朝里天狗岳(683m)

 ポイント
 見晴しの良い頂上から、屏風岳やグレポン(岩塔群)の一部が間近見える。北側にあるピーク(展望台)からは360°の展望があり、頂上から望められなかったオタルナイ湖や小樽湾が一望される。
天殻橋ルート

 アクセス
 小樽定山渓線(道道1号)の魚留ノ滝を過ぎて、天殻橋を渡ると間もなく、右に駐車スペース(5台位のスペース)がある。
 国土地理院地図  GPSトラックは「山の地図帖2009.3.13」へ 周辺地図
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=
 3月13日<2009(H21)年 往復スノーシュー3.248km 登り1:14 下り28>
 駐車場から山頂を見上げ、道路を渡って法面を登る。法面を登り切り、一息入れながら振り返ると対岸に「沢頭」の岩塔が見えてた。小尾根を辿って行くと、一段と狭くなって来て目の前に木立越しに鉄塔が見えてくる。鉄塔に近づくと、送電線の下から山頂が望める。
駐車場所から山頂を 沢頭の岩塔 小尾根を辿る 送電線下から
 鉄塔の上を通り、小さな沢を渡ると、結構深い沢になる。スノーブリッジを探しながら上流を辿ると、丁度良いスノーブリッジがあった。沢を渡りながら、覗くと水が春の音を立てて流れていた。沢を渡り、直登せずに屏風岳とのコルを目指す。
結構深い沢 スノーブリッジ 口を開けた沢 コルへ
 暫し、木立が生い茂る中を辿って行くと、朽木の上に尻尾の生えた亀のような雪の塊がこちらを向いていた。コルに上がると木立越しに屏風岳が見え出す。後は、山頂まで真っ直ぐ登って行くが、ウサギが先行してくれていた。山頂近くなり、木立が薄くなって来たら、吹上越しに雲の様に真っ白な増毛の山々が望めるようになる。
亀? 屏風岳 ウサギの足跡 雲の様な増毛の山々
 山頂にしては少し藪だなと思いながら登って行くと、その奥に山頂が見えて来た。山頂の斜面越しに長峰や沢頭にあるグレポンの岩の一部が見えて来る。山頂越しには真っ白な積丹の山々が見えて来る。
山頂直下 長峰 グレポンの一部 積丹の山々
 頂上からは残念ながら海側は見えないが、山々はぐるっと見渡せる。山頂は木が無く岩山のようだが、海側は木々が茂っている。
 屏風岳は名の通り岩屏風だ。三角点のある「屏風岳」は左に、その左には吹上、ダムで石切場になった石切山と続いている。海の向こうには雲のように真っ白な増毛の山々が見えている。
                               ←大
石切山 吹上 増毛 屏風岳三角点                屏風岳
 朝里岳の北尾根にある三角点:沢頭にはグレポン(岩塔群)の頭も見える。なだらかな長峰の尾根には995m峰、837m峰が小さなピークとなっている。
                               ←大
屏風岳      朝里岳  長峰 沢頭グレポン(岩塔) 995m 837m峰
 毛無峠からは真っ白な積丹の山々が覗いている。峠からは国道393号線が平らな上二股峰山の山腹に水平に伸びている。
                               ←大
毛無峠 積丹の山々            上二股峰山
 小樽の市街地を見に北のピークへ足を伸ばす。ピーク越しに増毛の山々が見え、手前に伸びた雪庇だけのピークが目の前に現われる。雪庇越しには小樽港が見えて来た。
北のピークへ 増毛の山々 北のピーク 小樽港を
 北のピークからは山頂よりも展望が良く、360°見回せる。平らでアンテナの立つ上二股峰山、山腹を白く抉られた毛無山、少し遠くに「赤岩山」と「小樽港」、目の前に真っ白なオタルナイ湖、朝里ダムを建設するために採石された山肌が痛々しい石切山(三角点名は鹿踊場)、吹上、屏風岳が展開していた。吹上の傍には、真っ白な増毛の山々が浮いていた。
                               ←大
上二股峰山    毛無山 赤岩山 小樽港 オタルナイ湖 石切山 吹上  屏風岳
 屏風岳の展望は山頂と変わらないが、コルを横から見れる。
