平山(1771m)比麻奈山(1811m)比麻良山(1796.1m)

 ポイント
 支湧別川沿いの林道の状態は良い。登山道は沢沿を辿り、最後に尾根道になる。尾根の分岐を左へ行くと平山、右へ行くと比麻奈山と比麻良山となる。どのピークからも360°の展望があり、大槍、小槍、ニセイカウシュッペ山、大雪山が間近に見える。赤色の濃いコマクサが見られる。
白滝コース
=写真をクリックすると大きなサイズになります=

 アクセス
 上川町から国道333号線を走り、北見峠を越えて奥白滝へ向う。奥白滝へ入る直前に、「北大雪スキー場」「白滝道の駅」「平山登山口」と書かれた大きな看板が右に見えてくる(旭川紋別自動車道を使うと通り過ぎる)
 ここを右折すると、「白滝道の駅」「北大雪スキー場」を過ぎてT字路に突き当たる。
 「平山登山口」の標識に従い右に行き、突き当たりが登山口だ(帰りには標識が見えないので注意)。駐車場は登山口の手前と登山口(関係者以外進入禁止)にある。
手前の駐車場 登山口と駐車場

 国土地理院地図 GPSトラックは「山の地図帳2004.9.11」へ Google Map
 9月11日<2004(H16) 往復11.234km > 
                ↑⇔(登り20 下り15)⇔平山
 登山口⇔(登り2:09 下り1:40)⇔尾根分岐
                ↓⇔(登り29 下り31)⇔比麻奈山⇔(行き8 帰り11)⇔比麻良山
 車は登山口まで行けるが、登山口の手前に(関係者以外進入禁止)の看板が睨みを利かせているので、手前の駐車場に停めて登山口まで歩く。登山口には登山届出ポストがあり記入して登る。
 整備された登山道を辿ると、工事現場用の足場板が橋の代わりに設置されていた。この所は「夫婦の滝」という看板が設置されている。向って左が奥さんで右の早瀬が夫だろうと愛棒と話す。登山道を登って行くと大きな木が倒れ登山道を完全に覆っている。相棒は道が無いと言うので、私が先頭になり台風で倒された木の上を歩き道を見つける。
足場板 夫婦の滝(妻?) 夫婦の滝(夫?) 倒木を越えて
 小沢が現れ、沢の上を見ると「行雲の滝」が静かに音を立てていた。次に「冷涼の滝」が現れる。名前のとおり涼しい雰囲気があるので、少々マイナスイオンをもらう。リフレッシュして登って行くと台風でちりじりになってはいるが飛ばされなかった紅葉が現れる。
小沢を渡る 行雲の滝 冷涼の滝 生き残った紅葉
 紅葉の中に黒豆の実を見つける。風に揺られ中々ピントが合わないが、何とか写真に収める。紅葉が一段と綺麗になる。幸運にも台風で飛ばされなかった紅葉の中を登ることができた。沢沿いの紅葉も綺麗で名も無い滝も現れる。
クロマメノキ(大×) 紅葉の登山道 沢の紅葉と無名の滝 紅葉の尾根
 暫しの紅葉を楽しみながら登って行くと、沢が分岐する。比麻奈山方向の水の少ない沢を横切り、沢と沢の間にある急な尾根を登って行く。
紅葉の沢を離れ 沢が分岐する 比麻奈山方向の沢 沢と沢の間の尾根へ
 樹林が無くなると山肌を紅葉させた比麻奈山や比麻良山が見えてくる。振り返ると支湧別岳が見えていた。尾根分岐へ着くと、頂上かと思われる程、大展望が広がっていた。目の前に大雪山が、左側には小槍や大槍が間近で迫力がある。尾根上は冷たい風が吹いていて、相棒は堪らずカッパを着て平山へ急ぐ。平山の途中にはウラシマツツジが真っ赤に紅葉して綺麗だった。
比麻奈山を望む 支湧別岳を望む 尾根分岐へ ウラシマツツジの紅葉
 「←平山頂上800m/比麻良山1,800m」の標識が立つ分岐からの展望が良く平山、トムラウシ山、黒岳、北鎮岳、愛別岳が良く見えていた。
                   ←大
平山    トムラウシ山 黒岳  北鎮岳 愛別岳          小槍
 角度を変えれば、大槍、ニセイカウシュッペ山、比麻奈山、比麻良山、天狗岳が見渡せた。
                   ←大
大槍 ニセイカウシュッペ 比麻奈山   比麻良山       天狗岳 
 逆光になるが、支湧別岳、武利岳、武華山、西クマネシリ山、三国山も望まれる。
                   ←大
支湧別岳    武利岳 武華山 西クマネシリ山 三国山
 平山山頂は2組のパーティがいて寛いでいた山頂標識前で記念写真をと思ったが、座っている人が居たので愛棒だけ写す。山頂からはより近くに大雪山が見えていた。隣の丸山(1617.4m)へも縦走路があるようだが、確認しないまま平山を早々に引き上げる。比麻奈山へ向うため分岐に戻って尾根を奥へ進む。
平山山頂(大×) より近くに大雪山が 分岐に戻る 尾根を辿って
 6月に来たときにはコマクサの色が濃くかったのが印象的だったが、今は、葉が枯れていて踏みられないかと心配になる。コブを一つ、二つと越えて行く、前に来たときには残雪があるニセイカウシュッペ山や牙のように鋭い小槍や大槍を見ながら辿った尾根道を詰め比麻奈山へ着く。
コブを越えて 大雪山と小槍 大槍とニセイカウシュッペ 比麻良山方向へ
 比麻奈山に着くと、男性が寝ていたので、比麻良山方向の山頂で昼食とする。ここからも、ニセイカウシュッペ山や大槍が望める。昼食が終り、比麻良山へ相棒を誘うが無理なようなので、私だけが丸腰で行く。比麻良山は岩山で結構迫力がある。比麻良山へ近づくと、一段と岩山が強調される。山頂はテーブルのような平らな岩があり、食事をするときに丁度良いと思う。
頂上とニセイカウシュッペ 比麻良山 比麻良山 岩山の比麻良山
 平山の山腹の紅葉も綺麗に見える。比麻奈山を振り返ると心配そうに愛棒が手を振っていた。私も手旗信号の様に手を大きく振る。比麻良山からはニセイカウシュッペ山と大槍が違った角度から見ることができる。
 次のピークは文蔵岳(1755m)と名前が付いているが、行くだけの魅力がなさそうだった。途中まで道は鮮明で、有明山や天狗岳への縦走路となっている。天狗岳は三角形に尖って見えるが遠い。
手を振って 文蔵岳・有明山・天狗岳 比麻奈山を振り返る ニセイカウシュッペと大槍
 比麻奈山へ帰って来て、風が止み余りにも暖かいので、転寝してしまう。帰りに、比麻奈山でニセイカウシュッペ山と大槍をバックに記念写真撮す。ニセイカウシュッペ山への縦走路を目で追うが、手前のコブには道があるようだが、大槍になると判然としなくなっていた。
 また、コブを越え、分岐を過ぎて、紅葉の沢を下る。この沢には6月末に来たときには雪渓があり、タチグリで下ったが今は無い。その代わり、赤い実を見付けるが、名前は知らない。赤い鳥の餌だろう。赤い鳥、小鳥、何故何故赤い、赤い実を食べた♪
比麻奈山山頂(大×) コブを越えて下山 紅葉の沢を下る ?
 6月27日<1999(H11)年 往復10.0km 登り2:59 下り1:48> 
 札幌を出たときには晴れていたのに、当麻辺りから雨になり、その雨も白滝に着いたら止んでいた。林道を走っていると、下りてくるパトカー2台と役場の車数台と出会う。車1台が通れるくらいの狭い道なので、交差するのに気を使う。何事かと思い最後尾の車を止めて聞いたところ、バスが道を塞いでしまったということだった。
 登山口に着くと、バスが駐車場を塞ぐ格好で止まっていた。せっかく来たので帰るわけにもいかず、手前の空き地の土を均して停めることにした。登山口はすごく込み合っていた。何でこんなに人がいるんだろうと思ったら、当日は山開きだった。登山口にはテントの張った受付が並んでいた。
 登山道は雪が消えた直後だったので、足場が悪く登るのに苦労した。途中で雪渓の上を3度歩く。沢沿いのヤチブキの黄色い花が綺麗だった。尾根の分岐に出ると、いきなりニセイカウシュッペ山が間近に見える。小槍は牙のように尖っていた。
 分岐から、先に平山を目指す。平山頂に辿り着き、山頂標識と記念写真を撮し、すぐ、比麻奈山へ向かう。登山道が平らになったので、花を見て歩く余裕が出てきて、イワウメやミネゾウを見て回る。
ニセイカウシュッペ山 ひらやま山頂(大×) イワウメ ミネゾウ
 尾根筋にはイワウメや黄色い花のミヤマキンバイが咲いていた。目の前の比麻良山を見ると、大勢の人が立っていてイグアナの頭のように見えた。
イワウメ キンバイとイワウメ 比麻良山山頂の人 ミヤマキンバイ
 平山方向を振り返りながら、引き続きイワウメやエゾオヤマノエンドウを見ながら歩いて行くと、比麻奈山に辿り着く。昼食をしていると、ニセイカウシュッペ山の方から雨が降ってきた。どうやら、雨がこちらへ向かってきて雨模様になったので、比麻良山へは行かず、急いで下ることにする。下山途中に色の濃い小さめのコマクサやイワヒゲを見る。
平山方向を振り返る イワウメ:オヤマノエンドウ 比麻奈山山頂(大×) 紫色のコマクサ
 雪渓ではタチグリで滑り下りるが、登山道を越えてしまい登り返すこともあった。

