豊見山Toyomiyama( 牧場の山:579m)
小鳥の村スキー場ルート

 ポイント
 スキー場跡から尾根伝いに登る方が楽そうだ。舗装道路の法面から登る地点は限られている。晴れていれば、支笏湖方面の山々が望める。

 アクセス
 
石山通(国道230号線)の藤野に藤野聖山園、すずらんゴルフ場の道標があり、それに従い、すずらんゴルフ場の正門に辿り着く。正門付近に駐車スペースがある。
 国土地理院地図   周辺地図
 1月15日<2008(H20)年 スノーシュー 登り2:10 下り1:03> 
=写真をクリックすると大きなサイズになります=
 すずらんゴルフ場の正門から中に入ろうと思ったら、若い女性の車が門の中でスタックしていた。救助に駆けつけた車もいて、JAFに連絡したとのことで、引っ張り出さずに門の外に駐車して、登る準備をする。準備が終ると、JAFのジムニーが来て、作業に取り掛かっていた。
 われわれは、その傍を通り、豊見山を正面に見ながら、小鳥の村スキー場(廃業)に向かう。スキー場のロッジは倒壊寸前で、傾いていた。スキー場のゲレンデは、 採石場と見間違うような殺風景な光景が広がっていた。というのは、草原に雪が挟まっているような状況で、スキーでなくて良かったと胸を撫で下ろす。スノーシューズで藪漕ぎをしながら、車道を串刺しにしながらゲレンデを登 って行く。
すずらんゴルフ場の門 豊見山 ロッジ(廃屋) ゲレンデ跡
 ゲレンデ跡からは藤野富士が良く見える。一度は、スキー場のテッペンまで行こうと思ったが、車道が辿り易いので、ついつい車道を行ってしまう。あまり奥に入ってしまうと、登れなくなってしまうと思い直し、法面から尾根に上がる。
藤野富士 ゴルフ場への舗装道路 道路から尾根へ 尾根に上がる
 尾根に上がっても結構きつく、急な尾根をジグを切りながら登って行く。尾根が細くなる所もある。冬木立越しに隣りの豊栄山(フッズスキー場)の裏側が見える。裏側は採石された跡が、包帯を巻いたミイラ男のようだ。
急な尾根 ジグを切りながら 細い尾根 隣りの豊栄山
 途中、横綱の綱の様に捻られた木があり、どうして出来たのか不思議に思う。平らになると、左からスノーシューズの跡が登って来ていた。この馬力は高山さんに違いないと思う。山頂直下には、電波塔があり、その奥に山頂があった。
横綱の綱 電波塔 山頂直下 山頂
 山頂からは、隣りの豊栄山が見えるのみで、支笏湖の山々は曇っていて見えなかった。山頂から少し下ると、藤野富士が良く見える。山頂への帰りがけ振り返ると冬木立越しに焼山(豊平山)が見えていた。ベンチを作り、風も無い穏やかな天気の下で昼食をする。昼食が終る頃、急に吹雪き出し、慌てて帰り支度をする。急な尾根は雪の中に笹や潅木があり、引っかかるので、覚悟して下る。
豊栄山 藤野富士 豊平山(焼山) 尾根を下る
 冬木立の中では、終始藤野富士が姿を見せていた。帰りは尾根通しで、スキー場の上に下る。スキー場の上には錆び付いて動きそうも無いリフトが鎮座し、藤野富士が良く見えていた。肘の富士の山麓には「藤野聖山園のお墓が真っ白に見える。スキー場のゲレンデ跡をを見下ろすが雪が少なく一面草原だ。雪があれば、初心者には絶好のゲレンデになるに違いないと思いながら、草とブッシュのゲレンデ跡を下る。
藤野富士 スキー場の上 藤野富士 ゲレンデ跡を
 3月6日<2015(H27)年 往復スキー+スノーシュー4.986km 登り2:20 下り42>
