77 思い出多きニセコ


いつものことながら、ニセコの山々は登り易くて、景色も良く、花も豊富で、本当にくつろげます。
高校時代の友達と遊んだ山々でもあるので、思い出多きところです。その山並みを見るにはシャクナゲ岳が良く、沼もあり、その辺にモアイ像のような岩が立っています。

新緑なす山並みと青い空に
白い雲が行くとき
チセ ニト アンヌプリと続き
羊蹄山に至る起点の山となるシャクナゲ岳
なつかしい山々とその峰々

シャクナゲ岳の麓にある
目国内岳を従えたシャクナゲ沼
その沼の守り神はシャクナゲに囲まれ
モアイ像のように立ち沼を見下ろす
それでいて 人を見下さず
ただ 静かにたたずむのみ

高校時代の友の声が顔が
山肌に現れては消える
変わることのない友の声 友の顔
風の音に融け込んだ歌声
戻ることのない楽しい思い出

風が行き交うとき
木々が音をたて 花が舞い
ふと 現実に戻る
わが左手におにぎり 右手にビールあり
傍に わが愛棒 楽しきかな
この日々 この時に この生に 感謝 感謝


2001年6月30日 シャクナゲ岳にて


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