樺戸連峰
隈根尻山(971.4m) 樺戸山(890m) 浦臼山(718.3m) 天狗鼻(222.7m)

 ポイント
 隈根尻山を主峰とする山の連なりは「樺戸連峰」というようだ。浦臼からは尾根道なのでアップダウンがあり、意外と時間がかかる(2007年9月現在:登山道はかなり荒れているようだ)
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浦臼コース
時期 6/22 6/25 7/28 7/31 9/23

 アクセス
 札幌から国道275号線を走り浦臼町を目指す。浦臼町に入り、JR浦臼駅を過ぎると左に「樺戸連峰登山道入口」の看板が建っている。ここを左折して、JRの踏切を渡って滝田川沿いに延びる集治監沢の舗装道路を山の方へ辿る。途中で舗装が切れるが、道標に従い辿ると大きな砂防ダムに突き当たる。登山口の上にゲートがあり、そこにも数台置けるスペースはある。
 国土地理院地図  Google Map
入口の看板
 6月22日<1997(H9)年 登り3:17 下り2:58> 
 6月の時期としてはかなり気温が上がっていて照り返しも強く、体力を消耗してしまう。浦臼山までは急登だったが、浦臼山を過ぎると幾つものピークを越え、樺戸山に着く。樺戸山から隈根尻山の間は下りも登りも急でかなり手こずった。頂上からはピンネシリが間近に見えた。一番川方面の登山道が待根山とのコルに延びているのが見えた。隈根尻山の林道もかなり整備されてきていた。
浦臼山(大×) 樺戸山(大×) 隈根尻山(大×)
 帰りも、バテバテながら田園風景やタニウツギ、ヤシオツツジ、シラネアオイ等を楽しみながら下って行く。途中で、ハングライダの車2台の砂埃を浴びる。
 6月25日<2005(H17)年 往復14.894km 登り3:15 下り2:49>
 大きな砂防ダムの前に赤い旗がなびいていて、その下に登山届出ポストがある。今日は、愛棒のリュックサックと昼飯を忘れて来てしまっていた。水はペットボトル4本と下山後に飲もうと思っていたコーラと麦茶を合わせると6本で3時間登る分はあるが、下山時に登り返しがあるのと暑いので心配だった。登って行くと直ぐにチエーンのゲートが現れる。チエーンのポールには「樺戸連峰登山口」と書かれている。
 ゲートを交わし幅の広い砂利道の林道を登って行くと、ピンクのタニウツギや香りの良い白い花を咲かせている木も数種類ある。道端に、マルバナシモツケや黄色いイワニガナも咲いている。
砂防ダムの登山口 樺戸連峰登山口 マルバシモツケ イワニガナ
 広く開けた道を登って行くと開けた場所があるが、ここが第一展望台のようだ。更に、展望が開けだすと第二展望台に着く。第二展望台には一台の車が停まっている。展望台と銘打っているだけあって駐車スペースも結構ある。駐車場の奥には、地べたに置かれた樺戸連峰案内板:浦臼観光協会と書かれた畳一枚大の看板がある。看板では現在地が第二展望台となっている。第二展望台からも引き続き幅の広い砂利道の急な林道を登って行くと、展望が開けだし、霞んではいるが石狩平野が望まれる。
第一展望台? 第二展望台 案内板 石狩平野
 更に、登って行くと、石狩川や新沼と思われる馬蹄形の沼などが見える。浦臼山の頂上に着くと、車が1台停まっていた。よく上がってきたと感心する。山頂には一寸腰をかけるのに丁度良い石の名盤も設置されている。以前は立ち止って良く二人で記念写真を撮したが、今は愛棒一人にしている。
 浦臼山からはやや起伏はあるが比較的平らな尾根道となる。一息入れながら振返れば、美唄原野が広がっているが霞んでいる。ハングライダのプラットフォームが現れるが、今回は飛んでいなかった。尾根道の真正面には隈根尻山が見え出すが、随分遠く感じる。
石狩川 名盤 浦臼山(大×) 隈根尻山が正面に
 やがて、広い林道も終りになり登山道へと替わる。林道の終点にも車が1台停まっていて驚かされる。振返ると平野を流れる石狩川の流れが見える。782m峰を超えると、目の前に844m峰が行く手に立ちはだかる。樺戸山までは尾根道を登ったり下ったりで大きなコブを3つ、小さいのを入れると5つくらい越えなければならない。途中で夕張岳や芦別岳が見えるはずだが霞んでいて見えない。尾根の右側にはピンネシリと待根山が見え出す。
石狩川 844m峰が正面に 林道から登山道へ ピンネシリが
 尾根道沿いにはチシマフロウも風に吹かれていて揺ら揺らと揺れている。844m峰の手前で、登山道が崩れている所もあるが、危険なほどではない。一旦、隈根尻山も樺戸山も見えなくなり、眼前のコブ844m峰だけを見てアップダウンを繰り返す。角度が変ると樺戸山や隈根尻山が再び見え出す。
