石神岩 |
=カブトライン= ソーラン節の碑 沼前岬 地滑り地帯 水準点 遠望:たこ岩・神威岩 |
アクセス 神威岬から雷電国道(229号線)を南下し、神岬トンネルを抜けると右に駐車場がある。 国土地理院地図 周辺地図 ![]() |
駐車場からは神石岩が見え、沼前(のなまい)の地滑り地帯の岩が屏風の様に連なっている。 |
石神岩 沼前の地滑り地帯 |
海岸に下りると、地すべり対策の消波ブロックが並んだ護岸があり、その延長線上には神威岬とたこ岩が見えていた。裸地にはソーラン節の碑が建っていて、石碑は神威岬をバックにしても、石神岩をバックにしても引き立つようだ。碑文には鰊漁の様子と「鰊全盛の時代から。ソーラン節と共に歩み続けたこの町。移り変わる時の中。今も変わらぬ積丹の海がここにある。」と彫られ、石碑の裏には「一般国道229号 平成8年11月1日開通」と彫られている。台座には神威岬、積丹岬、黄金岬の文字とレリーフが彫られていた。 |
神威・たこ岩 | ソーラン節の碑 | 碑と石神岩 | ソーラン節の碑 |
沼前岬は逆光になるが間近に見える。駐車Bあの一角には地滑り地帯の解説が書かれていた。一読して、改めて地滑り地帯の岩山を見回す。駐車場から出ようとすると、水準点の看板が目に止まる。地すべりの番人として監視するために設置されたのだろうか。 |
沼前岬 | 地滑りの解説 | 地滑り地帯 | 水準点 |
沼前(のなまい)地すべり 一 地すべりとは、山地や丘陵の斜面が比較的広い範囲にわたってすべり出す現象のことです。 地すべりにはゆっくりとした滑動が長期間続くものが多く、中には断続的なすべりが数十年 にわたるものもあります。「沼前」地すべりは、海岸侵蝕を起因とし、長期にわたって滑動 していましたが地下水水位上昇により活発化しました。規模が大きく、全国有数の地すべりと いえます。 二 経緯 昭和七年頃 袋間(鰊の一時貯留場)付近の海底地盤が隆起し始める。 昭和十三年頃 船底がつかえるようになり袋間の使用を断念した。 昭和四十 年頃 住民の家屋が傾いたり、地割れが見られるようになった。 昭和四十四年 変動が顕著になり小樽開発建設部により地表面変動観測開始 昭和四十五年一月 台湾坊主(低気圧)の後、地すべり活動がさらに活発化 昭和四十五年五月 積丹町が住民全員(家屋6戸)の退去命令を発動した。 昭和四十七年 〜 地質調査、すべり面調査及び地すべり解析を開始した。 昭和四十八年頃 昭和六十三年 〜 ボーリング調査の結果地すべり面が海岸付近では深さ35〜45m 頭部付近では深さ90〜95mであることが確認 平成 二年 平成 三年 〜 対策工事 集水井工(9基)を施工 平成 七年 平成 八年十一月 国道229号沼前道路開通 平成 八年 〜 対策工事 押え盛土工(150千m3)、消波ブロック(7300個)を施工 平成 十二年 平成 十三年 駐車場として利用開始 三 地すべりの規模 地すべりの運動方向は、海岸線と40〜50度で斜交した北北西方向となっています。ま た、確認されている地すべり規模は、幅450m・奥行き900m程度です。 四 地表面変動量 対策工が開始される以前の地表面変動量は、年間20〜100cmでしたが、平成3年度か ら着工した対策工事により年間2〜3cm程度となり、平成9年度以降の変動はありません。 北海道開発局 小樽開発建設部 |
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二人の散歩路記録 2009.10.15(木) 晴れ |