パラダイスヒュッテ(548m)
=手稲山北尾根=

 ポイント
 山頂を目指すのではなく、北大の山小屋パラダイスヒュッテを対象とした。
稲穂口〜北尾根〜滝の沢コース

 アクセス
 国道5号線沿いの「ブリジストンのタイヤ館」から3丁目通りに入り、札樽道のアンダーパスを越えて左折しながら上って行くと登山口に着く。
 国土地理院地図 山の地図帖「2009.8.22」へ  周辺地図
 8月22日<2009(H21)年 一周13.589km 4:01>
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=
 稲穂口に自転車を置いて、階段を上がって行くと、遊歩道に合流する。薄暗い遊歩道を辿って行くと稲積川が出て来る。川の傍には稲積川の標柱も立っている。川辺を見たら「北海道・区境界・昭和61 1・8」と読み取れる境界石があった。暫く、暗い稲積川に架かる橋を何度か渡り、尾根へ上がる。
稲穂口 稲積川 北海道の区境界石 尾根へ上がる
 尾根道になると、明るく陽が差し込んでいる林になる。木立越しに銭箱天狗山が見えたり、小樽が切れ切れに見えたりする。何度か急登を登るとぽっかりと空間が現れる。ここは、笹を刈ってくれているので石狩湾を望むことができる唯一のポイントになる。
銭天が 小樽が 見晴台が 石狩湾を望む
 尾根道上の小さなコブを越えて行くとリフトの山頂駅に出る。ここからは手稲山を望むことができる。再び、平らな尾根道を辿って行くと、分岐になる。左に行けば近道だが、パラダイスヒュッテで昼食とするために、右に下りて滝の沢を目指す。この道は丸太の土留めが階段状に付いている。遊歩道を下りると林道に出る。出た所には「←滝の沢男子大回転・本町分岐→」の道標が立っていた。
リフトと手稲山 分岐 丸太の階段 林道へ下りる
 林道は工事中で迂回路が付いていた。迂回路を下って行くと滝の沢分岐に着く。分岐には「男子大回転ゴール跡2.2km・パラダイスヒュッテ前3.6km・分岐点1.1km・金山入口2.5km」の道標が立っていた。滝の沢川に架かる丸木橋を渡り、左岸沿いの道を辿る。途中、鉱山のズリ山ではと思われる小山が現れる。
迂回路 滝の沢分岐 ズリ山?
 冬にはスノーブリッジが無くて渡るのに大変くろうした小川を越えると、滝のような早瀬のような滝が現れる(取り合えず、滝の沢の滝と呼んでいる)。引き続き、沢沿いの道を辿るとキツリフネやエルタデハに出会う。
滝の沢の滝 キツリフネ(大×) エルタデハ(大×) 丸太橋
 道端には何時も見てるカギバアオシャクが止っていた。道はやがて、最後の沢を渡って、方向転換しだすと、札幌冬季オリンピックの男子大回転ゴール跡に着くが、跡地には何も無く、「パラダイスヒュッテ前1.4km・滝の沢2.2km」の標識が立っているのみだった。地図には黒い四角が表示してあるので、この奥にオリンピック遺跡があるのかもしれない。道は平坦になるが、水はけが悪く道路が冠水している。歩き易いようにと木の切り株を飛び石の様に配している。これが、中々曲者で良く滑るので慎重に上がるが、突然、滑り下りてしまう。良く見ると切り株が水の上に浮いていた。泥んこになったズボンを風で乾かそうとそのまま歩き出す。道路を良く見ると簡易舗装がまだ健在だった。
カギバアオシャク(大×) 男子大回転ゴール跡 切り株の飛び石 舗装道路
 地図の555地点は切り通しになっていて、最高地点なので上がって見ようかと思ったが通り過ぎると、突然、手稲峰越しに石狩が広がっていた。石狩湾新港やテイネオリンピア遊園地の観覧車も見える。
           ←大
石狩湾    石狩湾新港 手稲峰  テイネオリンピア
 角度を変えると、星置の河口も見えていた。手稲山が良く見える地点に来ると、パラダイスヒュッテの前だった。梯子の様な看板に掠れた字で「パラダイスヒュッテ」と書かれていた。ウッドチップの道を下って行くと、立派なヒュッテが現れる。
星置川の河口 手稲山を ヒュッテ前の看板 ヒュッテ
 ヒュッテの看板を見て、表玄関と書かれた扉に回って見たが、土用日なのに山番は居なかった。中を見せてもらおうと思ったが残念だった。仕方が無く、炉辺の近くにあったテーフルの前に座って、豆大福一つとミニトマトを食べながら0.00%の麦芽風味の炭酸飲料を飲む。展望は無いが、屋根の上からなら海が見えるかなと思いながら、青空に行き交う白い雲を眺めていた。食べ終わり、ヒュッテを後にして、平らな道を進むとゲートに着く。
看板 炉辺 流れる雲 ゲート
 車止めのポールを交して外に出ると直ぐに、「手稲本町入口方向・金山入口方向・男子大回転ゴール跡」の道標があったので、遊歩道を下ってみた。これで、車道に出ないで済むと思い下って行くと、いきなり登りになり、「手稲本町方面・パラダイスヒュッテ・男子大回転ゴール方向・研修センター」の道標のある分岐に出る。この分岐から「滝の沢」に行く分岐を辿ることになる。道端には、赤銅色色のカミキリムシがいた。道すがら、小樽の手宮から幌内炭鉱を行き来するSLの走る音が聞こえてくる。そぐ傍だが、中々見えない。ようやく藪の薄い所があり、覗いてみると大きなキングコングがいた。
手稲本町口へ 研修センター分岐 カミキリムシ(大×) テイネオリンピア
 帰りは、少し起伏のある道を下って行くと、突然、舗装道路になり「手稲ランド研修センター1.5km・分岐点0.1km」道標が現れる。オリンピア(滝の沢)分岐には目移りするほど様々な標識があるが、見ないで元来た道を戻る。リフトの山頂駅、見晴台と戻って行き、最後に市街地が現れ、稲積の入口に着く。
滝の沢分岐 見晴台 市街地を 稲積口

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 山行記録
 2009(H21)年8月20日(土) 稲穂口〜北尾根〜滝の沢コース 晴れ一周13.589km 4:01
 9:21稲穂口→10:17見晴台→10:28リフト山頂駅→10:36分岐→10:50滝の沢分岐(パラダイスヒュッテ3.6km)→12:00パラダイスヒュッテ12:13→12:19ゲート→手稲本町方面へ→12:31分岐→12:48分岐(見晴台1.3km)→12:55リフト山頂駅→13:04見晴台→13:35本町口