黒岳(1984.3m)桂月岳(1938m)  ドコモ○ SB× 

 ポイント
 層雲峡・黒岳ロープウェイ、黒岳ペアリフトを乗り継ぐと、7合目手前のロッジまで上がれる。ロッジから黒岳へは登山道を辿ることになるが、土留めの木段と岩場とが続く。桂月岳へは、一旦、石室まで下がり石室の前を通って高山植物を見ながら桂月岳へ登る。
黒岳ロープウェイコース

 アクセス
 高速道路の層雲峡上川インターチエンジから層雲峡・黒岳ロープウェイを目指す。
 国土地理院の地形図 GPSトラックは山の地図帖「2010.9.2」へ 周辺地図
=写真をクリックすると大きなサイズになります=
 <9月2日 2010(H22)年>  黒岳まで(登り1:09 下り57) 桂月岳(登り1:47 下り1:46)
 8時に丁度に発車するロープウェイに飛び乗り、暫し、ゴンドラに揺れる。眼下には増水した黒岳沢川が、沢の奥には霞んだ黒岳が見える。ゴンドラが空いているので、ホテルの客に説明している案内人の声が響いていた。案内人によると、昨日の雨で、対岸の映月峰の上一部が崩れ、岩が転がり落ちたと言う。映月峰の下には登山口があるので大丈夫だろうかと心配になる。
 ゴンドラは、あっという間に五合目の黒岳駅に着いてしまう。最終トイレを済ませ、駅前に出ると、案内板「カムイミンタラ」が立っていた。遊歩道には高松台があり、展望が良さそうだったので寄ってみようと歩き出す。黒岳駅を振返ると、屋上が展望台になっているようなので、帰りに上がってみようと思う。道端には、エゾオヤマリンドウが咲いていた。
黒岳沢川 案内板 山頂駅 エゾオヤマリンドウ(大×)
 高松台からは、雲が取れた黒岳、平らな桂月岳、円錐状の凌雲岳が望まれていた。高松台から下りてリフトの駅に向う。暫し、二人でペアリフトに揺れながら天上のまどろみを満喫する。リフトの前には雲のかかった黒岳が望まれている。七合目駅に着いてロッジで登山届を出し、登山道へ入る。
高松台から黒岳 リフトへ リフトから黒岳 ロッジ
 登山道はいきなり急な木段になる。ペースを探しながら登って行くと、府県からの観光客風の登山者が北海道の山を舐めっていたと休んでいた。頭上を見ると羊雲が綺麗に流れていた。引き続き、頭上に羊雲を見ながら木段を登って行く。
登山道(大×) 羊雲 木段 羊雲
 道端にはウメバチソウやダイセツトリカブトが咲いていて、シマリスも顔を出す。八合目には標柱とベンチがあったが、休まずに通過する。
ウメバチソウ(大×) ダイセツトリカブト(大×) シマリス(大×) 八合目(大×)
 引き続き木段を登って行き、一息入れながら振返ると屏風岳、その奥に武利岳、武華山が見えていた。頭上には彩雲が現れていた。足元を見るとミヤマアケボノソウの花の終わりと思われる一株を見つける。
木段(大×) 屏風岳 彩雲 ミヤマアケボノソウ?(大×)
 山腹から西クマネシリのような山影が見えて来るが定かではない。登山道の先にはまねき岩が見え出すと、間もなく、九合目に到着する。九合目からはまねき岩が良く見え、休憩するには良いところだ。まねき岩に引っ張られるように木段を登って行く。
西クマネシリ まねき岩 九合目 木段(大×)
 ジグを切り登って行く度に、まねき岩の形が微妙に変化して来る。登山道は何時の間にか岩場になる。
まねき岩 まねき岩 まねき岩 岩場に
 登るに連れて、まねき岩が目線になり、やがて、見下ろすようになる。まねき岩と別れて、登って行くとイワギキョウが咲いていた。
まねき岩 木段(大×) まねき岩 イワギキョウ(大×)
 山頂に着いて、早速、記念写真を撮す。山頂には監視小屋や祠があった。
山頂へ(大×) 山頂(大×) 監視小屋
 山頂から南側をぐるっと見渡すと、駒草平、赤岳、手前の烏帽子岳、烏帽子岳の後ろに平らな小泉岳、その右に岩がグツゴツとした白雲岳が望める。
                     ←大
                           駒草平    赤岳    烏帽子岳    小泉岳 白雲岳 
 お鉢の回りに北海岳、荒井岳が見えるが、旭岳は雲の中だった。右側には、奥から北鎮岳、凌雲岳、桂月岳、凌雲岳の山腹の右横には愛別岳が覗いていた。
                     ←大
