丸山遠見(327.4m)

 ポイント
 頂上にアルミサッシの窓枠が入った立派な望楼がある(観光シーズンは車でも行ける)。
 丸山林道コース

 アクセス
 支笏湖畔から国道276号線(樽前国道)を苫小牧方向へ走ると、右手に「丸山遠見望楼・口無沼風景林」の立派な看板が建っている。丸山林道は観光シーズン中には開放されていて、口無沼から道道樽前錦岡線に抜けることができる。
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 11月24日<2009(H21)年 一周7.948km 1:48>
=写真をクリックすると大きなサイズになります=
 林道ゲートの横から中へ入り、216分岐を目指す。216分岐では道標に従い右折する。次の222分岐は荒れた道が正面に見えてくるが、道なりに辿って行くと、台風で薙ぎ倒された跡と思われる所に出る。林が無いので丸山遠見が一望される。この所には、モラップの森と言う看板が立っていた。平成18年に植えられたようで、まだ、小さな苗のような状態だ。
林道ゲート 216分岐 丸山遠見 モラップの森
 少し登り気味になると286分岐になり、道標に従い丸山遠見林道に右折する。林道を辿って行くと手前に一つコブがあり、それを超えると望楼が見えてくる。望楼を巻くようにしながら近づくと、望楼の前に駐車場と説明板があった。説明文を読むと昭和二九年の洞爺丸台風のことや、現在の望楼が4代目であることが分かる。
286分岐 丸山遠見が 望楼 説明板
  丸  山  遠  見  望  楼

 丸山遠見は、樽前山があたかも大鳥が翼を拡げるように穏やかな傾斜を見せ
て、太平洋に接するほぼ中間に位置する標高三二一メートルの小丘陵です。こ
の地域一帯の森林は、昭和二九年の洞爺丸台風で想像を絶する大量の風倒木が発
生し、壊滅的な被害を受けましたが、多くの人達の長年にわたる努力により、
現在は見事な樹海がよみがえっています。
 この丘陵地は樽前山、風不死岳を背に紋別岳、恵庭岳を傍らにみて果てしな
く拡がる樹海を一望できることから「遠見」と称されています。
 丸山遠見の歴史は古く、明治中期に簡単なヤグラ建の見張り所がおかれ
たことに始まり、その後改築を繰り返しながら、今日まで百年余り森林火災防
止や森林造成の推進に大きな役割を果たしてきました。
 国有林は国民共通の財産として、土砂崩壊防止や水源かん養などの「水土保
全林」と、優れた自然環境の保全や余暇活動への利用などの「森林と人との共
生林」を柱とする公益林の拡充に重点を置いた管理経営を行っています。
 今後もこの望楼が訪れる人々に森林とのふれあいを通じて自然の素晴らしさ、
森林の大切さを実感できる場となればと考えています。

          概   要
1 構   造  全高 13m  基礎コンクリート  木造4階建
2 主要資材  カラマツ材10m3  スギ材9m3  鋼材100kg
3 沿   革  昭和17年 2階建望楼完成
          昭和29年 洞爺丸台風被害を受け改築
          昭和54年 老朽化により4階建望楼(13m)新築
          平成12年 老朽化により望楼及び看板新築

  平成12年10月 北海道森林管理局 胆振東部森林管理署
 私一人で、望楼に上がって行き、下を見下ろすと愛棒が小さく見えた。中の屋根の部分に鳥瞰図が架けられていて、現物と比較しながら見て回る。その中に記載されていた、ユフルの大滝とは何処になるのだろうかと思う。国道276号線沿いに王子製紙専用鉄道「山線跡」が記載されていて、自転車道路と国道の間にある電柱が設置されている空きスペースが、その跡なんだと分かる。
望楼から見下ろす 樽前方向の図 恵庭岳方向の図 千歳方向の図
 望楼に登って行って、振り返ると樽前山、レペウ峰、風不死岳が目に飛び込んで来る。鳥瞰図には口無沼が記載されているが見えない。遠く、支笏湖方向に真っ白な小漁岳や漁岳は見えるが、恵庭岳はモラップ山に隠れていて見ることが出来ない。モラップ山は直ぐそこに見えている。
                     ←大
樽前山  レペウ峰   風不死岳  小漁岳 漁岳 モラップ山
 北側の窓からは小漁岳、モラップ山、キムンモラップ山、紋別岳、紋別岳の手前にシリセツナイ山、国道276号線と王子製紙専用鉄道「山線」跡、サイクリングロードが延びている。滝の上のコブの手前には帯状皆伐と言われる伐採跡と植林が格子状に見える。
                     ←大
小漁岳 モラップ山      キムンモラップ山   紋別岳 シリセツナイ 山線跡 滝の上
 東側や南側は霞んでいて展望は無かったが、勇払川や勇振川が勇払原野を削り取って流れている様が良く分かる。
                     ←大
勇払川                勇振川  勇払原野
 望楼から下りて、三角点のある側から見上げると順光になり良く見える。トイレの方向に踏み跡が延びていたので、辿ってみたら展望も無いので引き返す。帰りは、山頂直下から北に延びる丸山8号林道と思われる地図の点線の道を下って行く。
望楼と三角点 望楼を見上げる トイレからコブへ 丸山8号線を下る
 直ぐに国道へ下りてしまう。北側には丸山7号林道と思われる林道が見える。ここから、国道の縁を歩いて帰るが、大型自動車が走っているので怖い。その都度、草むらに避難する。214の分岐には北海ホテルの看板がある。その分岐の反対側は丸山遠見の滝の入口になる。ようやく、自転車道路に辿り着き、ホッとしながら歩いて行く。
国道へ 入口を振り返る 国道を 自転車道路を
 駐車場所でオニギリを食べて、次の丸山遠見の滝へ向う。

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 二人の山行記録(遊びの時間含む)
 2009(H21).11.24(火) 一周7.948km 1:48
 10:46丸山林道入口→10:57(216)分岐→11:05(222)分岐→11:12モラップの森→11:31(286)望楼入口→11:47望楼11:57→12:03丸山8号林道→12:13国道→12:32(214)国道→12:44丸山林道入口
※( )内の数字は地図の標高