チシマフロウ 崩れた登山道 次のコブを目掛けて 樺戸山と隈根尻
 樺戸山の手前の小さなコブまで辿り着いて隈根尻山を見ると、まだまだ遠く感じる。樺戸山に着いても隈根尻山はまだまだ遠くに感じられるので、山頂で一息入れる。
登山道 樺戸山手前のコブへ 樺戸と隈根尻 樺戸山
 一息入れて、隈根尻山に向うが急勾配なので、ロープを伝って下る。コルは痩せ尾根でオサツナイ沢側は崖になっている。オサツナイ沢はまだ残雪が点在している。隈根尻山の山腹(オサツナイ川の左岸)を削って進んでくる林道が良く見えるが、それから先の工事はしていないようだった。登山道は軽い藪漕ぎになる(2010.7.14現在隈根尻山の分岐からはかなりの藪に見える)
隈根尻山を望む 隈根尻山へ オサツナイ沢 軽い藪漕ぎ
 コルから、隈根尻山が見えるようになるが、目の前に小さなコブがある。そのコブを越えると目の前に隈根尻山の全景がようやく望める。最後に、急勾配を登り切ると分岐になり、分岐にはピンネシリから3km、神居尻山から1.5km地点が崩壊して縦走出来ない旨の看板が立っていた。
 山頂では登山愛好会とかの4人連れがいて、われわれの到着を待ち侘びていた。休む暇もなくシャッター係りを仰せつかる。山頂には大きく立派な円形の石盤があるが、山頂標識は無残に壊れていた。
コルから隈根尻山へ 隈根尻山を 最後の急登 頂上(大×)
 待根山とピンネシリは近くに、神居尻山は少し遠くに、暑寒別岳を始めとする増毛の山々はその間に見える。
           ←大
神居尻山          暑寒別岳          ピンネシリ    待根山
 振返れば、浦臼山から782m峰、844m峰、861m峰、樺戸山が連なって見える。アイヌ語で隈根尻とは、魚干し棚みたいな山の意味があるが、隈根尻山から見た尾根はその意味がわかる気がする。
                     ←大
浦臼山   782m峰   844m峰      861m峰   樺戸山
 誰も居なくなった山頂で、ダイエットコーラを飲み煎餅を食べる。普段は塩が多いと思っていた煎餅がこんなに美味かったとは知らなかった。煎餅のみを貪り、食べるものがないので早々に下ることにする。オサツナイ沢側にはまだ残雪が残る尾根を下る。途中、カラマツソウが咲いていた。コルはオサツナイ沢側が崖で辛うじてタニウツギが崩落を防いでいるようだった。
 一気に登る気にはなれず、道端にあるタケノコを採りながら登り返す。再び、樺戸山の頂上に上がり浦臼山方向を見ると結構な距離がある。
残雪の残る尾根 カラマツソウ 崖になっているコル 樺戸山を後に
 コブからコブへと渡り歩くが、登り返しがあり時間がかかる。ウラジロナナカマドの白い花やタニウツギのピンクの花を見ながら元気をもらって歩く。今日は愛棒の雨具が無いので、なんとか降らないでと祈りながら下る。
コブから次のコブを コブに向って ウラジロナナカマド タニウツギ
 登りで見損じてしまったオオカメノキ、ハクサンチドリを撮しながら下山していると林道に出る。林道から浦臼山を目指す。林道の途中にも可憐なカラフトイバラが顔をだしていた。ようやく、登山口に着き山を後にするころ、ポツポツと雨が降って来た。国道に出たら、本降りとなって来ていた。ラッキーだったと胸を撫で下ろす。
オオカメノキ ハクサンチドリ 林道に出る カラフトイバラ
 7月28日<1996(H8)年 登り3:35> 
 浦臼山の登りは幅の広い車が通れる砂利道なのだが、急登続きだった。浦臼山の山頂ではハングライダが1機飛んでいた。樺戸山までは尾根道でアップダウンを繰り返す。顕著なコブ3つ、小さいコブ2つ位越えると樺戸山だった。
 樺戸山で食事をしていたら、札的内川からと思われる沢登りの連中が上がってきた。
浦臼山(大×) 樺戸山(大×) 隈根尻山(大×)
 隈根尻山から帰って来たご夫婦の話を聞いて、隈根尻山に行ってみようと思う。隈根尻山へは急な登山道を下り、上り返す。
 隈根尻山からは直ぐに引き返し、下山を開始する。ホツツジ、ヤシオツツジなどを見ながら下って行く。
 7月31日<2010(H22)年 敗退> GPSトラックは山の地図帳「2010.7.31」へ
 連日の雨で、林道が痛んでいると思い、舗装が切れた水田地帯の隅に停め、林道を歩くことにした。準備をしていると、スズメバチが車に入り込む。追い出していたら、スズメバチが群れてきたので、急いで車の中に逃げ込む。何時までたってもいなくならなので、林道の行ける所まで行こうと、雨裂がある林道を上がる。
