雨竜沼湿原(850m)展望台(930m)

 ポイント
 景色も抜群で、花あり、滝あり、川あり、多くの沼ありで、変化に富んでいる。

 アクセス
 雨竜町の大きな看板から、舗装と砂利が交互にある暑寒別雨竜停車場(道道432号)線を行く。途中で、幅の狭い尾白利加ダムの上を走行する。最後に、広い駐車場のある雨竜沼湿原ゲートパークに突き当たる。
 国土地理院地図 GPSトラックは山の地図帳「2013.10.7」へ Google Map
 7月19日<1995(H7)年 > 南暑寒岳にも雨竜沼の記述があります
 
 7月30日<1995(H7)年 >
 よちよち山歩きを初めた時に、タビックスのツアーに参加したが、生憎の雨の日に当たってしまった。天気が良ければ綺麗な所に違いないが、雨に降られると気持ちが萎えいてしまう。沼の前に張り出した木道の所で、昼食のオニギリ弁当を食べる。
湿原をバックに 木道を 沼が
 展望台まで行く時間がありそうだったので急いで展望台に足を伸ばす。展望台はテラスになっていて、大勢の人が上がっていた。早速、記念写真を撮す。
お花畑 展望台
 
湿原一望(↑大)
 展望台から、煙った湿原が一望でき、来た甲斐があったと喜ぶ。
 ツアーの悪いところは、悪天候でも行かなければならないところだと思う。
 10月7日<20013(H25)年 往復12.228km 登り2:15 下り2:09>
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=
 愛棒が管理事務所で、登山届と協力金(一人500円)を払いに行く。私は外で、案内図を見ていると、熊の掘り返し箇所が赤丸で示されていた。結構、多いのに驚くが、南暑寒岳の登山道にもあるようだった。この地図は、上が南になっているので、違和感があった。ゲートパーク登山口の奥に入ると、平成17(2005)年11月にラムサール条約に国際保護湿原として登録されたようだ。
管理事務所 案内図 ゲートパーク登山口 ラムサール条約
 愛棒がようやく、事務所から出てきた。事務所では、監視カメラに写っていた熊の写真を見せられ、熊の出没が多く、掘り返しも多数あるので、注意してくださいとのことだった。更に、南暑寒岳に一人では登らないで欲しいと言われたようだ。独特の形をした円山(853m)を見上げながら、出発する。鉄の橋を渡るが、大きな木の根が引っかかっていて、豪雨の跡が生々しかった。ペンケタン川に架かる渓流第一吊橋を渡る。
円山 鉄の橋を 渓流第一吊橋 ペンケタン川
 吊橋を渡ると、直ぐに「ごくろうさま/白竜の滝まで500m/雨竜沼湿原入口まで2,200m/南暑寒岳まで8,200m」の標識が現れる。紅葉が始まった道を、小沢や円山を見上げながら辿って行く。
白竜の滝まで500m 紅葉の始め 小沢 円山
 恵岱岳の岸壁を見上げると、地層が面白い形に見えていた。この岸壁に下に白竜の滝が、音を立てて流れ落ちていた。滝の上も紅葉を見上げながら登って行くと、白竜の滝の標柱が現れる。
恵岱岳の岸壁 白竜の滝 滝の上 標識
 改めて、白竜の滝を見ると、滝壺まで覗けた。白竜の滝を後にして、登って行くと渓流第二吊橋が現れる。吊橋の行く手の紅葉み綺麗だった。
白竜の滝 渓流第二吊橋 紅葉 紅葉
 吊橋を渡ると「湿原入口まで1,500m/南暑寒荘まで1,500m」の看板が立っていた。ペンケタン川の左岸沿いの急な険竜坂を登って行く。大きな木の根を乗り越えると、ペンケタン渓谷が覗けるようになる。登山道の傾斜が緩んでくると、ペンケタン川沿いの道になる。
湿原入口まで1,500m 木の根の上を ペンケタン渓谷 ペンケタン川
