岩見沢市の名所旧跡
 上志文駅跡<2014(H26)年9月14日> Google Map StV
 夕張岩見沢(道道38号)線を北上し、高徳寺をやり過ごすと萩の山スキー場が見えて来る。その手前左側に駅舎がある。石碑が無ければ、国鉄万字線上志文駅跡とは思えない。
玄関側 プラットフォーム側 石碑 線路跡
 
 万字駅跡<2006(H18)年3月18日>
駅前広場 現在の主
 誰も居ない駅前広場に、日向ぼっこをしている黒い猫が一匹静けさを独り占めにしていた。
 
 開基之碑<2017(H18)年9月26日> Google Map
石碑 碑文
 幾春別リバーパーク公園に「開基之碑/岩見沢市長国兼孝治書」と刻まれた石碑が鎮座していた。碑陰には碑文が刻まれている。
      碑  文
 明治十七年福井県人渡辺曽作が入地、更に同二十年山口県の人中村萬吉入植し開拓
の鍬をふるう。千古斧@の入らさる未踏の原始林にいとみ●丈余の●草を刈り払い風雪
寒冷の地に人々集りきて開墾に精励し百年の星霜を記す
 顧みれば開拓の艱難辛苦筆舌に尽くし難く、先人の不屈な開拓者魂に畏れるの●●●
母なる川幾春別川も毎年のように洪水を繰り返し度重なる大冷害にもめげず●●●●の
試練に耐え忍んで将来の大成を結う。
 土功組合の設立により美田の里となり、更に今日農業構造改善事業によって●区画
整然たるほ場の並ぶは、農業近代化の先駆として進取に富んだ風土の故なり。堅忍不
抜の志を継ぎ、協同一致して更に産業の隆盛に励まんと、ここに百年の歴史を踏まえ
先人の苦労を偲ぶとともに温故知新、精気新たにして現代の苦難を克服し未来の飛
翔を希う。
 先人の遺業をたたえ、現在の繁栄に感謝し来歴の上、端を記して永く後世に伝える。
 
 昭和六十二年十一月六日      西川百年記念実行委員会
 @は金に成
 開拓碑<2017(H18)年9月26日> Google Map
石碑
  西川町の出雲神社境内に鎮座している。
●々当地青木の地名は岐阜県人青木利一翁の明治二十三年三月札幌に移住して同二十五年四月
国有未墾地五十二万一千坪の払下げを受けて此の地に自ら鍬入れて農場開設に着手した明治
始る  翁は開拓当時より幾春別川流域一帯の造田事業に着目し明治三十五年岩見沢土地改良区
の前身たる岩見沢川向土功組合を設立し同三十九年には東川向の一部に越して翌四十年には青
木農場に造田事業が起され灌漑水路の構築に排水溝の掘〇にあらゆる苦心と努力を払われて今
日の如き美田を見るに至った 一方農村子弟の教育にも深く意しを注がれ明治三十二年二月に農場事
務所を仮校舎として寺小屋を開設した之が西川向小学校の発祥であつてそれより簡易教育所を
経て同四十二年岩見沢西小学校分教場として発足するや校地と建築費の大半を進んで負担され
校舎の完成を見るに至ったのである次に明治四十三年には出雲神社を建立し敷地と●●地を
奉仕われ敬神の念を植付け民風の浄化に努力された 越えて四十には川向●●●●●●●
設立して産業の改善を図ると同時に岩見沢〇業組合を創設して農家●済の●●●●●四十
五年には西川向道路延長四粁に亘り全額私費を以てや●も●●●●●道●●を●●●●●●
験場を西川向に誘致するなど地方開發に尽された功績は故挙を●がなれ
 其後二代目三哉氏に及んで良く翁の遺志を継がれ之等各種組合長をしてその運営と発展に
心血を注がれそれ●し今日隆盛を見たのである 昭和十一年には耕作農民には農地を開放し
て自作農たらしみべきだとの邁な識見の下に全農場の開放を断行され小作者全員一七三町歩
の開放を受け待望の自作農として永住の地を得たのである
 此度茲に農地開放の恩惠を受けた全員相諮り青木翁父子二代の厚コを偲び碑を建立して永く
之を記念せんとするものである               岩見澤市長 川村芳次書
           昭和三十三年八月
 東山自然公園発祥記念碑<2024(R6)年9月28日>Google マップ
 利根別自然休養林の中に大正池があり、その堤の前に堤体下流園地がある。この園地に堤を見上げる記念碑がある。碑陰に、二翁を讃える献詩が刻まれている。
大正池と堤 石碑
 記念碑と顕彰碑を兼ね備えたようだ。
 この公園の北側に東山公園があるが何か関係があるのだろうか。
 二翁を讃える献詩

ときに自然は人間の意思を超える
しかし、人間は自然の上に立って
おのれの事業を完遂する
その人、沢昇平翁の霊は
この満々たる貯水の上に豊かに眠っている
翁の志を継ぐ人、八郎治氏
父子二代の心血は注いで
一望みどりさわやかな美田をなしている
この水をからすことなきために
原生林に加えて鬱蒼たる
二代の愛林思想は
いまや四時を色どる遊歩の憩いとなり
山谷にかがやく水郷をいだいて
いたずらに鳴禽の喉をいざなっている
現代の人こそここに尽きる
いっさいの鬱情をはらって
しずかに拓魂の歴史を踏みやれば
野鴨の羽搏きさびしく
宝石の水面をきって飛び立つ永遠の方へ
   昭和三十六年十月
       岩見沢市長川村芳次書


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 二人の散歩路記録
 2024(R6)年9月28日(土) 2017(H29)年9月26日 2014(H26)年9月14日 2006(H18)年3月18日