つげ山(934.8m)

 ポイント
 白井岳(国際スキー場)の近くにあり展望が良い。「小樽内川」沿いの林道から「奥手稲の沢川(夕日沢)」方向に右折し、尾根に取り付く渡渉ポイントを見つけることが重要だ(一番始めの北西尾根は頂上直下で岩尾根に阻まれる)

 アクセス
 「定山渓レークライン(道道1号:小樽定山渓線)」を小樽の朝里(冬季夜間通行止:夜19時〜朝7時)経由で「春香山登山口(夜間駐車禁止)」を目指す。登山口に着くと、平日だけあって誰もいないが、除雪はしっかりなされていた。
  国土地理院地図  GPSトラックは山の地図帖「2009.2.9」へ 周辺地図
北北西尾根コース
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=
北西尾根コース
 1月26日 <2002(H14)年 登り2:25 下り1:54 スキー 途中撤退>  北の山遊詩:狸寝入りの雪だるま
 「春香山登山口」に着くと、先客が3台あり、1の男性が準備していた。われわれも準備をしていると学生が5人ガンガン音楽をかけて到着した。女性も一人混ざっていた。学生の一人が我々に、何所へ行くのかと盛んに声をかけてくる。相棒はトンチンカンに「股下山」の方を指差す。見かねて「つげ山」だと告げる。すると、相手は山を滑りにきたのですかと聞き返す。我アソビホロケール隊もそのつもりだったのだが。
 学生の装備はプラブーツ始め、羨ましいくらいの最新の完全装備だった。どうやら、「奥手稲山小屋」の屋根の雪を下ろしに行くらしい。
 最初の分岐では、みんな「奥手稲の沢(夕日沢)」の方に右折していた。先日の長谷川さんご夫婦の直進するトレースはほとんど雪に埋っていた。
 送電線を過ぎたので、渡渉地点を探す。もうそろそろと思うが、スノーブリッジがあるようで、適当のがない。左に632mの山が迫ってきたので、しかたなく少し戻り、ようやく、尾根に辿りついた。
 雪は下が固く、表面にサラサラ雪が15cm程度で、ラッセルらきしものもなく快調に登る。しかし、隣の尾根がゲレンデのように見え出し、我々が取り付いた尾根にはコブが3つも出だす。「白井岳」もみように近い、「定山渓天狗岳」も見える。どうやら、「奥手稲の沢」を右折し、一番始めの北東尾根に登ってしまったようだ。地図では、急だが行けそうなので、そのまま登る。林道のようなところもあり、それに沿って登ると、山に突き当たるので、また、尾根に上がる。途中で山頂方向も見え出す。
奥手稲の沢沿いの林道 展望のない尾根を 隣の登るはずだった尾根 頂上方向を
 最後に、尾根が狭くなり、両側が崖になってきた。スキーでは登ることが出来なくなったので、ツボ足で登ろうかと、スキーを脱ぐとズブズブと腰まで埋り、踏み固めようとしても埋るばかりで、目の前には背丈ほどの壁を作ってしまった。カンジキやスノーシューズでも無理だと思う。地図では850m地点と思われ、後数メートルで平な所に上がれるのだが残念だった。
 地図の等高線はそんなに混んでいないのだが、百々瀬さんや西條さんはここをクリアして山頂に辿り着いいているのだが、やはり、体力も技術も違うと思い知らされた。「定山渓天狗岳」を横目に見て、「白井岳」を目の前にして昼食をする。
岩塔の側面 岩塔をバックに 定山渓天狗岳 白井岳と長白稜
 昼食しながら良く見ると、「白井岳」の手前に「股下山」、「白井岳」から伸びる「長白稜」、その奥に「朝里岳」が見えていた。
                     ←大
                            白井岳 股下山 長白稜 朝里岳
 帰りは「春香山」「和宇尻山」「南岳」「奥手稲山」が良く見えていた。この尾根は滑れるところは僅かで、その上、滑る雪と滑らない雪が入り混じっているので転びまくる。お陰で、相棒のバインディングは木ねじが緩み2度ほど締めるが、すでにバカになっていた。渡渉地点に着くと、雪だるまが寝ていた。
春香山 和宇尻山 南岳 奥手稲山方向 僅かに滑ることができた 渡渉地点の雪だるま
 2月9日 <2009(H21)年 登り4:04 下り1:40 スノーシューイング>
 駐車場から「小樽内川」沿いの林道を辿る。確りしたトレースの上に昨夜から降った新雪が30cm位積もっていた。分岐から送電線の下を潜って「奥手稲の沢川(夕日沢)」沿いの林道に右折する。次の送電線を潜り、「奥手稲山」の西尾根の山が迫ってくると、いよいよ渡渉地点になる。沢にスノーブリッジを探しながら辿ると、ピンクテープが見えてくる。
駐車場 林道から送電線を下を 奥手稲山の西尾根 渡渉地点
 「奥手稲の沢川(夕日沢)」に架かるスノーブリッジもしっかりしていて、尾根の特定も直ぐに出来た。 当初は、一番傾斜が緩やかな北尾根を考えていたが、スノーブ リッジを渡ると、そこに待ち構えていたのは、重たい新雪で埋まった沢だった。膝上まである新雪なので、一生懸命足を上げるが一向に進まない。これは、駄目だと思い、少し急な所はあるが距離の短い北北西尾根に変更する。尾根に上がっても、深い雪のラッセルが続き喘ぎながら登って行く。体が熱くて堪らず、アウターからセータに着替える。730mのコブに着くと、冬木立越しに真っ白な「朝里岳」が見えて来る。
奥手稲の沢川 尾根の深い雪 喘ぎながら登る 730mのコブ
