石垣山見張岩(480m)

 ポイント
 岩壁沿いに登山道が延びているので、危険な所があり低山だと甘く見てはいけない山。登山道も笹刈りされていないと、結構きついかもしれない。岩は見応えがある。山頂へは岩登りか藪漕ぎになるので、ハイカーは見張岩まで。
中愛別コース

 アクセス
 旭川から層雲峡に向かって国道39号線を走り、中愛別を過ぎて石狩川に架かる中愛別橋を渡り、右側に「オートキャンプ場、石垣山登山口、古戦場」の看板がある。この看板を右折し、途中にある道標に従い入って行く。きのこの里あいべつオートキャンプ場を過ぎて発電所が見えてくると、その左に林道があり、登山口の標識がある。
  国土地理院地図 登山道の地図 Google Map
 7月6日<2003(H15)年 登り1:02 下り31>
=写真をクリックすると大きなサイズになります=
 キャンプ場から石垣山が見えるので、道に沿って車を進める。どん尻に発電所があり、その横に「石垣山へ」と書かれた看板が設置された林道があった。ダニが居ると困るのでスパッツを付け、愛棒と1時間半後に迎えにくるよう頼んで、林道を登る。愛棒はGPSを持って行けと言うが、今回は登山道を外れるような真似はしないつもりなので、持たなかった。
 林道を辿ると、桑の実がなっていた。嬉しくなって、鼻歌を歌って食べていたら、写真に撮る黒く熟した実が1つしか無くなっていた。
発電所へ突き当たる 林道入口(大×) 桑の実(大×)
 林道は送電線の下でUターンし、送水槽に突き当たって、実質の登山口となる。この発電所は藻岩山と同じ、揚水発電所のようだった。刈り払われたばかりの登山道を辿って行くと、岩壁が木立越しに見えて来る。
送水槽の上から 刈られたばかり 岩壁が覗く
 送水槽を渡って、直ぐに「石垣山八十八箇所」の石碑と石垣山登山口の古い看板があった。ガクアジサイの咲く登山道は展望が無く、時折木立の隙間から下界が見える程度だった。
石碑 ガクアジサイ 時折下界が見える
 岩壁が現れると道はなだらかになるが、右が崖なので注意しながら歩く。岩を見ながら上を向いて歩いていたら、危なく落ちるところだった。刈りたての草があたかも道があるように見せているのでなお危ない。
 朽ちた大木が出てきたので、足を止めると山側に道があった。少し道草を食って行こうと思い登って行くと、ロープがあった。これを登って行くと大きな隙間のある岩があったので、入って見る。
岩壁が次から次と 朽ちた大木が目印 隙間のある岩 隙間を通って行くと
 段々奥へ行くと目も眩むような断崖絶壁に感じた。実際はこの下に登山道があるはずなのだが。さらに上に行くと、今度は岩が四角く抉られた岩が出てきた。中を覗くと平な四畳半と言った感じだった。この岩には看板が添えられていた。良く見ると「松浦武四郎(安成四年)と間宮林蔵(文化年間)宿泊の洞窟」と書かれていた(こうもり洞とも言うようだ)。
目も眩む断崖絶壁 宿泊の洞窟 洞窟の内部 洞窟を上から
 更に上に踏み跡があり、登って行くと岩壁に突き当たる。この岩壁は素手で登れそうだった。方角は頂上か尾根筋へ上がれると思ったが、思いとどまって引き返す。GPSも持って来なかったし、愛棒が待っているので、迷っている暇はなかった。下って行く途中で、また、下界が顔を出す。分岐に戻って、また、岩壁の下を歩く。
更に上から この岩を登ると頂上? 下ってゆく途中で また岩壁の下を歩く
 人の鼻のような岩を見ながらややくだり気味に辿って行くと、桂の木が岩の割れ目に生えている「桂岩」があった。更に進むと、今度は相愛岩(9合目)の看板が出て来るが、岩があまりに近いので、写真には撮れなかった。最後の登りを登り切ると、尾根筋になり分岐となる。この分岐を右に下ると見張りの岩がある実質の頂上に着く。
人の鼻のような岩 桂岩 相愛岩(9合目) 見張りの岩から
 「見張岩」からは天塩岳や石狩川の流れが見える。奥へ進むと、建てたばかりの山頂の石碑があった。
見張岩から石狩川と天塩岳を望む 山頂の石碑
 更に下って行くと、豊里方向や中愛別方向が良く見える。岩の上には黄色い花が咲いていた。登山道は更に下へ伸びているが、何所まで行くのだろうか。ダイコロ飛行場方向から登ってくると最短距離ではと思うが。
豊里方向 中愛別方向 岩に咲く花(大×) 登山道は更に下へ
 山頂は結構広く、スコップや炭をおこすガンガン類が岩に下を占拠していた。地元の人はここで、ジンギスカンでもするのだろうか。頂上から電話で愛棒に迎え頼む。尾根筋の分岐を一寸覗いたり、岩を眺めながら帰る。マタタビの白い花がびっしり咲いていた。余り上を見て歩くと、谷底へ落ちるので気を付けようと思った。
 突然何かが動いたので、とっさに足を止めると、大きな蛇が逃げて行くところだった。マムシでなくて良かったとほっとする。
広い山頂 尾根筋の分岐 岩を見ながら下る マタタビの白い花

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 二人の山行記録(遊びの時間含む)
 2003(H15)年7月6日(日) 晴れ 単独 登り1:02 下り31
 11:05登山口→11:08看板「石垣山へ」→11:19石碑「八十八箇所」→11:37宿泊の洞窟分岐→11:42宿泊の洞窟→11:50分岐→11:58桂岩→12:03相愛岩(9合目)→12:07頂上12:13→12:16尾根分岐→12:28宿泊の洞窟分岐→12:44登山口