  北海岳  荒井岳  お鉢            北鎮岳    凌雲岳 桂月岳 愛別岳 
 荒々しい黒岳沢を覗くと、対岸にハートブレイクの形が想像できた。三角点へ行こうと思ったら、目の前にロープが現れ、その奥には岩に×印が見えるので止める。石室に向って下り出すと、冷たい強風にさらされる。愛棒は、帽子をしまい込みカッパを着る。私も帽子を仕舞おうと思ったら、帽子が無い。どうやら、グリップごと飛ばされたようだった。仕方が無く、お鉢を見ながら下って行く。
ハートブレイク 三角点は 下り お鉢を
 凌雲岳も真正面に見え、桂月岳が見下ろせるようになるが、強烈な風に体温を奪われ、寒くなって来たのでスパッツを付ける。少し下ると、風が弱まりコガネギクやイワギキョウが咲いていた。
凌雲岳が 桂月岳が コガネギク(大×) イワギキョウ(大×)
 岩場からはお鉢の中が覗けそうに思えた。お鉢を囲む、北海岳、その左奥に松田岳、右奥に荒井岳、一番奥に中岳、その右に北鎮岳や凌雲岳、桂月岳の雄姿が見える。眼下には石室が煙突から煙をたなびかせていた。
                     ←大
       松田岳  北海岳    荒井岳             中岳   北鎮岳   凌雲岳
 ようやく、分岐に着き石室へ向かう。石室は昔ながらの佇まいを見せてくれたが、石室よりも数倍立派なバイオトイレには驚く。屋根にはソーラパネルが見える。
分岐 石室へ 石室 バイオトイレ
 桂月岳を登って行くと、クロマメノキの黒い実が美味しそうに見え、イワヒゲ、イワウメ、イソツツジの中に紅葉を始めたウラシマツツジが綺麗だった。真っ赤なウラシマツツジ越しに黒岳を望みながら登って行くと桂月岳の山頂に到着する。以前あった山頂標識は無く、掠れた棒杭が刺さっていた。
クロマメノキ(大×) 黒岳 山頂へ 桂月岳山頂(大×)
 山頂の岩に座り、愛棒はビール、私はビール風味の炭酸飲料飲みながら、山座同定を楽しむ。黒岳は黒岳沢側が切れ落ちているが、山頂は平らに見え、烏帽子岳の間に三国山と思われる山影があり、平らな小泉岳、ゴツゴツした白雲岳が見えていた。
                     ←大
   黒岳                                  三国山    烏帽子岳    小泉岳 白雲岳
 少しお鉢の方に向くと、白雲岳の右に内輪山の北海岳、荒井岳が望めたが、旭岳からは次から次と雲がわいて来ていた。
                     ←大
            烏帽子岳   小泉岳         白雲岳         北海岳     荒井岳 
 秋色に色付いた真っ赤なウラシマツツジを見ながら、桂月岳を後にする。下りは烏帽子岳をバックにした石室が良く見えた。凌雲岳も青空をバックに丸い山影を見せていた。
ウラシマツツジ(大×) 桂月岳を後に 石室を 凌雲岳を
 凌雲岳の高層は強い風が吹いているのかジエット雲と言うなか、ほそまひ雲と言うのか青空に魚の骨のような格好に見える。足元には、ガンコウランの黒い実が見られる。
 石室の前を通りかかると、地図と雪渓ビールの看板とメニューがある。前回は物珍しさが手伝って、雪渓の雪に刺さった黒ラベルを買って飲んだが、今回は雪渓が融けて無いのか外では売っていなかった。私は、中が昔のままか覗いて見たかったが、素通りし分岐から元来た道を帰る。
ジエット雲 ガンコウランの実(大×) 地図 メニュー
 前回来た時は8月上旬だったので雪渓に上がれるくらい大きかったが、今回は痩せ細って谷に辛うじてあるだけだった。お花畑越しに烏帽子岳を見ながら上り返して行くと、季節はずれのミヤマリンドウが咲いていた。ウラシマツツジで真っ赤な斜面越しに白雲岳を望んで岩場を登って行くと、ビューっとナキウサギの鳴き声が聞えてきた。耳を澄まして、目をキョロキョロと動かすが現れてはくれなかった。道端で男性が、望遠レンズの付いたカメラを向けてシャッターチャンスを窺っていた。
烏帽子岳を ミヤマリンドウ(大×) 白雲岳を 黒岳のコブへ
