毒矢峰(dokuyamine)(885.3m)(三角点の読み:busiyamine)

 ポイント
 主稜線には3つのピーク、主峰、次峰、南峰があり、それぞれ同じ位の標高だ。急登なので、あまり登山者が居ないかと思ったら、意外と多かった。定山渓天狗岳、ヒクタ峰、白井小屋の背後にあるピラミダルな山が奇麗に見える。積雪、雪質、トレース有無で、体力の消耗に大きな差が生じるのではと思う。
天狗小屋ルート

 アクセス
 定山渓から朝里に抜ける道道1号線(定山渓レークライン)を行くと、右に豊羽鉱山へ曲がる道道95号線がある。そこを右折し、天狗小屋を目指す。白井川に架かる右股橋は除雪されていなかったが、その前に4台程度の駐車スペースがある。
 国土地理院地図  GPSトラックは山の地図帖「2017.2.28」へ 周辺地図
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=
 2月28日<2017(H29)年 往復スノシュー6.369km トレースあり 登り2:36 下り1:23>
 右股橋の袂でスノーシューを担ぎツボ足で出発する。橋を渡り切ると天狗小屋があり、中に入林届のポストがあるが、殆ど記載はなかった。スノーモビルの古いトレースの上に、ツボ足のトレースが続いていた。林道を歩いていると、行く手に毒矢峰と思われる山容が現れる。
右股橋 天狗小屋 トレース 毒矢峰?
 埋まるようで埋まらない微妙な条件なので、途中からトレースの主はスノーシューを履いていた。私は二股橋まで、ツボ足で通す。二股橋を渡り切り尾根に、右から取り付くか、左から取り付くか迷ったが、トレースの主に従う。左の林道から直ぐに尾根に向かうと、登ったトレースと下って来たトレースが付いていたが、登りのトレースに従う。トレースの主は長身でパワフルな方のようで、雪の深い急傾斜でも歩幅が大きかった。林の中を通ったり、立ち木を交わしたりと結構登り難い。580m辺りで定山渓天狗岳が見え出す。
二股橋 林道の取り付き 林の中 定山渓天狗岳
 600m辺りから定山渓天狗岳を眺めながら登って行く。668mのコブに上がると、定山渓天狗岳やヒクタ峰が良く見えて来る。668mを過ぎたら平らな尾根になり、一息付きながら奥へと辿って行く。平らな尾根からも定山渓天狗岳が良く見える。
定山渓天狗岳 668mのコブから定天 668mのコブからヒクタ峰  平らな尾根から
 再び、急登になり、登り切ると平らな稜線になる。稜線からは白井小屋の背後にあるピラミダルな山やヒクタ峰が良く見えた。ヒクタ峰をバックに登って行く。
平坦な地形 ピラミダルな山 ヒクタ峰 ヒクタ峰
 尾根からは白井小屋の背後にあるピラミダルな山、ヒクタ峰、定山渓天狗岳、遠くに頭だけの小定山渓天狗岳が良く見えた。
                     ←大
ピラミダルな山   ヒクタ峰       定山渓天狗岳      小定山渓天狗岳
 目の前に、頂上と同じ高さがありそうな南峰(885m)が現れる。トレースの主はピークに上がらなかったが、私はピークを踏む。ピークからは、定山渓天狗岳が見え、木立越しに美比内山と思われる山容が見えていた。主稜線からも定山渓天狗岳が良く見えていた。
南峰 定山渓天狗岳 美比内山 定山渓天狗岳
 途中に雪原を伴った次峰があり、次峰からは白井岳、ピラミダルな山、ヒクタ峰、定山渓天狗岳が望めた。
                     ←大
白井岳       ピラミダルな山  ヒクタ峰       定山渓天狗岳
 3つ目のピークが山頂だったが、林の中で、一番展望の無いピークだった。それでも、木立越しに余市岳が見える。山頂標識は木立に括り付けられていた。更に奥にある奥毒矢峰(909m)に行こうかと思ったが、次回に回すことにして山頂を後にする。山頂からは次峰の東に広がっている雪原を下って行くと、ヒクタ峰が見えて来る。
山頂 山頂標識 余市岳 ヒクタ峰
 雪原からは、木立が少ないので、白井岳、ピラミダルな山、ヒクタ峰、定山渓天狗岳がすっきりと見えていた。
                     ←大
白井岳       ピラミダルな山  ヒクタ峰       定山渓天狗岳
 雪原を下って行くと、定山渓天狗岳が良く見える。次峰と南峰の間は地形がCの字に抉られていて、小さな雪庇も見える。更に、すっきりと定山渓天狗岳が望める所があった。
雪原 定山渓天狗岳 雪庇 定山渓天狗岳
 雪原から振り返ると、ヒクタ峰が良く見えていた。雪原から急斜面をトラバースして、トレースに戻る。下って行くと、ご一行さんが登って来ていた。全員からトレースのお礼を言われるが、私もトレースの恩恵に預かった方なので、トレースの主にも届けば良いのにと思う。ご一行さんの通過したトレースは、真っ平で固いので良く滑るが、急なので滑り降りる気にはなれなかった。そういえば、トレースの主は、急斜面では登りのステップを忠実に辿っていた。こうすれば、スリップダウンは無いなと感心する。
 668mの細尾根をよく見ると、尾根の東側が地図では読めない崖状地形だった。668mから定山渓天狗岳を眺め下って行く。下りで2パーティに出会う。最後に、林道に下りる時にはご一行さんのトレースを使わせていただく。
 右股橋を渡りながら下を見ると、左の白井川に右の右股川が合流していた。駐車地点に到着すると、私の車を含め4台駐車していた。スノーモビルの車両が無くてほっとする。
ヒクタ峰 細尾根の東側 定山渓天狗岳 白井川と右股川

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 二人の山行記録 (遊びの時間含む) 
 2017(H29)年2月28日(火)
 晴れ 往復スノーシュー6.396km トレース有り 往復距離6.396km 登り2:31 下り1:23
 7:00右股橋前
7:25二股橋(スノーシューを履く)7:30→8:27P668m→9:19P880m→9:36頂上→10:15P668→10:33二股橋→10:59右股橋前