 川沿いの登山道から離れて、登って行くと、暑寒別岳をバックにした湿原が望まれる。「ここから国定公園/特別保護地区です」「湿原入口まで350m/自然を大切に」の看板が立っていて、いよいよ湿原になる。歩きにくい泥落としの木道を下って行くと、テラスがあり、看板が立っていた。花の解説もあるが、エゾリンドウはエゾオヤマリンドウにように思えるのだが。
湿原が 湿原入口まで350m 泥落としの木道 植物案内
 監視カメラのあるテラスを後に、南暑寒岳を真正面に見ながら木道を辿って行く。道端にはエゾオヤマリンドウが、奇跡的に残っていた。
テラス 南暑寒岳 木道を エゾオヤマリンドウ
 湿原の中をノエノエと流れるペンケタン川を見ながら木道を辿って行く。
           ←大
ペンケタン川
 雲のかかった南暑寒岳と、辛うじて輪郭がみえる暑寒別岳を見ながら黄金色のヌマガヤの草原を辿って行く。展望テラスが現れ、上がって記念写真を撮す。
暑寒別岳を 展望テラス 記念写真を
 展望台からは、大きく蛇行するペンケタン川が見えていた。
           ←大
ペンケタン川
 湿原に延びる木道は、南暑寒岳と暑寒別岳の方向に延びている。
                     ←大
南暑寒岳        暑寒別岳
 木道からはハート形の沼、紅葉したウリュウコウホネ、ウリュウコウホネの無い水面の波を間近に、遠くに、暑寒別岳を見ながら木道を辿って行く。
ハート形の沼 ウリュウコウホネ? 水面の波 暑寒別岳と沼
 木道から間近に見える湿原一大きな大沼の傍を通るが、一番、波立っていた。
                     ←大
大沼
 南暑寒岳や暑寒別岳をバックに波立つ沼を見ながら木道を辿って行く。
                     ←大
        南暑寒岳   暑寒別岳
 広い横張りの木道が、浮島橋分岐から細い縦張りとなると、一方通行になる。橋を渡ると、熊の掘り返しが至る所に見られる。熊の足跡は無いかと探すが、草の上なので探せなかった。一応、熊が居ないか見渡すと、群馬岳から流れ出るペンケタン川が目に入って来る。
浮島橋分岐 熊の掘り返し ペンケタン川
 浮島のある沼を見ていると、逆に見つめられている様な気分になった。
                               ←大
見つめる浮島の沼
 コウホネ沼と思われる綺麗な沼を眺めながら辿る。花の時期には、黄色い花が顔を出しているのだろう。
           ←大
コウホネ沼
 恵岱岳をバックにし、黄金の一色に染まった湿地の中に点在する池塘群を見ながら木道を辿って行く。
           ←大
池塘群
 木道は暑寒別岳に向かって延びていて、道端にはシロモノワレモコウが咲いていた。遠くの池塘群や黄金色の湿原の中を辿って行く。
暑寒別岳 シロモノワレモコウ 池塘群 湿原
 行く手に見えていた、暑寒別岳も姿を消してしまう頃、ヒョウタン沼が見えて来る。
                     ←大
湿原の中にヒョウタン沼
 ヒョウタン沼は見る角度によって、瓢箪形に見える。
           ←大
ヒョウタン沼
 トンボ沼は、水深が浅いのか、中まで草が生い茂っている。
           ←大
トンボ沼
 展望台分岐に差し掛かると、「南暑寒岳まで3,300m 湿原入口まで2,000m/展望台まで480m」「南暑寒岳まで3,000m/雨竜沼湿原入口まで2,600m」の標識が立っている。展望台の道は、展望の無い登りになり、展望が開けると展望台になる。
展望台分岐 展望台へ 展望台 標識
 展望台周辺の木立が大きくなったのか、展望台が奥まったのか、以前よりも展望が開けていないように感じた。それでも、恵岱岳、群馬岳に囲まれた湿原が見渡せた。
           ←大
恵岱岳         湿原        湿原入口 群馬岳