 730mのコブからは少し尾根が右手にずれ、細尾根の急登になる。急登で、また、ペースダウンかと思ったら積雪が30cm位に少なくなり、返ってスピードが上がる。尾根には大きな木が真ん中に鎮座していた。「長白稜」と「朝里岳」も見え出す。後には可愛い「小舎上山」を見ながら登って行く。風が冷たくなってきたので、セータからアウターに着替える。
 遂に、前回敗退した北西尾根の憎き岩尾根を右に北尾根を左に見るようになると、傾斜が緩やかになりだす。その代り、また、膝上の積雪になり、もはや風前の灯火のように、弱弱しく登って行く。
大木が 長白稜と朝里岳 岩尾根 北尾根が
 目の前に真っ白な雪原の台地が現れるが、上がらずにコルを目指す。当初は台地の最高地点910mに寄ることにしていたが、そんな余裕は無かった。「つげ山」が目の前に見えるのだが、中々着かない。雪原の台地からは青い海が見え、その奥に増毛の山々が見えて来た。太った雪の猿を木の上に見つける。コルが近くなり台地越しに「定山渓天狗岳」が頭をもたげて来る。  
雪原から山頂を 増毛の山々 太ったお猿さん 定天が
 台地に上がると一気に展望が開けてくる。目の前に「迷沢山」「烏帽子岳」、遠くに「札幌岳」、目の前に「四ツ峰」、その奥に雪崩斜面の見える「小天狗岳」、「定山渓天狗岳」、その奥に「無意根山」が見えて来る。
                               ←大
                 迷沢山      烏帽子岳        札幌岳 四ツ峰 小天狗     定天 無意根
 「定山渓天狗岳」は逆光だが、険しい姿を見せ、その奥に真っ白な「無意根山」が見えていた。ようやく、山頂への最後の登りになるが、あと高さにして30mを中々登ることが出来ない。何度も足を止めて一息入れる。その度に、どの位登ったか確認するために振り向くと、「白井岳」や「ヒクタ峰」が望まれる。
定天 山頂へ 白井岳 ヒクタ峰
 山頂直下は木が少なく、右側が崖になっている。木立の間からは「長白稜」と真っ白な「朝里岳」が見えて来る。振り向けば愛棒が「定山渓天狗岳」をバックに登って来ていた。今度こそ、山頂だと真っ白な山頂を見上げ、一気に登り切る。
山頂直下 長白稜と朝里岳 振り向けば定天 山頂
 ようやく、山頂に着き北を向いて座るが、既に出発から4時間が経過していた。疲れたきった体に時折地吹雪が舞うが、景色を堪能しながら遅い昼食をする。増毛の山々も青い海に向うに見え、「春香山」「和宇尻山」「南岳」「808m峰」「奥手稲山」、ユートピアゲレンデのある「984m峰」「994m峰」と見回す。しかし、何か足りない気がする。いくら見回しても近くにあるはずの「手稲山」が無い。どうやら、「994m峰」に隠れているようだ。
                               ←大
      春香山 和宇尻山   南岳       808m峰      奥手稲山       984m峰         994m峰
 南側には二コブの「迷沢山」、「烏帽子岳」、遠くに「札幌岳」、近くに「定山渓天狗岳」、奥に真っ白な「無意根山」が見えていた。「小天狗岳」と「ヒクタ峰」は冬木立が邪魔してすっきりしない。
                               ←大
  994m峰                  迷沢山     烏帽子岳   札幌岳                 定天 無意根
 最後に「定山渓天狗岳」「札幌岳」「烏帽子岳」を見回し、山頂で記念写真を写し下山する。ドラキュラが棺桶を引っ張った跡と化したトレースを下り出すが、何と楽で快適なことかと思いながら下る。
定山渓天狗岳 札幌岳 烏帽子岳 山頂
 台地からは「春香山」「和宇尻山」「南岳」越しに青い日本海が広がり、その奥に増毛の山々が真っ白な姿を浮かばせていた。上空には紅白のヘリコプタが慌しく行き交っていた。急斜面はトレースを串刺しにしながら下る。
青い海(↑大) 増毛の山々 ヘリコプタ 急斜面を下る
 スノーブリッジを越えて林道に出ると、気が緩んだのか疲れがどっと出る。敗残兵のようにうつむきながら辿って行くと、日の光が雲と戯れ虹の色を伴ってスポットライトの様に照らしてくれる。「小樽内川」には白いブーツが浮いていた。ようやく、雪で埋まってしまった春香山小屋に辿り着く。
スノーブリッジを越え 太陽と雲 白いブーツ 春香山小屋
北尾根コース(未踏)
 スキー向きか?
東尾根コース(未踏)
 小屋の帰り道に・・

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 二人の山行記録 (遊びの時間含む)
 2009(H21)年2月9日(月) 晴れ 積雪30cm〜60cm スノーシューイング 登り4:04 下り1:40
 9:08駐車場→9:20エコニクスの森林分岐→10:05渡渉地点→北北東尾根→10:19P740m→12:53コル→13:12山頂13:37→14:30渡渉地点→15:03エコニクスの森林分岐→15:17駐車場
 2002(H14)年1月26日(土) 晴れ 積雪15cm スキー 登り2:25 下り1:54
 9:30駐車場→9:39エコニクスの森林分岐→10:06渡渉地点→10:29北東尾根→11:58岩塔(850m)12:45→13:56北東尾根→14:17渡渉地点→14:33エコニクスの森林分岐→14:39駐車場