118 シュプール
無意根山にスキーで登ったときのことです。最高の青空で、頂上から千尺高地にかけての斜面はわれわれ山スキー初心者のためには最適でした。

白雪と青空の隙間を
二人は滑る
ヤッホー ヤッホー

春の雪にウロコ板が
シュルシュルと
音を立てて滑り去ると
長いシュプールは続く

青と白が逆になるとき
雪の冷たさを感じる
ドッテン ゴロリン
空と大地と遊ぶ
ワッハッハー

白い頂きから始まり
大きな穴ぼこで終わる
二本のシュプール
疑問符か感嘆符の様に

ドッテン ゴロリン
空と大地と遊ぶ二人連れ
ワッハッハー ワッハッハー


2002年4月6日 無意根山にて


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