奥手稲西峰(808m) 

 ポイント
 以前、コルから銭函天狗岳と石狩湾新港がシンプルに見えたが、現在はスッキリしない。山頂からは木立越しに石狩湾、間近に奥手稲山が見える。
春香沢ルート
 アクセス
 小樽内川に沿った定山渓レークライン(道道1号:小樽定山渓線)で札幌国際スキー場方向を目指すと、送電線の近くに、春香小屋(山小屋では無い)がある。駐車スペースは除雪されていて結構広い。道道1号線は定山渓朝日橋から朝里ループ橋間、11月から4月20日の間、夜19時〜翌朝7時まで冬期通行止になっている。
 国土地理院地図  GPSトラックは山の地図帖「2021.4.21」へ  周辺地図
 4月21日<2021(R3)年 往復ウロコ板スキー14.832km 登り2:47 下り1:43>
 今日から冬期通行止めが解除されたので、早めに着くことが出来た。春香小屋の周辺は、すっかり雪が融けていた。林道の雪はカチンカチンに凍っていてスキー板が良く滑る。順調に、奥手稲分岐を真っすぐぐ進んで行くと、雪融けの水が縞状に凍っていて、陽の光が虹色に反射していた。その様は、正に妖精が遊んでいる様だった。途中のスノーブリッジは既に無く、草の上をジャブジャブと進んで行く。春香山の雨量観測所を横目で見て、大きく曲がると春香分岐に差し掛かる。
奥手稲分岐↑ 虹色の氷 雨量観測所 春香分岐→
 春香分岐には、数週間前に紛らわしい「春香山」の標識があったが、その代わりに「銭函峠→」の道標が付けられていた。直ぐに、小樽内川方向に「銭函3号分岐」の標識がある。林道は雪が融けて土が出始めていたので、雪のある所を探してクリアする。次に、「銭函1号分岐」(左は銭函峠)があり、銭函南岳の取り付きをやり過ごして奥へと進んで行く。
新しい道標→ 銭函3号分岐→ 雪が融けて 銭函1号分岐→
 小樽内川の川沿いには放置トラックが雪の中から顔を出していた。この下流にはさっぽろ湖もあるので、油が流出しないかと心配になる。標高700m近くになると、林道が川のようになっていた。スキーを脱いで、水の中に入りながら何とか飛び越す。コルに付いて、展望が開けるかと思ったら、林の中だった。以前きたときから20年近く経っているので、木立が大きくなってしまったようだ。コルから山頂に向かうが、幼木が多くて難儀する。山頂からは、石狩湾は見えるが木立が邪魔してスッキリしない。
放置トラック 渡渉 コルから山頂へ 石狩湾
 奥手稲山も見えるが、遠くに見えて戦意喪失してしまう。山頂から幼木の間を探して滑ろうとするが、テールが引っ掛かり2度転ぶ。転ぶと、知恵の輪状態になり大変だった。林の中のネコヤナギは銀色から黄金色に開いてきていた。
 林道に出ると、初心者に丁度良い傾斜が待っていた。
 再び、渡渉して下って行くが、登って来た時には雪があった所も消えていた。仕方がなく、スキーを脱いで雪融けで出来た川を渡渉することに。 
奥手稲山 ネコヤナギ 渡渉 渡渉
 2月3日 <2002(H14)年 スキー 登り4:25 下り2:20> 
北の山游詩:雪の三角象 
 つげ山から南岳を見た時に、なだらかそうなので、行ってみようと、先週に続き、また、春香沢へ。 先着は2台だった。夫婦連れのカンジキ隊は股下山、男性かと思ったら女性2名は奥手稲山、我アソビホロケール隊は南岳、出発は我々が先で奥手稲の沢分岐までラッセルを期待され、先発した。
 エコニクスの森分岐(奥手稲の沢は右)を直進するが、カンジキの跡が僅かにある程度で、雪が深く膝まで埋る。カンジキの跡も引返したのかすぐ消えてしまう。小樽内川に沿った道は平坦で単調だった。ばてばてで、もう駄目と思ったら、アメダスが見えてきた。アメダスまで行ってみようと進むが、後ろから男性が追いついた。その男性は道を知らないから、我々の後から付いて行くと言ったが、もう、限界なのでなんとか前に行ってもらった。
トレースの無い深雪 小樽内川の流れ 崖の雪と影 春香山809m峰を望む
 どうやら、アメダスに着いた途端、スノーモビル1台が我々の前に現れた。あちらから挨拶をしてきた。どちらからと聞くと、金山からと返事が返ってきた。間もなく、後続のスノーモビルが5台くらい来て、騒音に会話がかき消されてしまった。
 スーノモビルが去ったあと、どこかで昼食と思い、アメダスから春香山の南峰(809m)に足を踏み入れたが、雪が更に深く、断念した。仕方が無く、先ほどの男性の後を追う。どうやら、銀嶺荘の方に曲がったようだ。このトレースを辿っても手頃な高殿に行けないので、1級国道と化した油臭いスノーモビル道路を遡る。ラッセルする体力も気力も無くなった我々に残されていたのは食欲だった。どこかで、食べなければと進む。目の前が開け、雪の三角ぞうさんが現れる。どうやら、奥手稲山の西峰(808m)と北峰(856m)に挟まれたコル(770m)に到着したようで、銭函天狗山と石狩湾新港が見えていた。
南峰と春香山を望む 白井岳をバックに登る 雪の三角ぞうさん 銭天と石狩湾新港を
 コルに辿り着き、ようやく昼食にありつく。最後に、記念写真を撮し、下山を開始する。マタタビの芽はもう膨らんでいた。隣の奥手稲山を眺め、余市岳、白井岳、長白稜を見ながら滑り降りる。
コルで記念写真(大×) マタタビの芽 隣の奥手稲山 余市岳、白井岳、長白稜
 真新しいキツツキの穴を発見したり、青空に夕日が差すのを見ながら、つげ山、白井岳をに向かって滑り降りる。
キツツキの開けた穴 青空と夕日 つげ山 白井岳

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 二人の山行記録
 
2021(R3)年4月21日(水) 晴れ 単独 往復ウロコ板スキー14.832km 登り2:47 下り1:43
 6:38駐車場→6:46奥手稲分岐→7:21渡渉→7:38アメダス→7:46春香分岐→7:53銭函峠分岐→8:48渡渉→9:25山頂9:31→9:50渡渉→10:14銭函峠分岐→10:17渡渉→10:21春香分岐→10:24アメダス→10:40渡渉→10:53渡渉→11:07奥手稲分岐→11:14駐車場
 2002(H14)年2月3日(日) 晴れ スキー ラッセル有り 登り4:25 下り2:20
 9:20駐車場→9:34奥手稲分岐→11:59アメダス→12:28春香分岐→13:45コル(昼食)14:10→15:03春香分岐→15:16アメダス→16:20奥手稲分岐→16:30駐車場