十勝岳(2077m)          OK 

 ポイント
 登山口の望岳台からも、名に恥じない展望が開けている。山頂からの展望も最高だ。途中にある真っ黒な溶岩の岩山や火口は見ごたえがある。小石や岩で歩き難いところが多いので登山靴が必要だ。
望岳台コース

 アクセス
 上富良野市街から吹上上富良野線(道道291号線)を走り、十勝岳温泉の手前から十勝岳温泉美瑛線(道道966号線)を走り、十勝岳望岳台を目指す。望岳台には広い駐車場がある。
 国土地理院の地形図 GPSトラックは「山の地図帳2004.9.4」へ 周辺地図
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=
 8月3日 <1998(H10) 登り2:44 下り2:03 >
 南暑寒岳に行こうと、車を走らせ滝川のICに着くが天気が思わしくない。富良野方面だけが曇の予報になったので、上ホロカメットク山を目指す。望岳台に辿り着くも、上ホロカメットク山の登山口は無く、仕方がなく十勝岳に登ることになってしまう。登って行くとガレ場にガンコウラン、シラタマ、リンドウ等の高山植物が見られた。避難小屋から上は火山灰と岩だらけで、頂上は見えないが、火口は迫力があった。頂上直下は火山灰が深く靴が埋まって登りにくかった。
頂上直下 頂上
 頂上に着くが、小雨で何も見えなかったが、何とか昼食を終える。頂上は瓶や缶が散乱して汚れていた。
 帰りは、幸い風が無かったので、傘をさしながらダラダラと下って行く。
 9月4日 <2004(H16)年 登り3:13 下り2:40 >
 望岳台に着くと1組の夫婦が準備をしていた。われわれも早速、準備をして、売店の前にビニールシートをかけた台があり、その中から登山届を取り出し記入する。今日は1組しか記入されていない。先程のご夫婦も記入しないで先行して行った。
 大雪山国立公園の看板の所から、小石が邪魔して歩き難い登山道を登って行く。望岳台の石碑が自然石風に造られ自然に溶け込んでいるようだった。先行のご夫婦は早いペースで登って行くので、距離が段々離れて行く。
望岳台の駐車場 国立公園の看板 望岳台 距離が離れ
 望岳台の石碑を過ぎると、直ぐに白銀荘分岐になる。先行のご夫婦は早いペースで登って行くので、距離が段々離れて行く。一息入れ望岳台を振り返ると、牧草地が鮮やかな緑色だった。登山道脇にはシラタマノキが白い実を付けていた。「20十勝岳まで3.9km」の距離標識も現れる。
白銀荘分岐 望岳台を振り返る シラタマノキ(大×) 距離標識
 暫く登ると、また、白銀荘の分岐が出てくる。先行していたご夫婦のペースが落ちてきたので、自然に先へ行く。前十勝岳を仰ぎ見、三段山を横から見ると植物が少ないが紅葉になっていて綺麗だった。景色を見ていると、一人の若い男性は軽くわれわれを抜いて行く。
 湿った火山灰の道をトラバース気味に進むと美瑛岳の分岐が現れる。岩に黄色いペンキで名前と矢印が書かれ、道標も完備されている。追い抜いて行った男性は美瑛岳の道に進んで行った。
 また、前十勝岳に向かい登って行くと十勝岳避難小屋が現れる。
前十勝を仰ぎ見る 三段山 美瑛岳分岐(十勝は右) 十勝岳避難小屋
 三段山の山腹は紅葉で、その手前に枯れて白くなったハイマツがハリネズミの針のように見えていた。振り向くと十勝岳避難小屋が小さくなっていて、「望岳台・十勝岳/十勝岳→2.7km/避難小屋←0.2km/望岳台←2.5km/標高1,380m」の標識も出てくる。前十勝岳の噴煙も雲と見分けが出来るようになってきた。
白い枯れハイマツ 十勝岳避難小屋が 標識 噴煙が間近に
 噴煙を見ながら登って行くと、左側には流れ出た溶岩がゴジラの肌のように見えてくる。火山灰の斜面に、飛び出た気になる岩を発見する。振り返ると、荒涼とした火山灰の沢の奥に十勝岳避難小屋が小さく見えていた。
