富士形山(637.8m) |
ポイント 裾野は結構複雑な地形で、林の中は見通しも利かないので、注意したい。頂上からは北大雪の山々、大雪山、十勝連峰、芦別岳、夕張岳が遠望できる。隣の察来山、向かいの荘志岳、ピンネシリ、神居尻山は間近に、勿論、暑寒別の山々もと言いたいが、少し木が邪魔する。 |
北幌加ルート |
アクセス 札幌からは当別町の道道63を走り、神居尻山を過ぎると、T字路となるので、右折し道道451を進む。幌加に入り「南幌加」バス停を左折し、徳富川を渡り、左折する。地図に長四角く描かれているところを目指し奥へ入って行くと、やや下がり気味になる前に十字路があり右折する。 この道路は最近、両脇を壁状に除雪したようだった。 |
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この林道は、新十津川ダムに通じているようだ。 車は十字路に数台停められるが、スノーモビルの連中が来ると旋回出来なくなりそうなので、出易いように停める。 |
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国土地理院地図 GPSトラックは山の地図帖「2004.4.11」へ 周辺地図 |
4月11日<2004(H16)年 往復スキー7.377km 登り2:07 下り1:17> 北の山游詩:ツララの櫛 |
目当ての山は近くに見えて、上り易く見えていた。振り返るとピンネシリ、神居尻山が青空をバックに凛々しく見える。天気も良く、気楽な気持ちで緩やかな林道を辿って行く。左側には、山頂が尖った察来山が間近に見える。 |
富士形山を | ピンネ・神居尻 | 林道を上る | 察来山 |
峠に着くと富士形山が正面に見るが、何故か駐車地点から見たよりも遠くに感じる。地図では林道が結構遠回りをするので、306mのコブを目掛けて、真っ直ぐ下る。ルークシュベツ川のスノーブリッジを探しながら上流へ進むと、幸運にも手頃なのがあった。やれやれと思う瞬間だ。ルークシュベツ川の川辺には規則正しくツララが下がっていて、まるで、櫛のようだ。垂れ下がったケヤマハンノキの花も、青空に映えている。何か春の気配を感じる。 |
富士形山とP306m | スノーブリッジ | 櫛状のツララ | ケヤマハンノキの花 |
遊びながら306mのコブを目掛けて奥へ進むが、地形が入り組んでいて、1つ沢を間違うと乗り越すのが大変だった。 306mのコブは双こぶで東側は結構急だった。一旦、低いコブに上がり、下って双コブの真中を進む。なんとか、コブを過ぎると再び頂上が見え出す。コブからは暗い針葉樹の林の中に入り、見通しが利かなくなるので、尾根を登って行く。やがて、送電線の下に出る。出たところに帰りの目印に松の枝を刺す。鉄塔が3つ目位で尾根になるはずなので、送電線下を一直線に登る。送電線の下は樹木が無いので登り易く、振り向けばピンネシリと神居尻山が見え展望も良い。 |
306mコブ | コブから頂上を | 送電線が現れ | ピンネ・神居尻 |
振り向けば、察来山も見えていたが、直ぐに、林道を横切り、送電線下と分かれて頂上へと進む。途中、ネコヤナギの様な木や根から二本になった大きな木が出てくる。見上げると青空が綺麗だった。 |
察来山 | 林道を横切り | ネコヤナギの様な木 | 太い大きな木 |
樹木の奥に見え隠れしていた頂上が遂に姿を現す。頂上の東側は崖になっているので、左から頂上へ辿ることにする。稜線越しに、目の前の小さな鷲峻山と小鷲峻山を見ると、その背後に帯状に広がる真っ白な大雪山系が望めるようになる。登るに連れて大雪山系と十勝連峰が真っ白に地平線を埋め尽くして来る。 |
頂上が見え隠れ | 頂上直下 | 大雪山が | 大雪・十勝連峰 |
頂上に上がると、東側の展望は素晴らしく、徳富川沿いの北側に、 鷲峻山、小鷲峻山、夫婦山が並んで見える。 |
天塩の山々 北大雪 鷲峻山 小鷲峻山 夫婦山 徳富川 |
目の前の鷲峻山と小鷲峻山越しには、天塩の山々、北大雪の山々、大雪山系、十勝連峰が地平線を真っ白に埋め尽くして待ってくれていた。 |
天塩の山々 北大雪 大雪山系 十勝連峰 |
南側には荘志岳、ピンネシリ、神居尻山が間近に見え、荘志岳の奥には芦別岳、夕張岳の山々が霞んでいるようだった。 |
荘志岳 ピンネシリ 神居尻山 |
当別川の流域には、北の防衛の要となっている阿蘇岩山が霞んでいた。隣の察来山、別刈岳も、南側に見えるが、北側は木立が邪魔してすっきり見えないが、大滝山と南暑寒岳、木立の隙間から三角の知来岳が覗け、北には真っ白な群別岳が見えていた。 |
阿蘇岩山 | 察来山 | 知来岳 | 群別岳 |
大滝山と南暑寒岳も何とか木立を交わし見ることができた。少し早い昼食は大雪山中心にパノラマの中で出来た。 ピンネシリと神居尻山に向かって下山を開始する。傾斜は緩いが木立が邪魔するのと、春先の雪は中々手ごわいので、へっぴり腰で滑り降りる。 |
大滝山と南暑寒 | 頂上(×大) | ピンネシリと神居尻山 | 送電線の下に出る |
306mのコブのところで、下のコブを上がらずに裾を巻いて下って行くと、見事に登ってきたトレースを見落とし南に真っ直ぐ下ってしまう。仕方が無くGPSを出し、修正しようとするが、小沢が行く手を阻むので、そのままルークシベツ川まで下ることにする。幸運にも着いたところは林道の橋だった。この橋が無ければ上流へ上がりスノーブリッジを探さなければならないところだった。橋を渡って山頂を振り返り、方向が正しいことを確信する。GPSを見ながら林道を登って行くと朝に来た峠に着く。やれやれと、また、富士形山を振り返る。 やはり、林道を使ってルークシュベツ川を渡って、そのまま真っ直ぐ306mのコブを目指した方が良いかもしれないと思いながら、察来山を見ながら林道を下る。 |
林道の橋 | 橋を渡って振り返る | 峠から山を振り返る | 察来山 |
駐車地点に辿り着くと、荘志岳、ピンネシリ、神居尻山の山々が広がっていた。 |
荘志岳 ピンネシリ 神居尻山 |
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二人の山行記録 2004(H16)4月11日(日) 晴れ 往復スキー7.377km 登り2:07 下り1:17 8:11道路→8:26峠→8:34スノーブリッジ→8:57P306m→9:04送電線下→9:22尾根へ→10:18頂上10:51→11:14送電線(尾根取付き)→11:49林道の橋→12:05峠→12:08道路 |