 黒岳へ上り返して行くと、不恰好な黒岳の山頂が見え出す。もう少しで黒岳という所で、帽子だと愛棒が叫ぶ。良く見ると確かにオレンジ色の帽子のようだ。位置を特定して登って行き、ロープの外だったが、高山植物を踏まないようにして無事、帽子を回収できた。正に奇跡のようで、予備の帽子を仕舞い込み、再び、オレンジの帽子を被る。
 丁度、ランチタイムだったので、監視小屋の前にあるベンチに座り、おにぎりを頬張る。目の前の岩に止ったアキアカネやゴーゴーと滝のように音を出し流れ落ちている赤石川を、無表情に眺めていた。
黒岳を 黒岳へ アキアカネ 赤石川の流れ
 昼食を終えて、広がっている山並を目の前に、山座同定を楽しむ。目の前には形の良い烏帽子岳、その後ろには赤岳、赤岳の左後ろに頭をだしているニペソツか、烏帽子岳と白雲岳の中間に忠別岳、山頂がギザギザしている白雲岳、お鉢の奥には霞んでいると勝ち連峰、内輪山の北海岳、その奥に旭岳、手前に北鎮岳と連なっている。何時の間にか、冷たい風が無くなり暖かさが戻ったので、スパッツを外す。
                     ←大
  ニペソツ    赤岳 烏帽子 小泉岳 忠別岳            白雲岳    十勝連峰   北海岳 旭岳 
 最後に、層雲峡を展望して下りだす。ジグを切る登山道のカーブには踏み跡がありが、キジ道のようで覗く気にはなれなかった。すれ違う人達の服装や装備は千差万別で、白人は短パン半そでスタイルが主流で、寒さには強そうだ。まねき岩やペアリフトやその傍に延びている登山道が見えてくる。リフトの七合目駅に着いて、観光客に混じって展望台から眺めを楽しむ。
層雲峡を まねき岩を ペアリフトを リフトの展望台から
 ロープウェイの黒岳駅の屋上にある展望台に上がり、層雲峡を見下ろし、烏帽子岳や黒岳を見上げる。帰りのゴンドラから、崩れて白い地肌が剥き出しの映月峰を眺める。
層雲峡を 烏帽子岳を 黒岳を 映月峰を
 <8月8日 1997(H9)年>  黒岳まで(登り1:10 下り1:25) 桂月岳(登り1:53 下り2:18)
黒岳
 層雲峡からロープウェイで5合目、そこからペアリフトで7合目へ楽して登る。7合目のロッジにはトイレがなかった。ロッジから8合目、9合目の標識を見ながら登るが、霧で全く見えなかった。山頂近くなると時々晴れてきて北大雪の山並みやまねき岩が覗いた。
 黒岳の山頂に上がっても霧で全く見えなかった。山頂標識の裏表を良く見ると違っていた。
 黒岳から石室に向かって下って行くと、観光客が居なくなっていた。石室にたどり着くと、三叉路になっていた。ここから、桂月岳に向かうが一向に霧が晴れる気配はない。小雨の中、イワヒゲやイソツツジを見ながら桂月岳に辿り着く。桂月岳の山頂標識は何が書かれているのか分からなかった。ゴツゴツした溶岩の岩に座り昼食にする。時々、晴れ間があり隣の北鎮岳が見えて来る。
黒岳からの下り 桂月岳
 桂月岳から石室に下って行くと、少し晴れて雪渓が見えた。石室の前と雪渓の上で記念写真を撮す。帰りは、コマクサ、エゾノツガザクラ、アオノツガザクラ、イワウメ、ジムカデ、黄花シャクナゲ、ウラシマツツジをなどを見ながら黒岳へと登り返す。
石室付近の雪渓 石室 雪渓
 黒岳からの下りでは、シナノキンバイソウ、ダイセツトリカブトも咲いていた。

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 二人の山行記録 (遊びの時間含む)
 2010(H22)年9月2日(木) 曇り、晴れ 黒岳(登り1:09 下り57) 桂月岳(登り1:47 下り1:46)
 8:00ロープウェイ8:07→8:17リフト8:318:35ロッジ→8:40七合目→9:04八合目→9:07黒岳0.9km→9:20九合目→9:24黒岳0.5km→9:33黒岳0.3km→9:44黒岳9:54→10:17黒岳石室→10:32桂月岳11:03→11:18黒岳石室→11:52黒岳12:09→12:29九合目→12:43八合目→13:06七合目13:16リフト13:31→14:00ロープウェイ14:07
 1997(H9)年8月8日(金) 曇り、一時雨、霧 黒岳(登り1:10 下り1:25) 桂月岳(登り1:53 下り2:18)
 ロッジ→1:10→黒岳→23→黒岳石室→20→桂月岳→26→黒岳石室→27→黒岳→1:25→ロッジ