 =温泉考=
 白滝グランドホテル、シャンプー、ボディシャンプー、石鹸付きで400円、露天風呂無し。貧しい昭和のノスタルジーを感じさせる温泉だ。

二人の山行記録もくじへ   次支湧別岳へ   アソビホロケール山へ

 二人の山行記録(遊びの時間含む)
 2004(H16)年9月11日(土) 曇り時々晴れ 往復11.234km 比麻良山(登り3:22 下り2:12)
 8:39駐車場→8:43登山口→8:54夫婦の滝→9:11行雲の滝→9:23冷涼の滝→10:52尾根分岐→11:12平山11:13→11:28尾根分岐→11:32コブ→11:51コブ→11:57比麻奈山12:3612:44比麻良山12:5013:01比麻奈山13:13→13:18コブ→13:39コブ→13:44尾根分岐→14:51冷涼の滝→14:59行雲の滝→15:24登山口→15:29駐車場
 1999(H11)年6月27日(日)  曇り後雨 比麻奈山 往復10.0km 登り2:59 下り1:48)
 8:46駐車場・登山口→9:10行雲の滝→9:22冷涼の滝→10:44尾根分岐→11:02平山→11:23尾根分岐→11:45比麻奈山12:30→12:56尾根分岐→13:58冷涼の滝→14:03行雲の滝→14:18駐車場