タケノコ山(934m)

 ポイント
 長白稜の最北端の峰。北東尾根から登るのが一般的か。
北尾根ルート

 アクセス
 定山渓レークライン(道道1号:小樽定山渓線)を朝里ゲートから札幌国際スキー場を目指す。定山渓レークラインは冬季夜間通行止(2022年11月1日〜2023年4月20日夜19時〜朝7時)になっている。札幌国際スキー場を過ぎて朝里岳沢川に架かる無名の橋を渡ると、直ぐ左側にコの字に除雪された広い駐車スペースがある。定山渓方向からは、朝里峠沢川に架かる白樺橋を渡って間もなく右側になる。
 国土地理院地図  GPSトラックは「2023.3.28」の地図帖へ 周辺地図
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 3月28日<2023(R5)年 往復3.165km 登りツボ足+スノシュー1:43 下りスノシュー36>
 駐車場所には既に雪がなく、帰りに融けてぬかるむかも知れないので、歩く所に雪の塊を置いておく。スノーシューを担いで、ツボ足で辿れる所まで登ろうと出発する。林道を思わせる広く開けた所を登って行くと、沢状地形が見えて来る。尾根通しで行こうと、尾根に取り付く前に、スノーシューを履く。今日は急登が予想されるので、フレーム全体に歯の着いたスノーシューとした。左に沢状地形を眺めながら登って行くと、景色が良くなって来る。振り返ると山並みが見えていた。
駐車場所 沢が見えて 尾根へ 振り返ると
 極力北尾根を辿ろうと思うが、尾根には木が多いので、沢沿いの尾根を登って行く。急登が始まると沢の中では、網膜剥離のように雪がずり落ちている所もある。標高880m辺りにこのルート一番の大木が鎮座していた。沢はオープンバーンになっていて、一部に歪んだスノローラー(雪まくり)も見られた。
ずり落ち 大木 オープンバーン 歪のスノローラー
 今朝降ったのかパフパフの雪がシュカブラになっていた。下は堅雪だが、上に新雪が載っているので、時々ストックやスノーシューの歯が利かずずり落ちるので、四つん這いになり手も使う。ようやく北尾根に上がると、細い尾根が畝っていた。標高890m辺りに小さなコブがあり、その上に大きな木がある。沢側は危険なので、仕方がなく右から少し灌木漕ぎをする。コブを振り返って最後の急登に挑む。
新雪のシュカブラ 北尾根 コブを振り返る 最後の急登
 主稜線に上がると、春香山、南岳、奥手稲山、手稲山、つげ山、迷い沢山、百松沢山、烏帽子岳が見えてくる。手稲山は、辛うじて山頂のアンテナ群が見える。
                               ←大
春香山 南岳 奥手稲山 手稲山 つげ山  迷い沢 百松沢山 烏帽子岳
 主稜線からは、ヒクタ峰の後ろに定山渓天狗岳が合体して現れる。ヒクタ峰の岩塔も良く見える。雪庇の付いた稜線を登って行くと、頂上にタケノコ山の山頂標識がある。奥には、下白壁と上白壁が聳え立っていた。東側はオープンバーン、西側は樹林帯と尾根でくっきりと分かれていた。
定天・ヒクタ 主稜線 山頂標識 上・下白壁を
 頂上から改めて見回すと、北側から霞んだ海、銭函南岳、奥手稲山、アンテナ群だけの手稲山、岩がゴツゴツとしたつげ山、白い送電線の迷い沢山、百松沢山、烏帽子岳が連なって見えた。
                     ←大
南岳 奥手稲山 手稲山 つげ山  迷い沢 百松沢山 烏帽子岳 神威岳
 烏帽子の東に頭だけの神威岳、眼下に股下山、定山渓天狗岳、その手前にヒクタ峰、主稜線の奥に下白壁と上白壁が見えていた。愛棒に電話をすると、スマホのGPSでも確認出来ていた。
                     ←大
百松沢山 烏帽子 股下山    定山渓天狗岳 ヒクタ峰         下・上白壁
 下りは、タチグリを楽しもうと思ったが、意外と急な上に新雪が堅雪の上に載っているので、黙っていてもずり落ちてしまう。平らな所まで下りて来ると、スキーのトレースがあり最初から北尾根を目指しているようだった。

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 山行記録
 2023(R5)年3月28日(火) 晴れ 往復3.165km 登りツボ足+スノシュー1:43 下りスノシュー36
 7:35駐車場→8:05スノーシューを履く→9:06小さなコブ右へ→9:18頂上9:2710:03駐車場