噴煙 ゴジラ肌の溶岩 気になる岩が 十勝岳避難小屋が
 昭和火口のコブに上がる前に待望の頂上がグランド火口の向こうに見えてくる。十勝岳→/←望岳台/十勝岳→1.6km/避難小屋↓1.6km/望岳台↓3.6km/標高1,720m」の標識がある。コブからは美瑛岳が顔を出し、その奥に隠れて美瑛富士が見えてくる。荒々しい摺鉢火口壁を見ながら溶岩の尾根を登って行くと、先行しているご夫婦が見えていた。
グランド火口と本峰 標識 摺鉢火口壁 先行者が
 昭和火口と摺鉢火口の間のコブへ上がると大パノラマが開けていた。ギザギザの鋸岳に向って歩き出す。
                     ←大
美瑛富士     美瑛岳          摺鉢火口       鋸岳         コブ       グランド火口
 丸裸の十勝岳、噴煙を上げる62-U火口は原始の姿を曝け出しているようで、始め人間ギャートルズの気分になる。
                     ←大
       グランド火口        十勝岳          62-U火口           前十勝岳
 溶岩の稜線の上を摺鉢火口とグランド火口の間を辿る。摺鉢火口の中を覗いて見るが本当に摺鉢のようだ。美瑛富士、美瑛岳、十勝岳を見ながら登って行く。
摺鉢とグランド火口の間を 摺鉢火口の中を覗く 美瑛岳  十勝岳
 緑色の山肌を持つ美瑛岳の裏から鋸岳にかけては荒々しく見える。
                     ←大
    美瑛岳                             鋸岳    
 火口壁の上を辿る登山道は稜線とグランド火口に中に少し入る道に分岐する。この道は稜線を行くが直ぐに合流する。62-2U火口からは盛んに噴煙が出ていて、火山性ガスで息苦さを覚える。繋ぎトンボの群れが登山道を越えてグランド火口の方に飛んで行く。
道の分岐 尾根道を 62-U火口 グランド火口の縁を
 山頂を見上げる沢に到着すると盛んに白煙がでていた。噴煙かと中を覗くと、雪が沢をトンネル状に埋めていて、水蒸気が発生していた。この沢を迂回するように尾根に取り付く。尾根の取り付きは、以前、火山灰が厚く堆積していて蟻地獄のようだったが、今回はその面影が無いくらい道が細く火山灰は踏み固められていた。グランド火口を振り返り、山頂へと最後の急登に望む。
雪渓 雪のトンネル状 尾根に取り付く グランド火口を振り返る
 黒くポカーンと開いた雪のトンネルを振り返っていると、今まで晴れていた山頂にガスがかかり見えなくなった。登山道の縁からも水蒸気が出ていたので触ってみたら、冷たかった。どうやら、今朝は冷えたようだった。
 前十勝の分岐(通行禁止)に到着し、先行4人組が休んでしまったので山頂へ先に行くことになる。再び、山頂は晴れだしほっとする。
雪のトンネルを振り返る 山頂へ ガスが 山頂が晴れ
 山頂に上がると、雲が多いものの、360°の大展望に歓声を上げる。山頂の南側が比較的晴れていて、下ホロカメットク山、境山 、トウヤウスベ山、雲の中に上ホロカメットク山が見えていた。最初は、下ホロカメットク山を富良野岳と勘違いしていた。
                     ←大
      下ホロカメットク山  境山                 トウヤウスベ 上ホロカメットク山
 西側には、上ホロカメットク山、三峰山、富良野岳、少し離れて富良野西岳が望まれた。
                     ←大
      上ホロカメットク山 三峰山 富良野岳         富良野西岳
  62-2U火口の噴煙は迫力があった。
                     ←大
