沼ノ原(1420〜1450m) 沼ノ原山(1505.5m) 

 ポイント
 丸木橋は太いが1本なのでステップする面積が小さく、渡るには平行バランスが必要だ(雨や強風の時には特に注意)。沢沿いの清流、展望の良い尾根道、高層湿原と楽しみが多い。登山道は沢沿い以外は良く手入れがなされ安心出来る。沼ノ原山もそんなに藪漕ぎではない。
ヌプントムラウシ温泉コース   足跡 北の山游詩:高原のエトピリカ

 アクセス(カーナビ入力:ヌプ→ヌプントムラウシ温泉)
 新得町や鹿追町から有名なトムラウシ温泉を目指し、曙橋手前で右折しヌプントムラウシ温泉を目指す。温泉を右に見て更に奥へ進むと大きな看板と登山ポストのある登山口がある。実質の登山口はヌプントムラウシに架かる丸木橋から始まる。
 国土地理院の地形図 GPSトラックは地図帳「2005.7.17」へ 周辺地図
=風景写真をクリックすると大きなサイズになります=
 7月17日 <2005(H17)年 大沼(登り3:13 下り3:20 沼ノ原山に寄る) 沼ノ原山(登り19分 下り12分)>
 ヌプントムラウシ川の左岸から右岸へ太い丸木橋が架かっている。太いが1本なのでバランスを崩さないように慎重に通過する。風が吹いていたり、雨が降っていたら果して無事に渡れるか心配だった。無事に対岸へ渡り左側の沢へ入って行く。この沢は水量が少なく小川状態だが、登山靴でジャブジャブと言うわけにはいかない。右へいったり左へ行ったりしながら沢を渡り上流を目指す。
 二股を過ぎると、沢の水量が少なくなり、急に沢が狭くなり函状になる。このときに始めて、二股から左の沢側に入ったことを知る。
丸木橋 小川を越え 沢沿いの道を 沢が函状になる
 倒木の隙間を縫ったり、沢を渡ったりしていると、小さな滑滝が現れる。滝の右手にはロープが垂れているのでロープを頼りに登る。沢沿いにはミゾホオズキが咲いていた。沢の最後は倒木で行く手が阻まれ「折るまい取るまい高山植物、新得営林署」と朱書された「右→」の標識が倒木に括り付けられていた。右手には倒木に沿ってロープが垂れていたので、しがみ付いて登る。尾根を見上げると透けて見える位の距離だ。
倒木の傍を 沢を渡る 小さな滑滝を越え 沢から尾根へ
 直ぐに尾根に上がると広く手入れの行き届いた道が現れる。尾根からはトムラウシ山や十勝岳、三角形の下ホロカメットクと思われる山々が山水画のように煙っていた。倒木もあるが、難なくクリアできる程度だ。
尾根の道 トムラウシ山? 十勝岳? 倒木を避けて
 尾根道にはゴゼンタチバナが白い花を咲かせていたが、真っ白なギンリョウソウも顔をだしていた。高度が上がってくるとトムラウシ山をバックにした沼ノ原溶岩台地が見え出す。気になる沼ノ原山の取り付き地点を確認できないまま、沼ノ原山の山腹を左から巻きながら辿ると北側のコルに着く。コルからは沼ノ原溶岩台地の最高点とも言える岩塔が見え出す。この岩塔に向って左側を登ることになる。
ギンリョウソウ(大×) 沼ノ原溶岩台地 沼ノ原山北コルへ 沼ノ原台地の岩塔
 沼ノ原溶岩台地に上がると道はいきなり平坦になり、元気も出てくる。石狩岳と思われる山も右手に出てくる。道は笹地からチングルマの咲く湿地に変わり石狩岳の分岐が現れる。道が明確ではなく、湿地帯をどう行こうかと悩む。分岐に辿り着くと、道標は見えない位錆びたりバラバラになっている。分岐からは左折し、下って大沼を目指す。
沼ノ原溶岩台地を 石狩岳 石狩岳分岐へ 沼を目指して
 大きな看板とベンチがあると思ったら、沼ノ原分岐で、ベンチは木道だった。先行の若い二人は木道に座っていた。相棒の虫除けネットを見て、虫が多かったですねと言っていた。沼ノ原分岐から木道を辿り大沼を目指す。ワタスゲの白いボンボリが風に揺れ、チングルマやハイオトギリの花々が咲いていた。小沼が段々畑のように微妙に水位が違うのには驚きだ。五色ケ原が正面に見え出すが、残念ながら頭は雲の中だった。
