手稲山713m峰

 ポイント
 道中が藪山にしては、予期しない山頂が待っている。手稲山を見渡せる絶景ポイントに山頂はある。三角点でもないので登る人は稀と思われる。
乙女橋(尾根)コース
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=

 アクセス
 国道5号線から金山線(星置)に入り、金山線の宮町取水場入口近くに駐車しようとしたら、除雪車が入ると言われ、遊歩道の看板近くまで下り空き地を見つけて駐車する(この日は除雪無しだった)。乙女の滝への遊歩道の入口なのだから、宮町取水場の門近くを除雪して頂き、一般の車が駐車出来るスペースが欲しいところだが、今は財政難で市民の健康も切り捨てられる時代なのだろうか。
 国土地理院の地形図 GPSトラックは「2007.2.3」の地図帖へ 周辺地図
 2月3日 <2007(H19)年 登り4:00 下り1:48 スキー 単独>
 気を取り直して、プラブーツを履いた格好で、一世代前のロボットの様に、金山線をぎこちなく登って行く。再び、宮町取水場の入口に戻ると、真正面に961m峰(950m峰)と713m峰が見える。あわよくば、961m峰まで登るつもりで見ていた。滝の沢川沿いの遊歩道に入ると、看板があり林道の工事は12月で終わっているようだったので、奥へ進む。作業道へ上がると道は除雪されていた。道には小砂利が浮き出ていて、スキーが可愛そうだった。滝の沢に架かる「金山1号橋」を渡ると、監視小屋があり車が1台停まっていた。小屋から監視員が出てきて、「ここは私有地で、日曜日以外は工事車両が走っているので駄目だ」と言う。看板には12月までになっていると言うと、追加予算が付いて工事を3月まですると言う。またしても、追い返される羽目になる。今日は予備の地図を持ってこなかったので何処へ行こうかと、考えながら戻って行く。
 乙女橋まで来ると、以前から気になっていた林道が目に付き、辿ってみることにする。始め、滝の沢沿いの道を進むが、崖に突き当たり終わりになりそうなので、引き返して西側に進む。この道を辿っても沢沿いから抜け出せないのではと思い、尾根に取り付くことにした。
 この部分の地図は持っていなかったので、どんな尾根か知らずに登って行く。結構急な斜面を登って行くと、随分棘のある蔦だと思ったら赤錆びた有刺鉄線だった。なんでこんな所にあるんだろうと考えながら登って行くと、東側が崖になっているP260mになる。木立越しに手稲山も見え出し、期待が持てそうだった。
宮町取水場へ 有刺鉄線が 崖のあるP260m 手稲山を望む
 作業の始まった砕石場の騒音を聞きながら、P310mを登って行くと、進行方向に奥手稲山が見えだす。713m峰と続く尾根も一望できたが、まだまだ遠い道程だ。今度は、いきなり下りだすので、帰りが嫌だなと思いながら、楽チンを決め込み滑り降りる。尾根は痩せてきて、地図に記載されている366地点に近づく。P366mからは713m峰も見えるが、まだまだ遠くに感じられる。
P310mから奥手稲山 P310mから713峰を P366mの尾根始まり P366mから713峰
 P366mは地図に記されているように東側が崖になっていて南北に長い。尾根から下ってきたキツネが慌てて、斜面に飛び込んだ足跡があった。高度が上がってくると西側に奥手稲山へ連なる山々が見え出す。西側が崖の奥手稲山610m峰が見え出す。振り返ると、金山越しに市街地が広かっていた。金山の岩塔が良く見え、真っ白な牙のようでもある。突然、左のスキー板が登るときに滑り出す。良く見るとシールが付いていない。慌てて、戻ると蛇の脱皮状態のシールをトレースの中から見付け、張り直す。
P366mの尾根 奥手稲山610m峰 金山越しに市街地 金山の岩塔
