頂白山(482m) 毛無山(三角点:460.8m) |
ポイント 山頂は本峰480m、毛無山(三角点名:460.8m)、460m峰の3つのコブから成っている。頂白山の山頂標識のある毛無山の山頂は刈り払われていて、余市や仁木市街、余市川、尻場山(シリパ岬)、モイレ山が一望でき、綺麗な余市湾には忍路の兜岬も突き出ている。 |
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フルーツ街道ルート |
アクセス 小樽の塩谷から北後志東部広域農道(フルーツ街道)を走る。余市を過ぎ、仁木の中心部を通り過ぎ、国道5号線に抜ける手前に右が舗装、左が林道の交差点がある。 この左側にログハウス風の民家が2軒あり、この奥が登山口になる。登山口には駐車場がないので、右折して路駐するのが良いと思う。 国土地理院地図 GPSトラックは「山の地図帳2009.1.12」へ 周辺地図 |
1月12日 <2009(H21)年 往復スキー7.987km 登り3:44 下り1:03> |
朝焼けで真っ赤に染まった積丹の山々を背に、舗装道路を渡って登山口に向かう。天気の良いうちに山頂へと急ぐが、少し風邪気味だったためか体が鉛のように重く感じられる。雪質も湿り雪で30cmはあるので、ペースが上がらない。一息入れながら振り返ると尻場山(シリパ岬)が朝陽に赤く染まっているのが見えた。道路沿いを流れる水の中には、白い霜の花が輝いていた。 |
登山口 | 尻場山(シリパ岬)を | 霜の花 | 水が流れている林道 |
今日の体調から、送電線下から北西尾根に取り付いて、最短を目指すことはせず、大人しく林道を辿ることにした。再び、一息入れながら振り返ると八内岳方向が青空の下に見えるようになる。目の前には頂白山が見えるようになるが、まだまだ遠い。この辺りはウサギやノネズミの足跡がやたらと多い。振り返ると天狗岳と思われる真っ白な山が見えて来た。 |
八内岳方向 | 頂白山を | ウサギの足跡 | 天狗岳 |
標高210mのカーブ手前で、一息入れながら後を振り返ると「尻場山(シリパ岬)」が急峻な姿を見せていた。カーブを曲がりきると目の前に頂白山が見えて来る。大黒山は目の前には見えるが逆光なので真っ黒にしか見えない。時折、隣りの尾根から数人の声が聞こえる。大黒山に行くのだと思う。ラッセルする雪が湿り雪でストックを刺した後は真っ青だった。この重たい雪が深さを増して行くに従い体力が奪われ、休む回数が多くなる。堪らず、2段あるクライミングバーを最高の高さにして、足を上げなくてもスキー板のトーが雪面に上がり易くする。休みながら振り返えり、青空の下にある「八内岳」や「天狗岳」を見て精気を整える。 |
尻場山(シリパ岬)を | 頂白山を | 八内岳方向 | 天狗岳をバックに |
八内岳、稲倉石山、天狗岳、湯内岳が連なって見える辺りから、50歩行っては5歩分休み、40歩行っては5歩分休みとペースが落ちて、最後には6歩行って4歩休みとなった。 |
八内岳 稲倉石山 天狗岳 湯内岳 |
愛棒が見かねて、少しラッセルを交替する。すると、少し持ち直すが、また、ローペースとなる。林道のヘアピンを辿ると距離があるので、短絡して三角点を目指す。尾根に上がると、兜岬、塩谷丸山が見え出す。目の前にある平らな460m峰はウサギやシカの足跡だらけだった。このコブに上がるともっと良く塩谷丸山が見えそうだがもう足が動かないので三角点を目指す。三角点の手前は広場になっていて、少し下がって、また、上がる。愛棒は疲れたので下にいると言うので、私が一人で三角点を目指す。 |
山頂直下の林道 | 兜岬 | 塩谷丸山 | 三角点:毛無山 |
三角点からは「余市や仁木市街、天狗岳、湯内岳、尻場山(シリパ岬)、忍路の兜岬が一望出来た。青い海の向うに増毛の山々も見渡せる。 |
天狗岳 湯内岳 仁木市街 尻場山 モエレ山 余市市街 忍路の兜岬 |
尻場山をバックにした余市市街には蛇行した余市川が見えその河口にはモイレ山が見えていた。忍路の兜岬も畚部、蘭島越しに海の上に突き出ていた。山側を見れば「然別」の岩塔が見えていた。帰りがけ、三角点「毛無山」を探すと、雪の中から傾いた頂白山と書かれた山頂標識が覗いていた。広場へ下る時に、クライミングバーをそのままにして滑り降りたら、つま先滑りに様なヘンテコな格好になり、危なく転ぶところだった。広場からは主稜線沿いに480mの最高地点を目指して登って行く。 |
余市市街を | 兜岬 | 然別の岩塔 | 広場から主稜線へ |
途中で、大黒山とふるとる(東峰)が見えて来る。山頂かと近づいて行くと、手前の小さなコブだった。更に奥に進むと、転げ落ちそうな山頂に着いて雄叫びをあげる。 |
ふるとる・大黒山 | 手前の小さなコブ | 山頂直下 | 山頂(大×) |
山頂は、木立が邪魔で三角点よりも展望が良くない。 |
天狗岳 湯内岳 尻場山 モエレ山 余市市街 忍路の兜岬 |
山頂から少し下って八内岳や大黒山、ふるとる(東峰)、長峰、雲のかかった余市岳を見ながら昼食にする。昼食中に12時になったのか、鐘の音が聞こえる。鐘の鳴る丘だと言ったら、愛棒は、鐘の聞こえる丘だと言う。 |
八内岳 | 長峰・余市岳 | ふるとる・大黒山 | 然別の岩塔 |
昼食が終わり、シールを外し、オールマイティのギンパラを塗り下るが、ギンパラでは雪が付き滑らない。仕方が無く、黄色の湿り雪用ワックスを塗り直すと滑り出した。ようやく、駐車場所に着き、帰り支度をしていると、車でご夫婦が近づいてきて、大黒山の登山口を探しているとのことだった。登山口はスキー場が一般的で、私は頂白山の西側の尾根が良いかもしれないと答えた。 |
=山名考= 頂白山の読みは、山麓に「関井農園頂白山観光関井(セキイノウエンチョウハクザンカンコウセキイ)」があることから、地元では「ちょうはくざん」と呼ばれているのだろう。 |
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二人の山行記録 2009(H21)年1月12日(月) 晴れ 湿り雪の新雪40cm 往復スキー7.987km 登り3:44 下り1:03 7:48駐車場所→8:29送電線下→9:36P300→11:07三角点11:12→11:38頂上11:39→11:43昼食12:20→12:49P300→13:04送電線下→13:19駐車場所 |