木道を歩く ワタスゲが揺れて 沼を見ながら 五色ケ原を正面に
 木道は真っ直ぐ伸びて藪に消えるが、木道から下りて藪を越えると大沼が現れる。ここで、昼食にするが銀座通りと思っていたところが貸切だった。食事用に並べられた石に座って沼を見ながらノンアルコールのビールを飲む。暫し、風に吹かれた水面の音を聞きながら過ごすと、相棒は五色ケ原の雪渓を下ってくる3人を見つける。見渡すと雪渓の上には熊は見当らなかった。大沼をバックに久しぶりで二人で記念写真を撮す。湿原を良く見ると、小さなヒメシャクナゲがたくさん咲いていた。
木道から下り 大沼に着く 大沼と共に(大×) ヒメシャクナゲ
 最後に大沼を見回して、下山を開始する。
                               ←大
大沼
 木道の縁を見ながら帰って行くと、不届きにも木道から下りた馬鹿者がいた。良く見ると人の足跡の上に熊の足跡を発見する。熊の行った方向を探るが分からず、キョロキョロと見回し、早々に現場を後にした。石狩岳を正面に見ながらワタスゲの道を帰るが、後も気になって振り返ると大小の沼が綺麗に見えるだけだった。また、笹道を石狩岳の分岐まで辿る。
熊の足跡 ワタスゲの道を 振り返って沼を 石狩岳分岐に帰る
 石狩岳の分岐で咲くチングルマが一番綺麗に見えた。また、笹道を沼ノ原山目掛けて辿る。沼ノ原山の北側コルを通過して直ぐに、沼ノ原山へ取り付くピンクのテープが付いている道を発見する。結構良い道で相棒も登る気満々だった。途中から岩塔が良く見えてくる。
チングルマ(大×) 沼ノ原山を目指し 沼ノ原山 岩塔が良く見える
 直ぐそこが頂上だと思って登って行ったので、主稜線に着いて奥に頂上があるので、相棒はがっかりしていた。おまけに、主稜線は藪が少し濃い。それでも、藪を掻き分けたり、残雪の上を歩いたりして登って行く。振り返ると沼ノ原溶岩台地の奥に沼が見えて来た。山頂直下は小さなガレ場だった。
奥に頂上が 残雪の上を 振り返ると沼が 山頂直下
 沼ノ原山の山頂に着くと、地面から突き出た木の杭と、「沼ノ原山050715」の文字が刻まれた赤錆びた鉄板があるのみだった。鉄板には二日前に登った登山者が書いたようだ。展望は全く無くなり今にも雨が降りそうな雲行きになっていた。タカネシオガマやカラフトイバラも咲いていたが、チシマフウロとトウゲブキだけ写真に撮り早々に下る。
 帰りの沢沿いの道は滑りやすく、慎重に下るが、私は水の中で転ぶ。沢沿いの道を辿りながら綺麗な流れを見ていると、大きな流木から流れ落ちる滝がなんとも言えなく可愛く綺麗だった。最後の丸木橋は二人でゆっくり無事に渡りきる。
沼ノ原山の山頂 チシマフウロ(大×) トウゲブキ(大×) 流木の滝
 =温泉考=
 登山口の近くにあるヌプントムラウシ温泉に汗を流そうと思い寄ってみた。先客が大勢いて、全員爺様だった。桶もなにも無いので、汗臭いまま隙間に入れていただく。まもなく、風呂の縁で頭をシャンプーで洗い出した。いきなり、温泉気分が銭湯気分に変わり、早々に引き上げる。避難小屋近辺も野営場と化していた。もはや、秘湯では無くなったようだ。
避難小屋 露天風呂

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 二人の山行記録 (遊びの時間含む)
 2005(H17)年7月17日(日) 曇り
 8:52登山口→9:39尾根取り付き→11:15沼ノ原山北コル→11:36石狩岳分岐→11:52沼ノ原分岐→12:05大沼12:32→12:46沼ノ原分岐→13:00石狩岳分岐→13:25沼ノ原山取り付き(北コル付近)→13:44沼ノ原山13:50→14:02沼ノ原山取り付き→15:00尾根取り付き→15:52登山口