サンデーユートピア(965m)

 ポイント
 サンデーユートピアは奥手稲山の家の裏山で、ユートピア(984m)の東に位置する。奥手稲の沢川沿いのルートは、地図よりも複雑な沢で深い谷も多い。沢を越えるときにはスノーブリッジ(SB)次第。

 アクセス
 定山渓レークライン(道道1号:小樽定山渓線)を朝里ゲートから春香小屋登山口を目指す。定山渓レークラインは冬季夜間通行止(2022年11月1日〜2023年4月20日夜19時〜朝7時)になっている。駐車場は、朝は凍っているが帰りには泥んこになってる(スコップ必携)。
  国土地理院地図  GPSトラックは山の地図帖「2023.3.20」へ 周辺地図
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=
 3月20日<2023(R5)年 ツボ足+スキー一周15.746km 登り3:28 下り2:13>
 駐車場に入ると、すでに2台の車が到着していた。一番で小樽川沿いの林道を辿って行くが、カチンカチンに凍っていて、ウロコ板が食いつかない。そのうち、ツボ足とスノシューの男性組に追い抜かされる。ようやく春香山の分岐に差し掛かり、諦めてスキーを脱ぎ肩に担いでツボ足で辿ることにする。今日は軽装でシートラ出来ないので悔やむ。
 間もなく、つげ山へのスノーブリッジが見えて来る。沢を渡れそうなSBは2つある。二つ目のスノーブリッジにはピンクテープがぶら下がっていたが標識が無くなっていた。奥手稲沢川沿いの林道でも、後続者に追い抜かされる。
先行者 春香山分岐 つげ山へのSB
 途中、穴だらけになった木があり、その根元にはおびただしい木屑が山になっていた。尾根と沢ルートの分岐では、先行者が尾根に上がる準備をしていた。分岐にある奥手稲山への道標を横目で見て、沢ルートに入る。スノーブリッジを越えながら、引き続きツボ足で辿って行く。
穴だらけの木 尾根と沢の分岐 道標 スノーブリッジ
 何度かスノーブリッジを渡ると、看板「奥手稲山の家まであと0.5kmD」が目についた。沢のスノーブリッジは段々複雑になりだす。
スノーブリッジ あと0.5km スノーブリッジ スノーブリッジ
 山の家の分岐が近づくと、ツボ足では埋まるところが出てきたのでスキーを履く。頭の上は青空で、白樺の白い幹が奇麗に見えた。直ぐに、サンデーユートピアの尾根に取り付こうと思ったが、地図からは判断出来ない谷の様な沢が続く。仕方がなく、沢の右岸沿いを辿って行くと、ようやく沢を越えられそうなところを見つける。
 沢を越えて、真南に進路を取り山頂を目指すと、山の家と奥手稲山のコルを結ぶ線上に看板「奥手稲山の家まであと0.5kmD」の道標があった。傾斜が増して来るので南東に進路を変えて登って行くと、背後に春香山が見えていた。
スノーブリッジ 白樺と青空 あと0.5kmD 春香山
 今日は、新雪がさらっと降ったようで、シールに付き高下駄状態になる。幾度となく木にスキーをぶつけて雪を取る。背後には奥手稲山が見えて来る。平らな尾根筋になるとようやくシールに雪が付かなくなり、奥手稲山の東峰が見えてくる。山頂直下では手稲山も見え出す。
奥手稲山 平らになる 奥手稲山東峰 手稲山が
 山頂からは変わった形の手稲山や烏帽子岳と神威岳が見えた。山頂標識を写していると、北側から若い女性2組が力強く近づいて来るので、頂上から少し外れて陣取る。スキーのシールを剥がし、どら焼きを頬張り、愛棒に電話をする。スマホのGPSでお互いの位置を共有しているので山頂に着いたのが分かっていた。沢沿いではスマホのGPSが捕捉出来ていないようだった。北側から男性も上がって来た。最後に、チョコローネを食べ手稲山を眺めて北斜面を滑り降りる。地図では期待した斜面だったが、傾斜が緩すぎて快適には行かなかった。
手稲山 烏帽子・神威 山頂 手稲山
 平らな尾根上で奥手稲山を眺めながら、東峰目掛けて下る。何処から来たのかツボ足の跡もある。奥手稲山を眺めようと北側ある林道へと少し登って行く。コルから奥手稲山を眺める。
奥手稲山 平らな尾根 奥手稲山東峰 奥手稲山
 コルからは天気が良いので、海が奇麗に見えるかと思ったら期待通りには見えなかった。コルから奥手稲山の南斜面をトラバースしながら下って行く。途中で、真っ白な余市岳と白井岳、長白稜、急峻な定山渓天狗岳が見えて来る。滑っていると、突然足が攣って来る。ストレッチしたり、、揉んだり、叩いたりとだましながら何とか滑り降りる。楽な所を選んで滑っていたので、登り口の沢を少し通り過ぎる。適当な所でスキーを脱いで、ツボ足で下るが、雪が融けてズボズボと埋まりながら下って行く。林道に出て道標「奥手稲山頂上あと2km」の道標を振り返る。
海が 余市・白井 定山渓天狗岳 道標
 帰りの林道は、緩傾斜なので楽して下って行く。駐車場に着いた時にはほっとした。シバレが融けて、泥んこになった車の周囲に雪を撒いて帰り支度をする。最後に、豆パン、ジャムパン、バナナを食べて帰途に着く。

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 山行記録
 2023(R5)年3月20日(月) 晴れ ツボ足+スキー 一周15.746km 登り3:28 下り2:13
 7:29駐車場→7:37春香分岐→8:03つげ山SB→8:39奥手稲山上り口→8::54奥手稲山の家まであと2km@トラバリコース上り口→9:38/780m二股(スキーを履く:真っ直ぐ)9:45→10:04SB→10:13奥手稲山の家まであと0.5kmD→10:57サンデーユートピア(昼食、シールを剥がす)11:14→11:45奥手稲山コル→12:29奥手稲山上り口へ下る(行き過ぎ)→12:41奥手稲山入口→13:04つげ山SB→1320春香分岐→13:27駐車場