 林道は雨裂に加えて小川のように水が流れていたので、車高が12.5cmと低いセレナでは限界と判断し、引き返そうとしたら、何時の間にかスズメバチの大群に囲まれていた。窓を開けて後ろを確認できないまま、バックミラーとバックモニターで雨裂を避けながら何とかUターンできそうなスペースまで戻る。バックした距離は500m位だったので、かなり緊張して疲れた。Uターン地点には何台かUターンした跡があり、引き返した車がいたようだ。
 林道を歩いてスズメバチの大群にあったら大変だったと胸を撫で下ろす。消化不良だったので、いこいの森でも散策しようと、公園の駐車場に停め、歩き出すと、再び、スズメバチが耳元をかすめる。慌てて、車に逃げ帰る。今年はどうなっているんだろうと思いながら、平地の沼見物をしながら帰る。
 9月23日<1999(H11)年 登り2:35 下り2:06> 
 今日は朝から天気が思ったよりも良かったので、黄金山を止め南暑寒岳を登ることにした。高速道路を使い、滝川まで走り雨竜に向かう。途中で、橋の工事で通行止めになっていたので、急遽、ピンネシリに向かうが、これも入口の道路が工事中で通行不能だった。仕方が無く、浦臼山に向かうと、途中の道路が工事中で、あわや駄目かと思ったが、辛うじて通ることが出来た。登山口に着くと、車が1台も無いので、愛棒が不安がる。間もなく。1台到着し3名が下りて来てほっとする。上の鎖のゲートの所にも1台駐車していた。これは若者4、5名のパーティだった。
 浦臼山に向かっている途中で、田んぼの稲藁を焼く煙がアッチコッチで上がっていた。山の上にも漂ってきて、喉がイガイガになり不快だった。堆肥にしないで、バカなことをしていると腹立たしく思った。馬蹄形の河跡湖があり、綺麗な平野なのだが残念だった。
 浦臼山から、尾根道を歩くが、夕張岳、芦別岳、が見えた。そのうち、天気が崩れてきて、青空が無くなってしまう。浦臼山から4つのピークを越えて、樺戸山に着く。隈根尻山を見ると、山腹の道路工事がかなり進んでいた。
隈根尻山(大×)
隈根尻山のコルへ一度下り、上り返す。頂上近くなって、ピンネシリへの登山道が出来ていたのにびっくりする。どうやら、待根山登山道が整備されているようだった。前に待根山の頂上へ登ったときに、頂上から反対側に登山道が何処までも下っていたことを思い出す。
 隈根尻山の山頂は整備され、円形の方位盤が据付けられていた。場所も少し広くなっていた。昼食をとっていると、一番川からご夫婦が登って来た。一番川のオートキャンプ場の奥に登山口があるという。また、ピンネシリの方からご夫婦が登って来た。今度登ってみようと思う。
 帰りは、樺戸山と浦臼山の中間あたりから雨が降り出してきた。ヤマブドウが少し目に付いたが採らずに下山を急ぐ。
 天狗鼻 
 6月7日<2003(H15)年>
鶴沼台から 無線中継所のアンテナ
 浦臼山の南東に天狗鼻という山が地図に載っていた。天狗鼻というからには、尖った岩があるものと勝手に想像し、行ってみた。地図には車道が山頂まで付いていたが、草木が茂っていて車で登るのは可愛そうだった。頂上直下に鎖のゲートがあり、一般車両は入れない。歩いて登ってみると、無線中継所の鉄塔があるのみで、展望も開けていなかった。鉄塔の階段を登ると、平野が見えた。
           ←大
無線中継所から美唄方向を望む

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 二人の山行記録(遊びの時間を含む)
 2010(H22)年7月31日 曇り スズメバチの大群で敢無く退散
 2005(H17)年6月25日 曇り晴 往復14.894km 登り3:15 下り2:49
 9:50登山口→10:34見晴台→11:11浦臼山→11:28林道終点→12:27樺戸山→13:05頂上13:34→14:14樺戸山→13:14林道終点→15:30浦臼山→15:52見晴台→16:23登山口
 1999(H11)年9月23日 曇り霧 登り2:35 下り2:06
 9:09登山口→9:46見晴台→10:16浦臼山→10:29林道終点→11:17樺戸山→11:44頂上12:23→12:49樺戸山→13:32林道終点→13:45浦臼山→14:06見晴台→14:36登山口
 1997(H9)年6月22日 晴れ 登り3:17 下り2:58
 登山口→1:00→浦臼山→1:39→樺戸山→38→頂上→24→樺戸山→1:30→浦臼山→30→見晴台→34→登山口
 1996(H8)年7月28日 晴曇雨 登り3:35
 登山口→1:25→浦臼山→1:20→樺戸山→30→頂上