 すずらんゴルフ場の門前は、まだ除雪されていなかったので、スコップを取り出し除雪をする。除雪が終わり、準備をしていると、一台の車が停まり、カラマツに向かって写真を撮していた。車が走り去ったので、何があったのかと近づくと、エゾリスが松かさの実を食べているようだった。
 戻って、スノーシューズを担いでスキーを履いて、すずらんゴルフ場の門の道に入る。門の所には雪上車が停まっていた。ゲレンデ跡に入ると豊見山が見えて来る。ロッジ(廃屋)は以前よりも痛んでいるように見えた。
エゾリス すずらんゴルフ場の門 豊見山 ロッジ(廃屋)
 雪面には、セッケイムシが蠢いていた。藤野富士をバックに登って行くと、小鳥の村方向からツボ足の足跡が舗装道路に沿って付いていた。ツボ足のトレースを追いかける形になるが、ツボ足のはゴルフ場側に延びていたので、分かれて山頂駅を目指す。山頂駅跡に上がると、愛棒が滝野の丘陵をバックに登っていた。
セッケイムシ 藤野富士 山頂駅跡 滝野の丘陵を
 山頂駅跡で、スキーをデポし、スノーシューズに履き替える。細尾根を登る入口には、夏道用の看板が木立に架かっていた。木立に赤いペンキで「→10」の文字も見える。新雪は5cm程度だったが、下の雪が締まっているので、急登では滑ってしまう。仕方が無く、2度踏みして下の固い層に食い込ませる。コブの手前は特に急登で難儀をする。コブを登り切ると、木立越しに隣の豊栄山が見え出す。
夏道の看板 細尾根 コブ手前 豊栄山
 尾根からは真っ白な定山渓天狗岳み見え出す。電波塔が見え出すと、山頂は近い。雪面にはユスリカも蠢いていた。山頂直下を一気に登って行く。
定山渓天狗岳 電波塔 ユスリカ 山頂直下
 山頂に、辿り着くと目の前に空沼岳が見えていた。早速、シートを敷き昼食の準備をする。ようやく座って時計を見ると13時が過ぎていた。出だしが遅かったので仕方が無いと思いながら、おにぎりを食べる。今年は天気が悪く、山に登れない日が続いたので、海苔を切らしていたのをすっかり忘れていた。麦芽風味の炭酸飲料も無いので、ココアを飲む。頭の上には珍しく青空が覗いていた。時間も遅いので、山頂標識と記念写真を撮す。電波塔を目掛けて下ろうと思うが、山頂からの写真を撮していないことに気がつく。
空沼岳 久しぶりの青空 山頂 電波塔
 藤野富士、豊平山(焼山)、豊栄山と藤野三豊山を見回して下って行く。途中、烏帽子岳と神威岳が一直線に見えるところがあった。
藤野富士 豊平山(焼山) 豊栄山 烏帽子と神威岳

 =藤野三豊山=
 藤野三豊山とは、豊見山(とよみやま:牧場の山)、豊平山(ほうへいざん:焼山)、豊栄山(ほうえいざん:フッズスキー場の山)の3山の総称と南区開拓夜話に掲載されている。

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 二人の山行記録 (遊びの時間含む)
 2015(H27)年3月6日(金) 晴れたり曇ったり 積雪5cm 往復スキー+スノーシュー4.980km 登り2:20 下り42
 10:58ゴルフ場門→スキー→
11:39リフト山頂駅跡11:50→スノーシュー→13:04頂上13:29→スノーシュー→13:54リフト山頂駅跡14:04→スキー→14:21ゴルフ場門
 2008(H20)年1月15日(火) 曇り 尾根上積雪10〜20cm スノーシュー 登り2:10 下り1:03
 9:41ゴルフ場門→10:29リフト山頂駅跡→11:51頂上12:19→12:53リフト山頂駅跡→13:16ゴルフ場門