                       62-2U火口
 山頂標識が無いので探すと、壊れた山頂標識が回収もされずに転がっている。替わりに変てこな宗教色の強い御影石で出来た碑が設置されていた。石碑の裏には十勝岳と書かれた小さな板切れが申し訳無さそうに置かれていた。更に、十勝側には真新しい棒杭が突き刺さっていた。国立公園内に相応しくない石碑と棒杭のように思われるのだが、良く国は許可したものだと呆れる。
 更に、驚いたのは野良キツネが出没して餌をねだることだった。こんな現実を62-2U火口は怒っているかの様に噴煙を上げ続けていた。
 山頂は大賑わいだったので、風下の十勝側の岩陰に陣取るが、上でタバコを吹かしている連中がいて煙たい。富良野岳、三峰山、上ホロカメットク山、上ホロカメットク避難小屋が望まれた。新得側からの登山道を探すが、上から見ても判然としなかった。上ホロカメットク山からの登山道からも登山者が行き来していた。反対を向くと美瑛岳が望まれ、その後にオプタテシケ山の頭が僅かに覗いていた。
哀れな山頂標識 美瑛岳とオプダテ 上ホロからの登山道 美瑛岳とオプダテシケ
 青空に映える山頂を後にして下山する。以前、尾根取り付き部にあった蟻地獄のような厚い火山灰の道はなく、細い道に変わっていた。改めて、尾根取り付きを振り返るがかなり侵食が進んでいて、登山道は無くなるのではと思われた。帰りは分岐からグランド火口の下側の道を進む。
山頂を振り返る 以前の蟻地獄は 尾根取り付きを グランド火口の下の道
 コブから下る時に、避難小屋や望岳台、真っ青な白金ダム、緑の牧場が望まれる。勿論、富良野、上富良野美瑛市街が一望できる。途中、腰掛けるのに丁度良い岩があるので、相棒の膝に負担がかからないように、何度か休憩しながら下る。岩は温まっていて心地良い秋を感じる。足元にはメアカンキンバイやエゾオヤマリンドウが最後の花を咲かせていた。大雪山方向には旭岳が噴煙をだしている姿が望まれる。
望岳台を望む メアカンキンバイ エゾオヤマリンドウ 旭岳の噴煙が
 望岳台に着いて、山を振り返ると、美瑛富士、美瑛岳、十勝岳、三段山、富良野岳が勢ぞろいしている。前十勝の噴煙の奥には十勝岳が僅かに頭を出していた。まさに、望岳台の名前に相応しい場所だと思う。
                     ←大
        美瑛富士   美瑛岳                         十勝岳        三段山       
 =温泉考=
 湯元白金温泉ホテル、入浴料は1人800円、シャンプ、ボディシャンプ、化粧品、髭剃り付き、露天風呂あり。

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 二人の山行記録(遊びの時間を含む)
 2004(H16)年9月4日(土) 晴れ時々曇り 登り3:13 下り2:40
 7:27望岳台→7:33白銀荘分岐→7:56白銀荘分岐(十勝岳3.9km)→8:19美瑛岳分岐(3.2km)→8:29避難小屋→8:42(2.7km)→9:41(1.6km)→10:05尾根取り付き→10:26前十勝分岐→10:40頂上11:40→11:53前十勝分岐→12:09尾根取り付き→12:26(1.6km)→13:24避難小屋→13:32美瑛岳分岐(3.2km)→13:54白銀荘分岐(十勝岳3.9km)→14:20望岳台
 1998(H10)年8月3日(月) 霧雨 登り2:44 下り2:03
 望岳台→27白銀荘分岐→20美瑛岳分岐→8避難小屋→34E地点→22F地点→22コル→18前十勝分岐→13頂上→9前十勝分岐→11尾根取り付き→17F地点→16E地点27避難小屋→8美瑛岳分岐→13白銀荘分岐→22望岳台