 展望台は段々になっていて、以前のような雨宿りの機能は無かった。以前のベンチは藪の中にひっそりと、その役目を終えていた。温かい、ココアを飲んで、一休みをする。昼食には、少し早いので、展望テラスまで下がって昼食にしようと、早々に下山を開始する。展望台分岐からは時計回りに一方通行になっている。帰りの木道からは沼が遠くになり、浮島の浮いている沼も見えるが迫力がないように感じた。
展望台 展望台分岐 浮島の沼
 突然、殺風景な道になって来て、以前の木道よりも、大きく山側に迂回したように感じた。ヒツジグサの沼を探すが、同定出来るところまでは行かなかった。真っ直ぐに延びる木道を辿って行く。
ヒツジグサの沼? 木道を
 恵岱岳方向には池塘群も現れる。
                     ←大
池塘群
 蛇行するペンケタン川を横に見ながら引き返す。
                     ←大
ペンケタン川
 浮島橋の分岐に到着すると、波立つ沼が見えてくる。再び、広い木道を辿って行き、展望テラスに到着する。テラスのベンチで腰掛け昼食にする。テラスに若い男性が上がってきたので話をしたら、熊が怖いので展望台には行かなかったと言う。事務所の説明を聞いたら、怖くなったと言う。
 昼食を済ませて、ペンケタン川を見て、一度、登り返す。
波立つ沼 木道を ペンケタン川 登り返し
 再び、ペンケタン川沿いの登山道を下って行くと、大きな木と大きな岩が登山道にはみ出している所を通過する。ペンケタン渓谷の険竜坂を下って行く。第二渓流吊橋を渡り、紅葉を見ながら下って行くと、再び、白竜の滝に到着する。
ペンケタン渓谷へ 大きな木 紅葉 白竜の滝
 白竜の滝の標識から急な鎖場の枝道を下りて行くと、下にも標識があり、上からよりも良く見える。更に、河原に下りる急な道があり下りて見ると、滝を見上げることが出来る。滝の飛沫を浴びながら、上下に二枚撮してみる。滝の右側の岸壁も見応えがあり、見上げてしまう。
白竜の滝 川原から 岸壁の上段
 岸壁の中断から下にも細い滝が流れ落ちていた。白竜の滝の標識と記念写真を撮す。広場には、石仏も鎮座していた。
岸壁の中段 岸壁の下段 白竜の滝(大×) 石仏
 帰りは、平らな道を辿り、横になった道標の所に出る。第二渓流吊橋、第一渓流吊橋、鉄の橋を渡り、ゲートパーク登山口に到着する。ポストに下山届けを入れて終わる。
道標 第二渓流吊橋 鉄の橋を ゲートパーク登山口

 =カメムシ考=
 駐車場に戻り、車のドアを開けると、ドアの隙間に、びっしりカメムシが潜り込んでいた。慌てて、払い出す。しかし、家に帰って、ドアを開けてびっくり、まだ、ぞろぞろと入り込んでいたので、また、払い落とす。
 次の日、洗車しようとドアを開けると、また、ぞろぞろと出てくる。仕方が無く、一匹づつ踏み潰すが、生臭くて胸が悪くなる。次の日は、もう居ないかと思ったら、3匹入り込んでいた。明日はどうだろう・・・

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 二人の山行記録(遊びの時間を含む)
 2013(H25)年10月7日 展望台まで 往復12.228km 登り2:15 下り1:57
 8:57駐車場→9:11渓谷第一吊橋→9:28白竜の滝→9:33渓谷第二吊橋(湿原入口まで1.5km)→10:16湿原入口まで350m→10:21テラス→10:28展望テラス→10:37浮島橋分岐→11:00展望台分岐(展望台まで480m)→11:12展望台11:28→11:40展望台分岐→12:18展望テラス12:18→:→13:01渓谷第二吊橋→13:05白竜の滝13:13→:13:23渓谷第一吊橋→13:37駐車場
 1995(H7)年7月30日 展望台まで2:20