100 願い


天宝山に登ったときのことです。一部が凍った綺麗な流れがあり、宇賀大明神の祠がありました。この山に登るみなさんはどんな思いで、なにを願って登るのでしょうか。

綺麗な水の飛沫を
氷にして流れる小川
まるで青く長いマフラーに付けた
真珠のブローチの様だ

この清流を橋で渡る登山道
鳥居や祠が現れるが
祠は何も語らず

木立は細く 長く 天に伸び
生との戦いを終え 立ち枯れ
自らを卒塔婆に変えて
天を仰ぐ小木達の小道

石畳の登山道は
天に伸び 続き
小雪を舞わせ 雲を垂らし
時々 我が目の端に湖を添える

登山者が奥の院に願えば
何を敵えてくれるのだろうか
生と死の間の人生
生あることの実感を得て


2001年11月25日 天宝山にて


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坂口さんの奥さんが19日にお亡くなりになっていました。山メールで知ったときには、大変ショックでした。まだ、50歳とのことで、私達よりも若いのですから。自分達に置き換えると、悲しみが・・・
坂口さんの奥様のご冥福をお祈り申し上げます。