                               ←大
吹上 第二吹上  屏風岳(三角点)              屏風岳
 長峰方向は山頂が見えるようになるが、山頂と変わらない風景だった。
                               ←大
山頂     朝里岳     長峰 沢頭   995m   837m峰    毛無峠
 上二股峰山方向も見渡せ、小樽で終る。
                               ←大
毛無峠 積丹の山々       上二股峰山     毛無 赤岩 港  湖  石山
 小樽港を眺めるため、北ピークの細く長い小さな雪庇を蹴散らし、シートを敷いて座る。足を伸ばせばオタルナイ湖に足が入り、昔話の大男になった気がした。時折、吹く風に首をちじめ、温かなココアを飲みながら、赤岩山、小樽港、オタルナイ湖、増毛の山々、屏風岳の岩を見ながら一時を過ごす。
北ピークで 増毛の山々 屏風岳の岩 屏風岳
 ピークで風に吹かれ、火照った体もクールダウンして来たので、帰り支度をする。振り向くと、天狗岳の気になる岩があったので、少し下って見る。再び、北ピークを振り向き、山頂に戻る。「札幌山友会」が2001年2月4日に登ったときに立てた山頂標識は、今はもう無かった。下りは、登って来たトレース通りに辿り、無事、沢も渡る。
天狗岳の岩 北ピーク 山頂 沢を渡る
 3月25日<2001(H13)年 スキー 登り1:10 下り53>  北の山遊詩:ラッコ 白雪茸
 最初は、送電線に沿って、屏風岳を目指し、屏風岳(763.9m)の岩を見てから、天狗岳に行こうと思った。天狗岳と屏風岳は青空の下に見え期待が広がる。しかし、沢が意外と深くかなり遠回りをしないと無理になって来る。
 屏風のような岩を間近に見て満足し、あっさり、天狗岳へ転進する。この沢は上に行くにしたがい、彫りが深くなるので、天狗岳と屏風岳のコルを望めるところまで下がり、再び登り始めた。山頂直下になると、斜面越しに沢頭のグレポン(岩塔群)も見え出す。
 山頂に着くと、札幌山友会の山頂標識があった。今年の2月4日に登ったときのものらしいが、雪に刺さってはいるだけで、固定されていない。いずれ風に飛ばされる運命と思う。
頂上を 屏風岳を 沢頭のグレポン(岩塔群) 山頂(大×)
 頂上からは残念ながら海だけ見えず、後はぐるっと見えた。というのも、山頂は海側以外は木が無く岩山のようだ。屏風岳は名の通り岩屏風に見える。
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石切山 吹上     屏風岳(三角点)             屏風岳
 国際スキー場の施設や沢頭のグレポン(岩塔群)の頭も見えていた。
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朝里岳   長峰        沢頭       995m     837m峰
 毛無峠から上二股峰山にかけては、なだらかな尾根状に広がって見えた。
                               ←大
毛無峠            上二股峰山
キノコ
 帰りがけ、山頂の薮の中に、キノコの形をした雪の塊を見付けて喜ぶ。天狗岳はスキーで滑るような斜面が無いので、転びまくって下って行く。

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 二人の山行記録 (遊びの時間含む)
 2009(H21)年3月13日(金) 曇り 往復スノーシュー3.248km 登り1:14 下り28 単独
 駐車場所9:42→10:09鉄塔→10:15SB→10:31コル→10:49頂上→10:56北ピーク11:15→11:19頂上→11:25コル→11:30SB→11:33鉄塔→駐車場所11:43
 2001(H13)年3月24日(土) 晴れ後曇り スキー 登り1:10 下り53
 駐車場所9:30→10:22引き返し→沢へ10:37→10:55頂上11:51駐車場所12:44