黒岩奇岩(シュマカムイ:神の石) 2.9m

 ポイント
 黒岩奇岩は海底火山により生成された流紋岩のようだ。噴火湾を有珠山と駒ケ岳と共に囲んでいる所を見ると噴火湾は大カルデラなのだろうか。

 アクセス
 国道5号線を八雲に向って、国縫から南下する途中にある。JRの袴線橋の海側に沿った道に入ると、道標があり、民家の中を入って行く。奥に進むと防波堤があり、駐車場やトイレもある。
 国土地理院地図  周辺地図
黒岩奇岩の道標
 7月3日<2009(H19)年>
 噴火湾の広い砂浜の一角に、岩が突き出ていて異様に見える。防波堤から砂浜に下りて、奇岩に近づくと、奇岩は2つに分かれていた。手前の岩には東屋と祠がある。
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黒岩奇岩の全容
 まず、赤い欄干の橋を渡り、祠を見に行くが扉は閉じていた。戻って来ると、鳥居の前に備忘メモなのだろうか石碑「備忘の誌」がある。碑文は掠れて良く見えなかった。
 次に、海側の岩を見に行くが、天辺には「御即位記念碑」と彫られた石碑が建っている。
鳥居(大×) 防備メモ? 御即位記念碑
   備 忘 の 誌
郷土黒岩の景勝●
計り昭和四十五年五月始めて黒松苗木を植栽
これに参加せし者の氏名を次●揚● に●
翌々年には町及び地元民の手●  堂及び●
婁家の橋●を●復元された
    記           (●  ● )
橋本政之助 古沢●次郎 大塚●吉
下黒惣次郎 大塚豊吉 大塚●吉
藤林武夫 亀谷友一 亀谷 ●
古沢竹次郎 山県清光 ●●
       八雲町長 ●●
 アイヌの人達がシュマカムイ(神の石)と言って信仰していた岩の上に石碑を建てたのは、神より上と言うことだろうか。肌に粘り付くような潮風を受けながら奇岩を一回りする。
           ←大
海側の岩
 砂鉄で黒い砂浜を歩いて岩に近づくと、岩には赤い蕾を付けた植物やイワミツバと思われる白い花、ハマヒルガオ、タンポポが岩やその隙間に咲いていた。
赤い蕾? イワミツバ? ハマヒルガオ タンポポ
 奇岩を一回りして、改めて石碑の無かった奇岩がどんなだったかイメージして引き返す。
           ←大
海側の岩
 帰り際、岩に生えているシロヨモギを見ていたら、大きなゴキブリの様なフナムシが一斉に岩の隙間に隠れる。ようやく、1匹が顔を出しているのを見つけ撮す。ハマナスやハマボウウフウ?も咲いていた。
シロヨモギ フナムシ ハマナス ハマボウフウ?
 祠のある奇岩を見ながら、潮騒を背中で聞きながら砂浜を歩く。
           ←大
海側の岩
 帰りは、門番のような白い犬の見送りを受けながら去る。

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 二人の散歩路記録
 2007(H19)年7月3日(火)