としなかった。数十メートル藪漕ぎをしなければならなそうなので止める。草の中にベニバナイチヤクソウの蕾を見つけたり、タケノコを採ったりしながら萬年草湿原を後にする。
 歩道から、作業道に出て直ぐに送電線下の道を辿り中山湿原に向かうと、道端にツマトリソウが咲いていた。
三角点付近? ベニバナイチヤクソウ 萬年草を後に ツマトリソウ
 送電線の下に広がる湿原湿原には、オオヤマフスマやワタスゲの姿は見える程度だった。時計を見ると既に13時を回っていたので空腹に勝てず、湿原の中を散策しないで、直ぐに引き返す。
中山湿原 オオヤマフスマ ワタスゲ
 駐車場に辿り着いて、直ぐに、おにぎりを頬張る。

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 二人の山行記録
 2014(H26)年6月24日(火) 晴れ 往復16.356km 登り3:09 下り3:01(湿原に立ち寄る) タケノコ採りながら
 7:30駐車場→8:24送電線下(中山湿原入口)→8:30歩道入口(アンテナ群)→9:31萬年草山湿原通過9:45→10:39三角点10:58→11:57萬年草山湿原通過12:13→12:56歩道入口(アンテナ群)→13:00中山湿原入口へ13:0813:59駐車場