 正面には奥手稲山の北にある920m峰が、西側には奥手稲山に連なる南北に長い820m峰が見え出す。820m峰は山頂直下に一直線に道が付いているのが良く分かる。この山頂には丸い鉄板で出来た「5番」の標識があるが、何のための標識なんだろうと思い返す。振り返ると、石狩湾新港が見えていた。角度が変わって手稲山方向は全く見えなると、713m峰への最後の登りになる。登り切ると台地状地形が待っていた。台地には丸い雪の山が目立つが、倒木の根の上に積った雪だと分かる。まるで、土饅頭さながらで、倒木の墓場のようだった。
奥手稲山920m峰を 奥手稲山820m峰を 石狩湾新港 倒木の墓場
 台地の上にまた台地があり、登って行くと手稲山方向が見え出す。真っ白な雪崩斜面がある手稲山961m峰(実際はその北側にある950m峰)が見え出す。間近に見える手稲山は残念ながら煙っていたが、相変わらず「宇宙戦艦やまと」に見えてしまう。山頂直下は東が崖なのか展望の良い尾根が続き、尾根の延長線に950m峰もみえてくる。
山頂手前の台地 手稲山961m峰を 手稲山を望む 山頂直下
 山頂に着くと、手前の金山は尾根に隠れて見えないが、手稲山の北東に伸びる尾根が一望できた。東北尾根上の手稲峰、ネオパラ山、手稲山本峰、西峰、西峰下に見えるパチンコ尾根、その右に961m峰の北側にある950m峰が遮る物がなく並んで見える。藪山を登ってきて、こんな展望が待っていたなんて信じられなかった。場所を作って、しばし、絶景を見ながら昼食を楽しむ。手稲山のスキーヤーは米粒のようだが、見えることは見える。
 ←大
                               ←大
         登って来た尾根     手稲峰    ネオパラ山     手稲山 西峰 パチ 950m(961m北)
 残念ながら、奥手稲山方向は木立に邪魔されてすっきりした展望が得られない。尾根の延長線上にある950m峰と奥手稲山の東側にある920m峰はそれでも良く見えるが、肝心の奥手稲山はその奥に隠れてしまう。
 携帯電話で相棒に連絡しようと思ったら、圏外だった。行くはずだった950m峰に別れを告げて、登って来た尾根を下る。地図に載っている星置川沿いの林道の状況も把握したかったが、もう、体力の限界だった。台地から海を眺め、再び、藪尾根を下る。
950峰と920m峰を 950峰(961m北)を 来た尾根を下る 台地から海を
 ハニハニ滑りだけでは、スピードのコントロールが難しいので、適当に木を掴んで下るハニ手滑りで下る。急な所は横滑りをしながら木を掴んで下ったりしたが、スキーのトーが木を避けきれず、股間に木が入ってしまった。良く漫画には登場するが、自分がこんなことになるとは夢にも思っていなかった。生まれて初めての経験に戸惑いながらようやく脱出する。それからは、スキーを脱いでつぼ足も駆使して下る。
 シールを付け直すのが面倒なので、P310mをトラバースしようと崖の無い西側の急傾斜に入るが、沢が入り込んでいて複雑だった。孤軍奮闘していたら息子から電話が入った。こんな沢で良く電波が届いたと感心する(この電話は家に着いても圏外だった、電源を入れ直したらもどった)。
 滝の沢川沿い林道コース(未踏)
 星置山のページを参照願います。
 星置川沿い林道コース(未踏)

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 二人の山行記録 (遊びの時間含む)
 2007(H19)年2月3日(土) 曇り、晴れ 単独 スキー ラッセル30cm 登り4:00 下り1:48
 6:47宮町送水場道路分岐→車を移す→7:05監視小屋で追い返される→7:14乙女橋→迷い→7:19尾根取り付き→7:51P260m→8:19P310m→8:52P366m→9:03P410m→9:36P510m→11:14頂上11:33→11:59P510m→12:12P410m→12:24P366m→P310mトラバース→13:03P260m→13:21乙女橋→13:29駐車場所